ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

再会…

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かつては好きで研究していたタガメ。
だが年間1000匹以上も捕まえて背中に番号を書きこみ、
また放すということを繰り返せば、
誰でも飽きてしまうはず。
いや、“飽きる”などとおりこし、時には“憎しみ”さえおぼえるように……。
だがそんな歪んだ感情も時が解決してくれる。
久し振りに水族館で再会したヤツは、
やはり昆虫の中では群を抜いて迫力があった。
また採ってみたいが、
この辺りではあまりいない。
かろうじて茨城あたりにいるという噂を聞くのみだ。
006.jpg

明日は伊豆に取材。
船に強いとおだてられて
ゴムボートに乗ることになっているが、
果たしてどうなることやら。


モア……と臭う

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これぞバチ天国!
なんて書いた次の日。
そんなものとは比較にならない
これまで見たこともない数のバチ抜けに遭遇しました。
もう一面がバチ、バチ、バチ……。
その数は……想像もつきません。

試しに足もとに玉網を入れてザバッとひと掬いしてみたところ
それだけで20匹ほどのバチが入ります。
サイズはみな8cmほど。
特別大きくもなく、
この時期によく見られる3cmほどの円を描くタイプのバチでもありません。
通常のゴカイよりも太く、赤みが強く、
アカイソメに似ている感じですが、
触れただけで溶けたり千切れてしまうほど繊細です。

P1010001.JPG
足もとを写しただけでこの数! 運河はエサが豊富なんです!

しかし……。
あまりにもバチが多すぎるのも考えものです。
水面下におびただしい数のバチがいるわけですから
わざわざ水面にライズして食う必要がないのです。
口を開けていれば
大量のバチで魚は満腹になるでしょう。
それに確率の問題。
いったい何匹のバチがいて
何尾のシーバスが集まっているのかは分かりませんが
本物の中から偽物を選んで食う確率は
おそらく千分の1程度?
案の定、ルアーにはさっぱりでした。

そこで、いつもとは逆行動。
バチの少ない場所を捜しました。
すると、流れの弱いワンドには
ほとんどバチが流れていません。
しかし、ライズはあるのです。

少ないからこそ1匹を夢中になって追う。
結果、ライズになるということでしょうか。

1投目。なんと海面がモコモコモコと盛り上がり
潜水艦のようにワームに接近する魚の気配。
「モア……」
と水が動くと、ロッドティップに重み。
これは……
思ったとおりボラ
いやそこまで出世していないイナでした。
臭みに耐えながらフックを外し、
2投目。
またも海面がモコモコモコと盛り上がり
潜水艦が「モア……」。

ナリは小さくても湾奥ボラは臭気いっぱい。
あまりの臭さにメゲて帰りました。

同じ運河でも
毎日表情が違います。

P1010013.JPG
潜水艦のようにモコモコと近付き「モア……」とするのはボラかマルタウグイです


男たちの新橋

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それにしても
この春の気象は異常だ。
なぜ、連日のように雨が降る。
なぜ、連日のように風が吹く。

せっかく段取りした取材が
次々と中止を余儀なくされる。

今日もそうだ。

本来なら、都心からクルマで
3時間ほどのk川へ行くはずだった。
ヤマメの尺上どころか、
40cmオーバーがコンスタントに出ているのだ!

しかし、この雨ではどうにもならん。
長年連れ添ったニコンF3チタンならまだしも、
昨今のひ弱なデジカメは水に弱い。
(50万円以上する防塵防滴に優れたハイスペックモデルは別だが…)

やむなく、取材は仕切りなおし。
そぼ降る雨の神保町へ。

野郎だけということもあるのか
雨の日の編集部はやたらと蒸し暑く
椅子に座っているだけで汗が浮き出てくる。

「あ〜、喉渇いた」

というわけで、野郎4人で新橋へ繰り出した。

新橋というと聞こえはいいが、
我らが向かうは負け組み御用達の
ラーメン屋に毛が生えたような中華料理店。

家では節約のためビールは飲まないが、
みんなで頼めば怖くないとばかりに
最初は生ビールで乾杯。
その後は、ぐるナビクーポン券と引き換えに
無料でついてきたつまみを食べつつ、
ネガティブ自慢に華が咲く。

「オレはまだ3食ありつけるだけ幸せだよ。
○○なんて米すら買えないらしいぞ」
「いや、まだいいよ、○○なんて、
家賃3万円のアパートに住んでるんだけど
引っ越したときトイレに花束があったらしいぞ」

なんて話に勇気付けられた勢いで、お会計。

緊張の瞬間。

伝票の下部に目を走らせると
10100円という数字。

痛ッ!

やっぱり新橋は高いゼ。
一番よく食べた僕ともう一人が3000円を
払おうとすると、
「いいよ、均等にいこうと」
と神の声。

「マジッっすか、いいんすか」
と相手の気が変わらないうちに、お釣りの500円を握り締めた。

うれしかった。

ささやかな男気に心が潤った34歳の春。

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