ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

逃避行

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釣り好きの僕にとって、
いまの仕事は天職のようなものだ。

唯一、憂鬱になる時期があるとすれば、それは

校正だ。

編集者にしては珍しく、
視力1・5と1・5の僕にとって、
1日中、活字を目で追う仕事はツライ?
(だいたいみなさん、0・1くらいのようデス)

やはり、海面に浮かぶウキや水面を走る目印に
この視力を活かしたい。
あんまり活字ばっかり見ていると、
視力が低下するような恐怖感があるのだ。

というわけで、営業部からの
「すみません、今度の週末、S社主催の大会が
南伊豆であるんですけど、行けないですよね?」
という突然の申し出に対して
「S社にはお世話になっているのだから、
何が何でも行かねばなるまい、よしオレが行く」
と即答したしだい。

みんなは編集部で校正。
僕は南伊豆に向けて
ミッドナイトクルージング。
もちろんトランクにはカメラバックとロッドケース。

よっしゃ、明日は釣ったるデ〜!

連休中は出社、その後にひと休み?

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マノのネガティブなブログを修正するはずが
さらにネガティブさに輪をかけてしまったヤマネ。
それを読んで心に突き刺さったのが
「あ〜、何日子どもと会話していないのだろうか」
という一文……。

ワタシの場合、子どもがまだ生後10ヶ月なので
もともと会話は成立しないのだが
この大型連休も連日出社で、カミさん孝行も子ども孝行も全くしていない。

これはさずがにマズいんじゃないかと思ったしだい。
入稿真っ只中にもかかわらず、昨日は有給休暇をとり、家族サービスに努めることにした。
とはいえ、そこは釣り人ですから、
家族サービスがてら、ちょろっとでもサオをだしたいんである。
ついでにいえば、興味も魚しかないわけで。

P1010081.jpg
シャチは目の前で見ると本当にデカい! 

というワケで選んだ行き先が鴨川シーワールド(笑)。
いやあ、この施設の前は釣りの行き帰りで何度となく通っていましたが、
施設に入るのは私が小学生だった頃以来。

天気はあいにくの霧雨もようながら、
イルカやシャチやアシカのショーを見たり、
いつも釣りでお世話になっているカワハギやマダイやクロダイなどの
泳いでいる姿を見るのは飽きないもの。
動物園も好きですが、やっぱりワタシは水族館派なんですね。

で、なんで伊豆や箱根ではなく外房の鴨川を選んだかといえば、
アオリイカが気になるからです(笑)。
大型の乗っ込みはまだか?
興味はその1点なのです。
それにエギングはエサの用意もいらず、サクッと短時間楽しめますから。

とはいえ、鴨川シーワールドは思いのほか見るところが多く、
昼前に着いて、出たのが4時過ぎ。
となると夕マヅメの1発勝負。勝浦方面も気になるが、
帰り道である館山方面へ。
結局、白浜港で30分ほどシャクるが胴長15cmほどのチビッコが
1回追ってきただけ。その後、東京湾アクアラインそばの温泉施設に行き、
一応家族サービスらしきものをしたけれど、シャクリ足りないワタシは欲求不満。
やっぱり家族サービスと釣りの両立は難しいと実感したのでした。

それにしてもGW明けの平日は道路もスイスイ、施設もガラガラ、
ついでに釣り場も人気が少なく、その点は最高でした。

600円で買えるシアワセ

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神田神保町は本の街。
コンセプトを明確にした古書店が、
所狭しと建ち並ぶ。
世界広しといえど、こんな街はない。

中には鳥海書房という
釣りや自然を専門的に扱う本屋もある。

ラーメン二郎神保町店は、そんな古書街のはずれにたたずむ。

普通、ラーメン屋はちょっと売れると
チェーン展開し、テレビに出たり、カップラーメンを出したり、本を出したりして
一躍有名になるが、数年も経つと閑古鳥が鳴くようになる。

ラーメン二郎も本店の三田のほかに
27店舗ほどがある。
三田本店は30年以上行列が絶えない。
各支店も、連日のように行列ができている。
日本の巨大な外食産業において、
こんな店、ほかにあるだろうか。

しかし、アンチ二郎が多いのも事実。
何を隠そう、僕もアンチ二郎だった。

青春時代は家系を謳歌していたが、
20歳を過ぎたあたりから体がこってり系を
受け付けなくなり、さっぱり系に目覚めた。
「こってり系? 若い、若い、ラーメンは醤油だよ」
なんて分かった口をきいていたのだ。

友に連れられ初めて二郎を食べたのはその頃だ。
最初は2度と行くまいと思った。
2度目も同じことを思った。強引に誘った友を侮蔑さえした。
3度目も。

しかし、三十路に差しかかったある日の取材の帰り
猛烈に二郎が食べたくなり、横浜の鶴見店へ。
これで一気に目が覚め、以来、僕は
ジロリアン(熱烈な二郎ファン)になった。

周りは三十路を過ぎたジロリアンを白い目で見る。
「どこがいいワケ? あんなに並んでまで」
「奥さんも、お子さんもいるんでしょう?」

ああ、そうだ。だからこそ、僕は二郎に行くのだ。

味も気に入っている。しかし、最大の魅力は量だ。
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吉野家の特盛をはるかに凌駕する二郎の小(これで一番少ない量)

折からの不況で、
タバコも止め、酒も減らし、夜遊びもできず、
磯に持ち込むコマセの量も減らした。
普通に食べて暮らすことが、
こんなに大変なことだとは考えもしなかった。

神保町のランチタイム。
「もう食えないよ」
っていうくらい食べようと思ったら、野口英世一枚じゃ足りない。
ところが二郎だと、600円でもう勘弁っていうくらい食べさせてくれる。

日々の生活で沸き上がる欲望の中で、
唯一僕が満たすことができるのが食欲。
食べているそばから胃の幽門が開きそうになる愉悦。
負け組みの下流社会を生きる人にも、
二郎はシアワセを分けてくれるのだ。

野口英世はノーベル医学賞の候補に3度上がり、
受賞はできなかったが、
僕はラーメン二郎にノーベル平和賞をあげたい。








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