透き通る流れに潜むテナガエビ。
実はコレ、多摩川なんです。
かつては死の川といわれた多摩川も
年々水質がよくなり
昨年は200万尾のアユがソ上したほど。
写真を撮影したのは最下流部の川崎区。
湧水が出ている場所もあり
20年ほど前とは比べ物にならないくらい
水はきれいになった。
「多摩川でテナガエビ釣ったって食えないでしょ?」
なんてことをよく言われるが
「多摩川のテナガエビ食べたら居酒屋の川エビは食えなくなるよ」
とぼくは答えている。

多摩川のテナガエビ
不思議なほど臭味がないのである。
おそらく、頻繁に脱皮をするからなんだろう。
それでいて、滋味は濃厚。
マダイにしたって
外海で釣ったやつより
富栄養化した東京湾のマダイのほうが旨いのと
同じようなことなんだろうと思う。
ちなみに
東京湾ではハゼがよく釣れるが
大川(隅田川)のハゼが一番旨いという人は少なくない。
というわけで
夕涼みがてら
多摩川にテナガエビ釣りなんてどうざんしょ。
(山根)