別冊のロックフィッシュ地獄5
この不況下にあって絶好調だ。

ロックフィッシュとは
アイナメ、カサゴ、ソイ、メバルなどの
根魚のこと。

エサを用いると「根魚釣り」になるのだが
ルアーでねらうと「ロックフィッシュ」になる。

基本的にロックフィッシュは
ベルクマンの法則みたいに
北に行くほどデカくなる。

そう、北海道は
まさにロックフィッシュパラダイスなのである。

以前
北海道の中でも
釣り人のプレッシャーが低い
奥尻島に行ったことがある。

アイナメ、タラ、クロソイ、カジカ、カレイ
などが面白いように釣れたが
ぼくが一番印象に残っているのが
現地でハチガラと呼ばれるオウゴンムラソイだ。

東京湾で根魚釣りをしていると
カサゴ、メバル、ムラソイが一緒に釣れてくる。
で、この3種を食べ比べてみると
メバル、カサゴは調理法により甲乙付けがたいが
ムラソイはどんな料理をしてみても
メバル、カサゴに劣る。

だから、現地の方から
ハチガラの標準和名がオウゴンムラソイであることを聞いたとき
食味はたいしたことないのかな…
と思った。

夜、漁協の組合長の奥様が営む民宿で
クロソイ、カジカ、アイナメ、ハチガラ
を刺身にしていただいたところ
飛び抜けて旨かったのがハチガラだった。

まるで
全身がヒラメの縁側のような
滋味と食感なのである。

あれから10年近く経つかもしれないが
いまだに、あのときの感動は忘れられない。

なんて、話を書いていたら
無性に魚が食べたくなって来た。
が、しかし
今宵は徹夜の気配が濃厚…。

今のうちにカップラーメンでも食っとくか。

(山根)