自殺率という言葉がある。

国民10万人あたりの自殺者の率であるが
日本は世界で6位にランクインしている。

欧米の先進諸国の自殺率と比べると
突出していると言わざるを得ない。

特にここ数年の不況により
自殺者と、その予備軍ともいわれるうつ病患者は増加傾向にある。

ただし、不況が自殺者増大の直接的原因になるかというと
断言はできないようだ。

貧困率でいうと日本よりもアメリカのほうが高いのに
自殺率は日本のほうがはるかに高いからだ。

欧米諸国の自殺率が低いのは
キリスト教が自殺を厳しく禁止しているからだという説もある。
それに対して
日本では武士の時代、切腹などのしきたりがあった。
当時は、自ら命を絶つことに
ある種の美意識が見出されており
その名残が今日にも残っているという見方もある。

いずれにせよ
自殺者やうつ病患者が多いというのは
決していいことではない。

短絡的というお叱りを受けるかもしれないが
精神の浄化という点において
釣りはとっても効果的だと思う。

私の知っている範囲でも
釣りでうつ病が改善した人が何人もいる。

昔から
「釣りは不況に強い」
と言われてきた。
その理由として
その時の経済状態に合わせて
いかようにも楽しめる趣味だからと言われてきたが
ひょっとすると行き詰まった時、
人は無意識に釣りに救いを求めるのかもしれない。

嗚呼、
ぼくはこの1カ月間
釣りに行っていない。

そろそろ心が折れそうである。

釣りに行きたい…

(山根)