気が付いたら外が暗くなっていた。

月刊つり人4月号の編集作業が大詰め。
すべてをかなぐり捨てて飲みに行きたいが
63年の歴史が、そうさせてくれない。

いつの日か、締切のない生活というものを
エンジョイしてみたいものだが
ぼくのようなふしだらなヒトは
締切がないとダメなのかもしれない。

ところで
ぼくは一応、大学は出ているが
高校1年から大学4年までずっとバイトしていた。
アルバイトをしなかったのは
大学受験前の半年間だけだ。

16〜22歳まで
さまざまなアルバイトをしたが
思いつくまま列挙してみよう。

調理場(そば・割烹店)
引っ越し
遺跡発掘(ほとんど土木工事)
中古車回送(陸運局に契約が成立した車を持ち込みナンバーを取る)
トラック運転手(ぽんぽこタヌキのおまんじゅう)
船乗り(大型客船に住み込み)
女性下着運搬(よく駅前で激安セールしている店の搬入搬出)
ビラ配り
パチンコ店員
コンビニレジ
百貨店お歳暮受付
ケータリング
居酒屋ウエイター
ガードマン
電気工事(外溝)
お好み焼屋(立ち上げからメニュー作りまで)

で、大学4年の夏から編集部でアルバイトを始め
今に至るというワケ。

まあ、ぼくの場合
遊びたくてもバイトをせねばならない理由があったワケだけど
今にして思えば
いろいろな仕事をしてみて
自分に合った仕事が自然と見つかったような気がする。

現在、就職氷河期再来なんていわれているけど
実は中小企業は人が足りていなくて
求人倍率も1・6倍なのだとか。

学生さんは大企業にしか入りたくないようだ。

職種ではなく
会社の規模でしか就職先を考えられないなんて
ちょっと可哀想だな。
それって就職ではなく就社だと思うんだけど…。

ちなみに今
編集部には早稲田と中央の4年生がバイトしているけど
彼らの周りにも就職浪人はかなりいるみたい。

昔と違って今は転職だって普通なんだから
とりあえず働けばいいと思うんだけど。

今日は徹夜
場合によっては明日も徹夜。
でも、好きな仕事だからやってられる。
ある意味
好きな仕事を見つけられたぼくらはシアワセなのかもしれない。

(山根)