たしか、小学6年生の時だったと思う。

父の仕事関係の人からフライロッドをもらった。

当時、ぼくはルアーフィッシングに凝っていて
芦ノ湖などでルアーは全然ふるわず
フライフィッシャーがトラウトをヒットさせているシーンを
しばしば目にしていた。

「いつかはフライフィッシングやりたいな」

という憧れを抱いていた。

だから、フライロッドが思いがけなく手に入ったときは
飛び上るほどうれしく
釣具店にリールを買いに行った。

釣具店でラインも巻いてもらい
嬉々としてロッドにセットして
近所のグラウンドでキャスティング練習。

すると、30分も経たぬ間にボキッとロッドが折れた。

今にして思えば
ロッドは3番くらいなのに対し
ラインは6番くらいだったのではなかろうか。

ロッドやラインに番手なんてあることも知らず
釣具店の店員もそんなこと一言もアドバイスくれなかった。

「ウ〜ム。フライフィッシングは難しい」

と一人で納得して、それ以降、入社するまで
フライロッドを握ることはなかった。

もしあの時、ぼくがもう少し大人で

CONTROLLED FLY CASTINGのような親切なキャスティング教則本があれば
ぼくは今頃、世界を釣り歩くフライフィッシャーになっていたかも…。

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本書は世界中で
そのティーチングに高い評価を受けているフライフィッシャー
東知憲さんの描き下ろし。

初心者だけでなく中上級者にもとても分かりやすい内容です。

何事も最初が肝心。

いきなりロッドを折るのはぼくくらいなもんでしょうが
ヘンなクセが付く前に
ぜひ一度、チェックしてみてください。

(山根)