吉村昭の「三陸海岸大津波」に
明治29年と昭和8年の三陸大津波の直前
三陸エリアでは空前のイワシの豊漁に沸いた共通項がある
と書かれている。

吉村昭は、それが単なる偶然なのか
それとも地震の前兆だったのかと、
イワシの豊漁に興味を抱いていた。

近年、サンマと引き換えにマイワシの水揚げが減って久しいが
現在、銚子沖ではマイワシの大漁に沸いているという。

この時期のマイワシは入梅イワシなどと呼ばれ
脂がしっとり乗り最高に旨い。

イワシの群れはどんどん北上していて
やがて三陸地方に向かうと見られている。

明治29年と昭和8年のイワシの豊漁と今回の入梅イワシの大群は
何か関連があるのだろうか。

それとも、房総沖で何らかの異変が起きているのだろうか。

人類は地球上のほとんどのことを
もう知っていると勘違いしている方々がいるけれど
実際のところ、分からないことだらけなのである。

いま人類というか日本人に求められているのは
「無知の知」であり
「知らざるを知らずと為す是知るなり」の姿勢ではなかろうか。

(山根)