計画的避難区域に指定された福島県飯館村。

日本人の心のふるさとともいうべき山間の農村で
村の大半は水田と牧場でした。

とくに飯館牛はブランド牛として高値で取引されていました。

4月10日には
「子どもの教育と放射能」をテーマにした講演が行なわれ
大きな不安を抱えた村民に対して
いかに飯館村が安全かを御用学者が説明しましたが
その翌日に計画的避難区域に指定されました。

それから3ヵ月以上経った美しい農村の姿は
変わり果てていました。

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主を失った水田や牧場は荒れ放題。
一度、このような状態になってしまった水田を元に戻すのは
容易なことではありません。

御用学者や御用メディアは
原発を早く再開すべきだと言っていますが
彼らの目に、飯館村の今の光景は
どのように映るのでしょう。

今はまだ牛だけがクローズアップされていますが
鶏や豚、米、麦、芋、葱などからも放射性物質が検出され
それらの出荷が停止されるようなことになり
農業や畜産を諦めざるを得ない土地が増え続けてしまったら
この国の未来はどうなるのでしょう。

このところ、テレビや新聞では
中国の高速鉄道の事故を大々的に報じています。
中国国家がいかに信用ならないかと喧伝していますが
ぼくからいわせてもらうと
あなたたち御用メディアと現在の日本国のほうが
よほど信用なりません。

先日、原発の30キロ圏内の浪江町住人で
震災以降、避難所暮らしを続けている知人に会いました。

3月12日
知人は警察からすぐに避難するように言われたそうです。
理由を問うても教えてくれません。
止む無く警察の指示に従った知人はしかし
避難所へ向かう時ですら
原発が爆発したなど想像だにしなかったといいます。

「子供のころから原発は絶対安全だと学校でも教わってきたから
一瞬たりとも、まさか原発が爆発したなんて考えませんでした」

知人は絞り出すような声で言いました。

これを洗脳と言わずして何と言うのでしょう。

原発を中立の立場で規制するために設けられた
原子力安全・保安院が
電力会社に働きかけて
原発を推進するために
あり得ないことを画策していたことが明らかになりました。

それでも
「中国はどうしようもない」
なんて言う資格があるのでしょうか。

(山根)