思春期の頃、
ドキドキしながら手にしたコンドー〇の箱の
「明るい家族計画」というキャッチコピーが
ぼくの記憶の中に深く刻まれている。

今さらながら秀逸なコピーだ。

最近特に増えた、
親の子殺しのニュースを見るたびに
芸能人のできちゃった婚を賛美する報道を見るたびに
「明るい家族計画」という言葉が浮かんでくる。

魚類は一度に多くの卵を産むことが広く知られている。
マンボウなどは2億個以上の卵を産む。

しかし、それらの中で成熟できるのは
せいぜい2尾なのである。

逆に、2尾成熟するためには
何個の卵を産めばいいのかという計算のもと
魚類の産卵は行なわれるのだと思う。

ひるがえって、日本の出生率は1.37である。
今の日本の総人口が適正かどうかはともかく
最低でも出生率が2はないと
人口が減っていくのは火を見るより明らかだ。

人口が減れば経済も縮小していく。

だから、国家を挙げて子育てを支援しようというキャンペーンを
民主党は大々的に行ない
多くの国民に支持されたのである。

長引く不況で子どもを育てていけるか不安に思っていた夫婦も
国家が応援してくれるならと、安心して子どもを作った。

その子どもが、ようやく歩けるようになった頃
「国を挙げて子育てを支援するのは止めました」
と、鮮やかすぎるほど公約を無視。

これはもはや、公約違反というか
国家的詐欺といったほうがいい。

産ませるだけ産ませておいて
後は知らぬ存ぜぬ。

最近、やたらと
「明るい家族計画」のコピーが脳裏にちらつくのは
ぼくだけだろうか。

(山根)