釣り好きに悪い人はいない
なんて言われますが
実際のところ、どうなんでしょう。

スノボーやトレッキングやサイクリングもそうですが
人口が増えれば、当然、その中にマナーのない方々もいるわけで…。

時には
同じ釣り人として
許しがたい行為を目の当たりにすることもあります。

とはいえ、いい人が多いのは事実だと思います。

今から10年以上前になりますが
茨城県の久慈川でアユ釣り取材をしていたところ
アユ釣りに夢中になってサイフを紛失。

プライベート釣行なら中身はたかが知れていましたが
なにせ、取材費が入っていたので
立ち上がれないほどブルーな気分になりました。

しかし、翌日、地元の警察署から連絡があり
サイフが届けられたとのこと。

届けてくれたのは地元のアユ釣りファン。

中身も全部入っており
謝礼を支払おうとしたところ
その必要はないとのことでしたので
月刊つり人の定期購読を3年間、自分で購入して送り続けました。

で、先日。

編集部員が、やはりアユ釣り中に岐阜県の某河川でサイフを紛失。

落ち込んでいたので
「自分の時は、アユ釣りファンが警察に届けてくれたんだけどね〜」
と傷口に塩をすり込んであげました。

すると、数日後。
編集部員のサイフも、やはり、地元のアユ釣りファンの手によって
警察に届けられたとか。

長引く不況で、世の中、疲弊しきっている感じがしますが
清流にアユを追う人たちは、美しい心を持ち続けています。

ワタシもそんな人になりたい!

(山根)