「みんなで考えるこれからの海の再生」
というシンポジウムに行ってきました。

主に干潟の重要性と再生についてのシンポジウムですが
なんと主催したのは国交省。

これまで、干潟を守るどころかコンクリートで固めてきた方々です。

弊社社長の鈴木康友が
「釣り人から見た東京湾」
をテーマに、江戸前の海の変遷について語り
浅草海苔を飽食して咽元が黒くなった「咽黒ハゼ」と
東京湾の干潟の象徴でもあった「アオギスの脚立釣り」
を取り戻したいと力強く語りました。

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名城大学大学院総合学術研究科特任教授の鈴木輝明さんは
「水産の立場からみた自然再生」
をテーマに、干潟の回復力の強さについて講演されました。

陸地の生態系は一度破壊してしまうと再生するのに時間を必要としますが
干潟の場合は、それが短時間で再生できます。
三河湾でのアサリやガザミの復活について熱く語りました。

また、熊本大学沿岸域環境科学教育研究センター長教授の滝川清さんは
「海域環境改善・再生の考え方とその技術体系〜有明海・八代海を対象として〜」
をテーマに、干潟再生の工事手法について分かりやすく説明してくれました。

失われた海域環境を取り戻したり、あるいは守ったりする際
問題になっている一点だけを見て議論をされることが多かったが
海はそんなに単純なものではなく
土、水、大気、そして生態系の4つが相互作用しており
これらを総合的に考えないと、抜本的な解決策は見つかりません。

干潟のスペシャリストたちの最新の研究結果を知ることができ
とても有意義でした。

これまで、公共事業というと自然を破壊するのみに
その力が注がれていましたが
これからは失った自然を再生する方向にも
目が向けられていきそうです。


(山根)