その家は
昭和の雰囲気が濃厚に漂う
葛飾区の下町の一角にありました。

外観は特別に目を引くような特徴はありませんが
一歩足を踏み入れると
釣り人なら誰もが目を奪われてしまう数々の工夫が
施されていました。

まずは、ガレージのシャッターを開けました。

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まず、目に飛び込んできたのは
70年以上の間、フルモデルチェンジを一度もしてこなかった
英国の名車、モーガン。

壁にはスキー板やフライロッドが立てかけられていて
天井にはスピニングリールをセットしたロッドが吊るされ
左側の壁には釣り用のウエアやランディングネットなど。

ガレージの奥にいってみると……

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カスタムナイフや和ザオを作る工房が控えていました。

続いて、玄関。

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三和土の端に木製のサオケースが2つ。
これは、以前、つり人社の通販で扱っていたものではありませんか!

中には邦昌作のカワハギザオがずらり。
さらに、その奥には
6代目東作、竿治、竿中らの中通しハゼザオがぎっしり。

サオケースの上には箱ビクや合切箱が整然と並べられています。

そして、天井には棚のような細工が施されていて
サオが収められるようになっています。
ここに収まっているのもすべて和ザオで
アユザオ、キスザオやテナガエビザオなどもあります。

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これで驚いているわけにはいきません。

下駄箱の上のスペースにも
サオ掛けが施されていて
タナゴザオがずらり。

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いずれも東作、竿治、竿富、竿しば、竿辰などなど
江戸和竿職人が丹精込めて作った逸品です。

玄関を上がってすぐにアユのハリやフライを巻くタイイングテーブルが。

2階へ続く階段の壁には
フライリールや年代物の和ザオを格納できる細工が施されているではありませんか!

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和ザオはアユザオが多いようで
名竿中の名竿として、和ザオファンに語り継がれている島田汀石のサオが並んでいます。

階段の踊り場には
使用したアユザオや和ザオを干すためのサオ立てが。
ハゼ釣りに用いる桶も乾かされていました。

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すべてを紹介すれば一冊の本ができるでしょうし
釣り具店も開けそうです。

自分もいつかは、こんなお家に住んでみたいなぁと
しみじみ思ったしだい。

で、せっかく下町まで来たのだからと
夜はこれまた昭和の下町が映画のセットのように残されている
立石の呑み屋街へ。

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まるで昭和にタイムスリップしたかのような一日でした。

(山根)