インダス文明の中心にはインダス川があり
シュメール文明の中心にはチグリス・ユーフラテス川があり
エジプト文明の中心にはナイル川がありました。

文明の繁栄には川が欠かせなかったのです。

では、川は常に人々に優しかったのかといえばそんなことはありません。
時には般若のように怒り狂い
時には女神のように優しく微笑むのが川というものです。

上記のような大河でも
豪雨で氾濫する場所というのは決まっていて
氾濫する場所には上流域から肥沃な土が運ばれ
氾濫が収まったその土地は
広大な農耕地となったのです。

今から1万年以上も前に
人々は雨季と乾季の存在を知っていて
乾季が訪れると氾濫原に種を蒔き
雨季が訪れる前に収穫したわけです。

そのように人類は1万年以上もの間
川とともに生きてきたわけですが
ある時から
時には般若のように怒り狂い
時には女神のように優しく微笑む川の性質を全く無視し
人間がコントロールできると思いあがってしまいました。

氾濫を防ぐためという大義名分で
上流部にダムを造り
さらに蛇行する部分を直線化してしまいました。

それだけならまだいいのですが
「これでもう、この川は安全だ」
と言って、そもそも氾濫原だった場所に
次々と住宅地を造成していってしまったのです。

しかし、いくら血税を費やしてダム造り、流れを直線護岸化したところで
洪水をなくすことはできませんでした。

洪水は起きるのに
以前は人が住むのに相応しくない氾濫原を
宅地造成してしまったのだから
たまったもんじゃありません。

普通なら
「やっぱり、川をコントロールすることができませんでした。
氾濫原に住むことは止めましょう」
となるところが
「もっと大きなダムを造れば大丈夫」
とウソを塗り重ねて現在に至ります。

ここ数年、夏場に各地の川が氾濫しますが
おかしいと思いませんか?

氾濫するほとんどの川にはすでにダムがあるんですよ。

で、挙句の果てに
「川は危険だから子どもたちは近づかないように」
だって。

川は危険だけど、優しくもあるんですよ。

というわけで、ようやく本題。

日本の宝、天然アユのソ上が間もなく始まります!

大雪は各地に甚大な被害をもたらしましたが
これにより春先の川の水量が安定し
天然アユのソ上を助けてくれることでしょう。

2014年のアユシーズンは期待大です。

アユの友釣りの基本は
オトリにきちんと泳いでもらって
野アユを挑発することに尽きます。

友釣りは難しいイメージがありますが
基本さえおさえていれば
それほど難しい釣りじゃありません。

そんなわけで、友釣りの基本が凝縮された実用書が発売になりました。

その名も
超親切アユ釣り入門

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著者は現代アユ釣りの礎を築いたといわれる
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全国の釣具店、書店の店員さんからも
好評のシリーズなので、ぜひご一読を!

(山根)