台風11号の豪雨はすごかったですね。

被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

近年、豪雨により河川が氾濫し、家屋が浸水するなどの被害が多くなっています。

すると、すぐにダムを造らないと
という話になりますが、氾濫している河川の大半には
すでに立派なダムが造られています。

流域住民の安全を守るという名目で
日本では多くのダムが造られてきましたが
実際はダムがあっても河川は洪水します。

なぜでしょうか。
わかりやすく言うと、ダムによる治水には限界があるからです。

そもそも、ダムには砂が貯まる(堆砂)宿命があります。

ダムを建設する際には、あらかじめ堆砂を計算に入れ
100年間は堆砂が進んでも大丈夫なように造られているのですが
この堆砂のスピードも建設時の計算より早い速度で進んでいて
今から20年前の国の調査ですら
堆砂率70%以上のダムが16もあったそうです。

そのようなダムには
貯水力などないに等しいどころか
むしろ危険ですらあります。

今年の7月には
福島県金山町の住民らが
「水害はダムが原因」と電源開発(Jパワー)と東北電力を提訴しました。

2011年7月の新潟・福島豪雨で只見川が氾濫、水害が発生したのは
ダムの底に土砂がたまり、貯水できる水の量が少なくなったためというわけです。

ダムが満水になり、決壊させないために放水すると
河川の水は一気に溢れて氾濫します。
ダムがない河川での増水とはワケが違うのです。

一概に、河川の氾濫の原因をダムの貯水力低下と決めつけることはできませんが
今後、こうした提訴は広まっていくのではないでしょうか。

(山根)