「一生に一尾、釣れるかどうか」
と表現されるほど難しいとされる尺アユを
1日に3尾も4尾も釣ってしまう人がいる。
栃木県那珂川で産湯をつかった菊地信孝さんだ。
大アユ釣りだけじゃなく、
トーナメントでも好成績を残す菊地さんの最大の武器はオモリ使い。
日本一と評される菊地さんのオモリ使いを徹底解説したビデオ
「オモリ釣り奥秘」
の中でも、次々と尺アユが飛び出す。
アユ釣りの経験があり、
このビデオを見て平然としていられる人を僕は知らない。
梅雨が終わりそうで終わらない先週、
菊地さんと共に那珂川へ。
一昨年に菊地さんが31cmを釣ったという黒磯地区へ向かった。
今期の那珂川は例にもれずに増水続きで、
黒磯の荒瀬にはほとんどサオが入っていない状態とか。
この日もまだ10cmほど高く、
普通のタックルでは太刀打ちできないような荒瀬が
轟々と流れていた。
養殖オトリに飴玉くらいのオモリを付けて、
いきなり荒瀬の頭にブチ込む。
気持ちいいくらい豪快だ。
間もなくして掛かったのは20cmクラス。
日照不足により全国的にアユの発育が遅れている中で、
このサイズのアユにお目にかかれるとは正直、思っていなかった。
さすがは荒瀬マスター。
しかし、これはほんのプロローグにすぎなかった。
どんよりとした雲の下、
菊地さんの剛竿が次々と曲がり、
22cm、23cm、24cm、25cmと
真っ黄色の天然アユが次々に飛び出す。

7月下旬現在でこのサイズ。あと一ヶ月もすれば、間違いなく尺上が出るだろう
すごいゾ、すごいゾ!
シャッターを切りながら激しく興奮したのは久しぶりだ。
菊地さんいわく、
今期の那珂川は梅雨が明けて3日ほど照り込みが続けば、
とてもいい状況になるとのこと。
オモリどっさり持って、行ったるで〜!
なお、この日の模様は月刊つり人10月号(8月25日発売)で、
詳細レポート。菊地さんのオモリ使いを、徹底解説します!