ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2006年10月

秋の房総エギングはルアーもお忘れなく


今月号の「編集部が太鼓判」のテーマはアオリイカ。
というわけでワタシは房総半島へ陸っぱりに。

でも、今年の秋はあんまり朗報が届きません。
かなりぶっつけ本番な感じでした。
というわけで、のんびりと日中エギングというわけにもいかず
珍しく夜明け前から南房へ。

南房のアオリイカでは古くから知られた某漁港へ。
白々と夜が明け、潮は上げ八分。風はソヨソヨ。
絶好の条件です。

案の定、1時間で5連続ヒット。
型はコロッケサイズからマガジンサイズまで。
いやはやサイコーです。

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思った以上の良型に思わずニンマリ

でも、その後は強風&大雨に苦戦。
そしてもうひとつエギングファンを苦しめるものが……。
それがナブラです。

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内房勝山周辺でもナブラが立ちまくり

青ものが回遊するとイカは恐くて捕食できません。
だって自分が捕食される側になりますから。

南房では餌木をダートさせるとダツが食ってきます。
内房ではサバやソウダのナブラがシャワーのように立ちます。

こんな状況でイカを釣るのは無理。
というわけで餌木からペンシルベイトに。
内房の某堤防ではこの時期、
盛んに水柱が立ちます。
シーバスです。

で、運よく1尾をキャッチ。
同行したOが逃がした1尾は
もっともっとド派手なバイトだったので、
おそらくタイリクスズキではないでしょうか。
この季節のエギングはルアーが必携ですよ!

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水深5mまでハウジングなしで水中撮影できるオリンパス『μ725SW』にてパシャ

恍惚のワカサギ釣り


長野県の木崎湖へ
ワカサギを釣りに行った。
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すでに紅葉である

モダンボートでエンジン船を借り
いざ出陣。
モダンボートは20代の伊藤兄弟が営んでいるボート屋さんで
とても良心的だ。
なんとエンジンやエレキのほか魚探も借りられる。

ポイントに着いて魚探を見てビックリ。
スゴイ反応だ。まるで、底がワカサギの絨毯のようだ。
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時に魚探をバグらせるほどの魚影

こんなにワカサギがいるのに
釣り人を乗せたボートはまばら。
好きです木崎湖。

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色付いた山々に囲まれる木崎湖

1投目からワカサギが入れ食い。
空バリで面白いように釣れる。
見上げる空は雲ひとつない晴天。
よしっ、いっちょやってみよう。
タックルバッグからオリンパスのμ725SW
を取り出す。

巻き上げ途中のワカサギを撮ろうと
防水コンパクトデジカメを水中にザブンと沈める。
パシャッパシャッ

撮れたかな?

液晶画面で撮影画像をチェックしてみると
おおっ!
写っている…
感動だ。
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今まさに、釣り上げられようとしているワカサギ。
撮影機材はオリンパスμ725SW(4枚とも)


帰路、写真家の津留崎健氏に
水中写真をチェックしていただく。
「え〜っ!? 本当にコレで撮ったの?」

いつもは鼻で笑われる僕の写真が
巨匠を驚かせている。
フォッフォッフォッ(笑)

でも、その数分後、
僕は巨匠の撮った水中写真に驚愕した。
スッスゴすぎる…
津留崎健、渾身の作品は
月刊つり人1月号(11月25日発売)にて。

と、その前に昨日発売の
月刊つり人12月号でも、巨匠のスゴさはお分かりいただけるかと思います。





秋の嵐もなんのその!?


早いもので、次号のつり人は1月号です。
発売日は11月25日。ということで年末に向けた記事も増えます。

年末といえば美味なる魚で贅沢な食卓を囲むのが釣り人の特権。
やっぱり沖釣りが恋しくなります。

というわけで、美味なることで定評の東京湾のアジに行って来ました。
船宿は久比里の「山下丸」さん。

ここ1週間、爽やかな秋晴れが続き
暖かいを通り越して暑いくらいでしたが
当日は秋の嵐……。
船が出られるかどうか心配なほどの強風と雨に見舞われました。

しかし、不安をよそに、同行した松本圭一さんは1投目から釣りまくり。
ポイントも久比里港を出てすぐのアシカ島周りでした。
型は25cm前後のいわゆる食べ頃サイズ。
しかも体高があって、見るからに旨そうです。

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港を出て行程5分のアシカ島で中アジが入れ食い! シマノ『探見丸』システムを活用すれば反応もバッチリ見られ、楽しさ倍増デス

午前中だけで松本さんは30尾超の快ペース。
そして昼前に、大型がねらえる剱崎沖へ移動しましたが
コマセオケが吹っ飛んでしまうほどの船の揺れで釣りにならず。

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いつもは40cmクラスの大型が期待できる剱崎沖も、この状況では釣りにならず……

それでもクーラーボックス満タンの美味アジ。
家で刺身、タタキ、塩焼き、フライ、干物、ナメロウと
アジ尽くしでシアワセな日々を過ごしています。

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大型こそ不発だったものの、数は大満足。松本さんも「食べて一番美味しいのは体高のある30cm弱のアジ」と喜んでいました

秋の嵐も一段落しましたし
ぜひ、久比里出船のアジにお出掛けください。






飛島で入れ乗り!


山形県の酒田沖に浮かぶ飛島へ行って来ました。
東北のエギング名手・伊藤弘基さんと
東北のアイナメ名手・箭内正直さんとともに。
つまり、エギングとロックフィッシュの取材を同時にしてきたのです。

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足場のよい釣り公園はなんと入場無料!

フェリーが着く勝浦港内には
無料の海釣り公園もあり、さっそくここで釣りを開始。
しかし、風速10m以上の風に大苦戦。
伊藤さんもコロッケサイズを2〜3バイを釣るのがやっとです。
一方、箭内さんはフグに大苦戦。
どこへ投げてもワームがボロボロにされます。

しかし、少し風が防げる東側の法木港へ行くと
アオリイカのサイズがアップ!

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「風が強いのに明確にラインを引きこむアタリ! 全然イカがスレていません!」と伊藤さんも大満足

一方、ロックフィッシュは苦戦。
太平洋側と違い、アイナメが多くない日本海側は苦戦するとは
思っていましたが、キジハタやヒラメの期待もありました。
ところが釣れるのはヨロイメバルやアナハゼばかり……。
ところが……

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予想に反して釣れたのは港内としては良型のベッコウゾイ

太平洋側の魚とばかり思っていたベッコウゾイに出会えるなど
ロックフィッシュアングラーにも気になる島です。

夕方前には風がやむと
伊藤さんのエギングロッドは曲がりっぱなし。
ホームグラウンドの男鹿半島よりも釣れると興奮しています。

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夕食後も宿の目の前の港でエギング三昧。秋の日本海はやっぱりスゴイ!

時期的にそろそろラストチャンスですが
酒田港から1時間で行ける飛島は
エギングファンにとって見逃せませんね。





初島ワラサに舌鼓


横浜市金沢区柴町の
すし処かねへいで、
土曜日に釣れたワラサをさばいていただいた。

かねへいは柴漁港の真向かいにあり、
港直送の新鮮な地の魚がいつでも食べられる。
大杉季史さんが贔屓にしている店でもある。

実は先週末も5?sほどの初島ワラサを自分でさばいて食べたのだが
さばき方によって、こうも違いがあるものかと
痛感させられることになった。
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ワラサ刺身盛り合わせ

料理は目で味わうものといったのは魯山人だったか。
たしかに、かねへいの刺身盛り合わせは美しいが、
口の中に広がる甘さも、自分でさばいたのとは
まるで別物のようだ。
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ワラサのカマ焼き

そして、極めつけはカマ焼きだ。
強火の遠火でじっくりと焼き上げたカマ焼きは
自宅のグリルでは決して実演できない焼き加減。
ブリ類特有の酸味も消え、会話を忘れて食べつくしてしまった。

かねへいに立ち寄ったならぜひとも食べたいのが
アナゴの刺身。
普通、アナゴは生では食べないが
かねへいでは、港から直送で届けられた新鮮なアナゴを
刺身で食べるのだ。
醤油ではなく梅肉とからめて食べるわけだが
これが旨い。一人で3人前を食べる猛者もいるとか。

そして関サバと並び賞される松輪サバだ。
松輪サバは刺身でもよし、シメサバでもよしだ。








ワラサ回遊中!


ワラサが好調だ。
特にスゴイのが相模灘の初島周り。
この週末こそサメの影響で釣果が落ちたものの、
それ以前は連日トップ2ケタ台。
型は4〜5?sでブリと7?sクラスのメジマグロ混じり。
ただし、メジマグロはワラサタックルでは厳しい。
最低でもハリス20号で挑みたいところ。

先週末に14尾をキャッチしたという
本誌でもおなじみの大杉季史さんらとともに
伊東港よしゆき丸(??0557・36・1189)へ。
船長の鈴木良行さんは釣り好きが高じて
10年ほど前に脱サラし釣り船業を始めた。
釣り人の心を理解しているため、
ワラサが回遊中にもかぎらず
8人以上を乗せることはない。
とっても快適に沖釣りを楽しめるのである。



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最後の最後まで抵抗をみせるワラサ

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ワラサにはこまめな誘いが効果的

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この日の模様は月刊つり人1月号(11月25日発売)にて掲載



この秋注目のフィッシングカメラ!


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あっ! デジカメが水没……

釣り雑誌の取材をしていると時には、こんな痛恨のミスを犯しかねない。
でも、自慢じゃあないけど、僕はこれまでカメラを水没させたことがない。
神津島の荒磯で高波に襲撃され、
同行者の釣り具がすべて流された時でも
僕は体を丸めてカメラを守った。
球磨川の荒瀬で流された時も
ウデを天に向かって伸ばし、カメラを水面に浸けなかった。

そんな僕がついにカメラを水没……。

と言ってもコレ、意図的な水没。
かつて(といっても数年前の話)デジカメの最大の弱点は水、
なんていわれていたけど
防水機能の付いたコンパクトデジカメが存在するのを
ご存知だろうか。
オリンパスのμ(ミュー)720SWだ。
名刺サイズでありながら
水中3m防水を可能にし、一躍脚光を浴びたのが今春。

そしてこの秋、満を持して後継機種の
μ725SWがリリースされることになった。
防水は5m、さらに1・5mの耐衝撃構造。

こんなデジカメが欲しかった!

しかも710万画素なので
雑誌のカラーページにも充分使えるハイクオリティの写真撮影が可能。
これは使ってみるっきゃないというわけで
オリンパスに無理を言って発売前のμ725SWを貸していただいた。

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川の中の撮影も陸地の撮影と同様にシャッターを切るだけ

5m防水とは知りながらもμ725SWを川に沈めるのには
勇気が要った。
とりあえず、闇雲にシャッターを切ってみて
これまた一際大きな液晶モニターで撮影した画像をチェックすると
「写ってる! 写ってる!」

ハウジングや曇り止めなど、とても厄介だった
水中撮影が、いとも簡単にできてしまったのだった。
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魚の撮影だって全く問題ナシ。使用カメラはもちろんμ725SW

今後とも同機を使用した水中写真を
ばしばし載せる予定ですので乞うご期待!
P9282509.JPG
μ725SWの発売は11月下旬予定!










来シーズンはこだわりのエサ箱を!


渓流釣りに行くと、
ウルシできれいに塗られたエサ箱を
首から掛けている人をたまに見ます。
「カッコイイなあ」
と思いつつ眺めていた僕でしたが、
先日エサ箱作りを学ぶ機会がありました。
教えてくださったのは、群馬県にお住まいの田子文夫さん。
『奔流倶楽部 渓夢』に所属しており、同クラブの会長・井上聡さんの紹介で
今回取材することになったのです。

田子さん.jpg
講師の田子さん。最近は
40cm以上のヤマメ、60cm以上のサクラマスなど
大ものを釣っているとか


「エサ箱」とひと口にいっても、その素材、作り方などはさまざま。
人それぞれにこだわりがあるようです。
田子さんの作るエサ箱は、クラブの名前である『渓夢』の文字が浮かし彫りで彫ってある
手の込んだものでした。
「これは初めての人には無理かも…」
と思っていたら、田子さんも井上さんも
「初めてでも簡単に作れる方法があるから大丈夫」
と言ってくれました。

というわけで、↓の竹から
たけ.jpg
↓まではいかなくても、立派なエサ箱になるまでを
エサ箱.jpg
今月25日発売の『つり人』12月号で紹介します。

ちなみに↓桐製のエサ箱の作り方も基本のみちょこっと紹介。
桐製エサ箱.jpg
2007年の春は、あなたも渓流で
自慢のエサ箱を首から下げてみませんか?

群馬で秋を満喫


ようやく校了……。
しかしひと息つくヒマもなく
早速取材が入っていた。

今回の目的地は吾妻川の『坂東・子持冬期釣り場』
(詳しく知りたい方はコチラをクリック)
情報を提供していただいた井上聡さんの話によると
50cm以上のニジマスが釣れるとのこと。
そりゃ楽しそうだな…。
というわけで疲れも吹き飛び
早速群馬へ。
この日はオープン記念大会だったので、
多くの人で賑わっていた。

当日はよい天気で、
大ものの引きに必死で耐える人や、
ルアーでニジマスを掛けてはしゃぐ子どもたちなど、
自然そのままの釣り場で大ものを掛け、皆満足したようす。

吾妻川ニジマス.jpg
何しろサイズがデカイので引きもなかなか
大漁.jpg
ニジマスを手にニッコリ
装餌.jpg
マグロの切り身などで釣れるので、女の子でも装餌は簡単!

取材も無事済んだところで、
井上さんが
「榛名湖のワカサギがいいんだよね〜」
と言う。
このニジマス釣り場からは車で1時間ほどなので、
足を伸ばしてみることに。
湖に着くと
ワカサギのサオをゆっくり上下させる親子、カップルの姿が
湖上にチラホラ。
この日はターンオーバー(湖水の対流によって、水の温かい層と冷たい層が変化する)の影響で
それほど状況はよくなかったが、
今年はワカサギの数が多いそうで
これからは期待できそう。
ポイント、状況などは
江原ボート(??027-374-9177)で丁寧に教えてくれる。

釣れた.jpg
釣れました〜!

ワカサギ.jpg
親子で湖上に漕ぎ出し、のんびり過ごすのもよさそう

都心からも近い群馬の釣り場。
今回紹介したところはどれも家族連れなどにピッタリ。
皆さんも週末に足を伸ばしてみては?

無念! 福岡ホークス


締め切りに追われている間に
パリーグのプレーオフが終わってしまった。

ホークス敗退…

西武戦の勢いで今年こそはと思われたが
日ハムのルーキーにひねられてしまった。
来年こそはと願うばかりだ。

それにしても、先日の落合監督の涙には驚かされた。
「オレ流」といって、常にマイペースで自分のことしか
考えていないんじゃないかなんて言われ続けた天才。
監督になってからも、ほとんど表情を変えずに
「オレ流」采配を続けてきた。

それが、まるで堰を切ったかのように号泣した。
正直、落合ドラゴンズは好きになれなかったけど、
あの涙には心を鷲づかみにされた。

日本シリーズは見るゾ!

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