ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2007年01月

フィンガーノットをマスターせよ


釣り人が集まると結びの話になる。

「これ知ってる?」
「これが一番強い結びだよ」
「フロロとナイロンの接続はこれだね」
「編み付け回数は何回?」
「○○さんは、この結びだよ」

今でこそ、結べる人が増えたが、
数年前までは、知っていると優越感に浸れる結びがあった。
それがフィンガーノットだ。

慣れると、とっても簡単。
強度も申し分ない。
実戦向きである。
ただ、指の動かし方にちょっとしたコツがあって
これが、ちょっと見ただけではなかなかマスターできなかったのだ。

おそらく、写真やイラスト解説だけで習得するのは
もっとも難しい結びではなかろうか。
(慣れれば、ホントなんてことはないのだが!)

小生は入社して間もなく当時の編集長(現シャチョー)
に居残りで教えてもらったため、
わりとスムーズに覚えることができた。
左利きの小生にとって、
写真やイラストで結びをマスターするのは至難の業。
だって、手が逆なんだもん!

ところが、動画というか生で見ると不思議と覚えられる。
ひょっとすると左利き云々以前に、
どこかに問題があるのかもしれないが…。

でも、きっと小生と同じ悩みを抱えている
人もいるはずだと、
現在、発売中の月刊つり人3月号では
巨匠こと写真家の津留崎健さんに
伊藤稔さんの伊藤式フィンガーノットの撮影を依頼した。
finger.jpg
見やすいように太いラインを使用した

おそらく、これを見ていただければ
フィンガーノットの発展形である伊藤式フィンガーノットを
マスターできるはずだ。

でも、どうしても写真だけでは分からないという人は
併せて動画も見ていただきたい。
動画と写真を交互に見れば、ゼッタイにマスターできるはず!

なにしろ、不器用がそろいもそろった編集部員が
全員できるようになりましたから!

動画のダウンロードはこちらから。





恐るべし、大新聞パワー


月刊つり人にて長い間連載中である
金森直治さんの「つり人浮世絵これくしょん」。

もう、ゆうに10年は経つが、
次から次に釣りと絡んだ浮世絵を紹介していただいている。
よくもまあ、枯渇しないもんだと感服しきり。
金森さんは名古屋市在住で
古くから”石鯛師”として知られ
雑誌、スポーツ新聞などに釣り関係の記事を執筆してきた。
また、我が国随一の釣り文献収集家といわれている。

この冬、金森さんの著書
「浮世絵 一竿百趣 水辺の風俗誌」
が小社より刊行された。
ukiyoe.jpg
B5判 208頁 オールカラー 定価3360円(税込)

これがなんと、
昨日の朝日新聞の書評欄の真ん中に
ドドーンと紹介されたのだからたまらない。
なにせ、その書評は南伸坊さんが書いたもの。

本日、注文の電話が相次ぎ、
営業部は嬉しい悲鳴を上げていた。
やっぱ、大新聞の力ってスゴイ。
改めて実感。

次回はぜひ、月刊つり人を紹介してください!




GFG関東地区本部新年会


GFG関東地区本部の新年会へ。

GFGってなんだ?
と思われた方に簡単に説明しよう。
G(がまかつ)F(ファン)G(グループ)の略で
会員数5000名を超える全国組織。
東北、関東、上信越、東海、中部
北陸、関西、中国、四国、九州
と計10の地区本部がある。

がまかつ製品愛好者なら誰もが入会できる。
会員になると、全国にネットワークができるわけで
交通手段が発達した現在、
このネットワークをフルに活用して
会員たちの多くは遠征釣行を楽しんでいる。

うらやましい…。

アユ、メジナ、クロダイ、投げ釣り、ヘラブナといった
全国規模の大会に加え、講習会なども行なわれている。

関東地区本部の下には
栃木支部と首都圏支部が設けられていたが、
今年から全県支部制度を採用。
つまり、栃木、山梨、埼玉、千葉、茨城、東京、神奈川
がそれぞれ支部になり、活性化を図るという。

会場となったSun−mi高松
には50名ほどが集まり、正午から新年会がスタート。

このところ、新年会続きで肝臓に痛みを覚えていたため
お酒は控えようと思っていたが、
そうは問屋が卸さない。
午後3時に新年会が終了した後、
さらに一部のメンバーと二次会、
そして三次会と
結局、家にたどり着いた時は日付が変わっていた…。

自分は立場上、会員にはなっていないけど
外から見ていても、楽しそうなクラブだなあと
毎度実感。
P1270060.JPG
関東地区本部新年会に参加したGFGメンバー




今冬の房総半島は熱い!


DSC_0084.jpg
サンマじゃないですよ! サヨリです

あ〜ビックリした。
房総半島南部、南房のサヨリは大きいとはいうけれど
一昨日のサヨリはいずれも40cmオーバー。

ウキが消し込む。
合わせる。
すると、バシャバシャと海面をテールウオークするサヨリ。
まるでカジキみたい。

これがまた、旨いのなんのって。
はっきり言って、これまでサヨリをそれほど美味しい
と思ったことはなかったけれど
1日寝かせただけで濃厚な滋味が生まれていて
メタボにつき控えているビールが
止まらん止まらん。

南房サヨリの攻略法は
千倉町在住の庄司光浩さんが懇切丁寧に解説してくれるので
月刊つり人4月号(2月25日発売)をお見逃しなく!

ところで、なぜこのグラマラスなサヨリを
即バイトしないで寝かせる気になったのか。

さっ、早く帰ってサヨリちゃんを平らげて
月刊つり人3月号に載っている
伊藤式フィンガーノットで極細仕掛けを作ろうと思っていたところ
外房でメジナが好調との情報が!

しかもエサはノリ。

というわけで急きょ宿を取り
御宿の名手、高野孝広さんと小湊へ。
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ノリを丸飲みしてきた35cmのクチブトメジナ

ちょっと、ちょっと、ちょっと。
スゴすぎます。

試しに同行者がオキアミエサでトライしても
20cm前後のコッパメジナの猛襲に
手も足も出ないのに
高野さんはノリで34〜40cmを連発。

でもって、僕も高野さんに教わりトライしたところ
アタリが連発!
目から鱗のノリメジナ釣法でした。
もちろん、この模様も月刊つり人4月号にて掲載します!

つり人3月号


まもなく渓流解禁!
胸踊らせる渓流釣りファンの皆様、今日発売の『月刊つり人』3月号は
渓流釣りの大特集。

ゼロ釣法の伊藤稔さんが、本流大もの釣りの細山長司さんが
それぞれのスタイルについてあつーく語っております。
さらに、おふたりの釣りに欠かせない仕掛けの作り方を紹介していただきました。
0.1号の細イトの威力を最大限に引き出す伊藤流ゼロ釣法、
キングサーモンとも勝負できる細山流本流大もの釣りファンは必見です!

誌面のP26〜25で告知したように「伊藤式フィンガーノット」の結び方を
伊藤さん自ら紹介していただいた動画をこちらをクリックしてダウンロードしてご覧ください。

強くてイトに無駄が出ない結びなので、ゼロ釣法に限らず覚えておくととっても便利ですよ。

finger_knot.jpg


陸っぱりイカ釣りのニューウェーブ?


先日のブログでもお伝えしたとおり
ヤエン取材の日はダブルヘッダーで
夜釣りも行ないました。

本命は……
1月25日発売の月刊つり人3月号でも
そのフィーバーぶりをお伝えしている
駿河湾のヤリイカでした。

とにかく、数年ぶりに大群が接岸し
しかもサイズがデカく、年末年始はすごかったらしいのです。

0701221.JPG
オスは早くも40?p以上。こんなのが入れ食いになったというから驚き!

ところが、その後にやってきた爆弾低気圧で海が一変。
当日の水温はなんと19℃!
低水温を好むヤリイカは当然深みに落ちてしまいました。

ちなみに当日の釣り人は中島康郁さん。
中島さんといえばアオリイカのエギングの名手ですが
最近は新しい試みでイカをねらっているというのです。
それがスッテやプラヅノを使った陸っぱりイカ釣りです。

0701222.JPG
スッテを使った船用の仕掛けのミニマム版をキャスティングで釣るのが中島流。当日もジンドウイカを難なくキャッチした

すでにマルイカやジンドウカでは実績充分。
そして今期はヤリイカが多いことからプラヅノも用意したというわけです。

その釣り方はいたってシンプル。
エサを使わないぶん、エントリーもイージーで、エギングとは違うメリットもたくさん。
再び水温が下がればヤリイカも再び接岸するので
きっと効果があるはずと思いました。



世界最小の釣りターゲット


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オカメタナゴとクチボソ

タナゴ釣りに行きました。
茨城県の北浦周辺です。

北浦周辺のどこよ?
と思われた方、
申し訳ございません。
それ以上はご勘弁ください。

どうも網でタナゴを一網打尽に獲って行ってしまう
不届き者がいるらしいのです。

普通、真冬のタナゴ釣りというとドック(船溜まり)
が好ポイントになりますが、
網が入りやすいような場所では、
今シーズン、あまりよくないようです。
P1190022.jpg
メッカの居合第2ドックも、今期は今のところ沈黙…

というわけで、ねらいめはホソです。
それも、藻が茂り網が入れにくいような小場所!
P1190046.jpg
ねらったのはこんなホソ!

底が丸見えのような場所ですが、
よく見ると藻際にタナゴの魚影がチラチラと
見え隠れしています。
グルテンエサを何度か寄せ打ちすると
タナゴやクチボソが集まってきて
それスタートフィッシング!

アタリはすぐあるんだけど、
なかなか合わない。
「あっ!」
「クーッッ」
「エ〜!?」
「マジかよ…」
「なんで〜?」

「ヨッシャ〜ッ!!」

てな感じで
アッという間に納竿時間。

釣りは何でも面白いとはいうけれど、
そのことを痛感させてくれるのが
真冬のタナゴ釣りではないでしょうか。

ポイントなどの詳細は
釣具店「あすか」さん(鹿島市津賀792/??0299・69・1521)
もしくは月刊つり人3月号(1月25日発売)を参照ください。

ちなみに月刊つり人12月号(2006年10月25日発売)に
大明解水郷マップが載っています!

そしてそして
現在、霞ヶ浦・北浦周辺のフナ・タナゴ釣りマップを製作中!
4月中の発刊を目指しています!



百発百中!?


すっかりブログ更新をサボってしまい
エントリー方法も忘れかけていましたが
07年の初取材に行ってきましたので久々に書き込みます。

07年はいきなりハードなスタートでした。
なんと昼夜のダブルヘッダーです。

まずは朝から西伊豆の沖堤でヤエン取材。
ヤエンの釣りはとにかく面白いです。
市販品を使ってもあれだけ面白いのですから
自作を始めたら大変です。

まさにアオリイカとの知恵比べ。
手先が不器用で知能もイカ以下のワタシには
まず無理な代物ですが……。

今回、新作ヤエンを引っさげて登場していただいのは
Kヤエンの製作者である小林直樹さんと
マツバヤエンの製作者である赤澤正さん。

で、この2人に思いきっり影響を与えたのが
06年春に発売した『アオリイカ地獄?X』の巻頭を飾った
橋本さんのヤエンです。

07011801.gif
これが橋本さんのヤエン。沖掛けを可能にしたA−RBランローラーヤエンをさらに進化させ、アジに到達すると前折れして掛けバリが跳ね上がり、折りたたむことで本体のたわみがなくなるのでバラシも減るという一級品

作用、反作用、テコの原理……。
橋本さんのヤエンに負けじと作られたのが
小林さんの新作ヤエン。

07011802.gif
掛けバリが下からではなく上から覆い被さってくるのはKヤエンゆずりながら、ヤエンがアジに到達すると真ん中のバランサーが跳ね上がり、その反作用と掛けバリが降りてくるというもの

伊豆や三浦で人気が高く、
最近では関西からの需要も高まっているという
マツバヤエンの製作者である赤澤さんの新作ヤエンは
こんな感じ……。

07011803.gif
ウエイトの下にリップを設け、グイグイと寄せるとリップが水の抵抗を受けて下がり、その反作用で松葉状の上の掛けバリが跳ね上がり、アオリイカの身に食い込むという

本当によくもまあ、いろいろなアイデアが浮かぶものです。
そして、結果はどうなったでしょうか。
百発百中ヤエンの登場でしょうか。それとも……。
このもようは2月25日発売の月刊つり人4月号にて紹介いたします。

和竿作り教室


世界有数の大都会、東京。
新宿、渋谷、六本木、恵比寿、目黒、田町
上野、浅草、神田と賑やかな街を挙げれば
キリがないが、中でも華やかさ、気品に秀でているのは
昔も今も銀座である。

異論のある方は少ないだろう。

街のほぼ中央部にある百貨店「プランタン」は
いわば銀座の顔といっても差し支えない。
もっとも、自分がプランタンに足を踏み入れたのは
過去に2、3度しかないが……。

日本で最も華やかな街の象徴でもある建物の隣に
一軒の釣具屋がある。
銀座東作
知る人ぞ知る、老舗だ。
特に和ザオ関連の道具が充実している。

昨年暮れから、僕はこの銀座の老舗釣具店に通っている。
店内で和ザオ作り教室を行なっているのだ。
教室といっても、決まった授業などがあるわけでない。
自分の都合のいい時に行き、
店主の松本和彦さんにアドバイスを受けながら
和ザオ作りを学べるのだ。

僕は現在、ヘチザオを製作中。
昨日、ようやく糸巻きが終了。
ただの竹の棒が、なんとか和ザオっぽくなってきた。

ちなみに、夏までには完成させる予定。
完成したら月刊つり人にて掲載しますので
乞うご期待!
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最初の関門であるという糸巻きを無事にクリア

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夏にゼッタイにこれでクロダイを釣るといつになく真剣







釣りは日々鍛錬…


今月は個人的にも憧れている、
細山長司さんのインタビューに行くことに。
最初こそ緊張したものの、笑顔を絶やさない細山さんのおかげで、
楽しい時間を過ごせました。

細山さんといえば、
やはりノベザオでキングサーモンを釣ったのが
多くの人の印象に残っているはず。
そんな大ものの引きにも耐えた
ラインの結び方とは……?
ということで詳しい結び方をお聞きしたのだが、その手順は
1月25日発売の3月号で掲載いたします!

結び1.jpg
これでキングサーモンを!?
雑誌の写真のほうが見やすいですヨ…
と宣伝したりして…

また伊藤稔さんのインタビューに行った編集長は、
ゼロ釣法の結び方を取材。
その写真と解説を聞きつつ結んでみたが、
今回は大きめのラインとハリを使った写真で見やすく、
今まであの指の動かし方がイマイチ理解できなかった僕でも
なんとか成功。
結び3.jpg
ここから…ここからどうすればいいの…!?

ただ、解禁当初の寒い川原で
この結び方でハリを付け替えろ、今すぐやれ!
と迫られても、今の僕にはチト難しそう。
というわけで、写真のような超デカバリではなく
ゼロ釣法用の小バリを使って
ヒマをみて練習しております。
いや、これも仕事ですから、編集長。



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