ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2007年02月

上には上がいる


11時の開店とともに銀座東作へ。

和竿作りである。
僕が作っているのはクロダイのヘチザオ。
丸節の印籠継ぎ。

夏までには仕上げてクロダイを釣りあげる
つもりでいたのだが、このままでは危うく
なってきたので、休日返上である。

僕が支度を済ませると同時に兄弟子の松川さんがやってきた。
松川さんは一昨年から東作の竿作り教室に通い始め
すでに16本もの和竿を仕上げたという。
東作店主であり先生でもある松本和彦さんいわく
十数名いる生徒の中でも、1,2を争う腕前だという。

現在は布袋竹のヘチザオと6本継ぎのコンパクト和竿
を同時製作中なのだが、これが見事な出来栄えで、
素人の目にはベテランの江戸和竿師の作品と
見分けがつかないほどである。
matsukawa.jpg
頼りがいのある兄弟子、松川さん

うれしいことに、月刊つり人の愛読者でもある。
先生が接客中のときなどは
僕は松川さんにアドバイスをいただいている。

さて、今日は日本橋三越で開催されている
伝統工芸品展の最終日である。
桶、箪笥、着物、刃物といった
伝統工芸の職人さんが実演を交えて
お客の質問に懇切丁寧に答えてくれるのだ。

その中に江戸和竿コーナーもあるので
僕は和竿作りが一段落したら足を運ぶつもりでいた。
すると、兄弟子も行くというのでご一緒させていただいた。
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伝統工芸品展に展示されていた江戸和竿

銀座から歩いて15分ほどで日本橋三越である。
江戸和竿コーナーでは竿しばさんが実演していた。
竿しばさんは現在発売中の月刊つり人4月号
にも登場していただいており、
うれしいことに、月刊つり人4月号を
実演台の横に置いてくれている。
「いやいや、三越の本屋では売り切れたというので
八重洲まで買いに行かせたんですよ(*^_^*)」
と竿しばさん。

ありがとうございます!!

竿しばさんは新小岩で竿しば釣具店を営んでおり
荒川でテナガエビやハゼを釣る際などに
何度か立ち寄らせていただいている。
とても気さくで温かい職人さんである。
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和竿作りの実演をする竿しばさん

それにしても。
世の中、上には上がいるというが、
江戸和竿の職人が仕上げた和竿は
やはり別物である。
松川さんも並べられた和竿にしばし釘付け。

僕などはただその出来栄えに感動し、
値札を見てはそろばんをはじくだけなのだが、
兄弟子は塗りや仕上げ方をじっくり見ては
脳裏に焼き付けているようである。

僕も兄弟子を見習ってもっともっと真剣に
和竿作りに励もうと心を新たにしたしだい。










死ぬかと思った


寒い。
ようやく冬将軍がお目覚めのようである。

普通なら
「おお寒ッ」
とコタツでミカン片手にテレビでも
となるのかもしれないが「グレ師」は違う。
寒ければ寒いほど燃えてくるのである。

ああ、磯に行きたい。
神保町をフラフラしている場合じゃないぞ。

程度の差こそあれ、どんな釣りにも危険はつきまとうが
中でも磯釣りは一歩間違えると大事故につながる。
だからこそ、ことさらロマンをかきたてられるのでもあろう。

あれは10年ほど前の真冬。
たしか2月くらいだったと思う。
友人と連れたって南伊豆妻良の沖磯へ渡った。
磯の名は忘れもしない「沖のカリマタ」。
2人がかろうじて立てるくらいの小さな磯だが
潮通しよくメジナはすこぶる多い。

凍てつくナライ風が山から吹き降ろしてくる。
午前6時出船で磯に乗ったのは6時30分くらいだったろう。
友人とふたり、手早く支度をすませて仕掛けを流す。
1投目から30cmクラスのメジナがウキを消し込む。
「こりゃあ、いいぞ」
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青い目の好敵手

気をよくして釣っていると
突風が吹き降ろしてきた。
バランスを崩した僕は体勢を整えようと足を一歩下げた。
しかし、ピラミッド状の磯の頂点に立っていたため、
後ろに下げた足が磯に触れることはなく、
そのまま頭から後ろにひっくり返った。

頂上から海面までは2mほどだろうか。
真っ逆さまに海に落ちた。
友人いわく
「かなり深く沈んだ」
とのことである。

沈んでいる最中、僕は妙に冷静だった。
(焦ると上と下が分からなくなるというから
ここはひとつ、浮き上がるまで待とう)

ライフジャケットを着ていたこともあり、
間もなく浮き上がり始めた。
水面に顔を出したところ
友人がタモの柄を差し出してくれたので
それをつかんで磯に這い上がった。

タックルも沈んでしまったがウキが浮いていたので
それをタモで寄せてミチイトを手繰ってタックルも回収。
「フー、助かった」
人心地つくと悪寒が走った。
それもそのはず、厳寒期の早朝に全身びしょぬれで
北東風にさらされているのである。

今みたいに携帯電話があればすぐに船を呼べようが、
そんなものはなく、昼に船長が見回りに来るまで待たねばならない。
やむなく、ウエアやらフリースを全て脱いで干し、パンツ一丁になった。
「オレの着ろよ」
と友人は言ってくれたが
サイズも合わないし、半ば意地になって
「平気、平気」
とパンツにライフジャケットという出で立ちで釣りを再会。

あの時の寒さは一生忘れないだろう。

結局、船が見回りに来た頃には衣類も乾き、
午後2時の上がり時間までみっちり楽しんだ。
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ダイナミックな景観が魅力の南伊豆の磯

さて、僕の「死ぬかと思った」体験は
このようにさして落ちがないまま終わるのだが、
釣り人の「マジで死ぬかと思った」体験談
に収録されている話はいずれも傑作。
377_L.jpg
シリーズ1、2が好評発売中!

これは月刊つり人で掲載した逸話を単行本化
したものだが、密かなヒットシリーズになっている。
そこで現在、第3弾刊行に向け、
皆様の原稿を募集しております。

採用者には弊社規定の原稿料をお支払いいたします。
どしどしご応募ください!

応募先&問合先
E−mail:tsuribito@tsuribito.co.jp






銀座で和竿作り


今日のランチは銀座でパスタ。
隣のテーブルのカップルが
手を握ったり、顔をべたべた触りあったりと、
この場で一戦交えるんじゃないかというくらい
ベタベタしている。

どうやら男はフランス人らしい。
ただのガイジン好きなのか付き合っているのか
は分からんが、女は猫なで声で
日本の文化についてレクチャーしていた。

「たらこスパゲッティというのは、どんなのですか?」
「たらこはね、お魚の卵なのよ」
「なんの魚ですか」
「えーとね、たらこはニシンの卵なのよ」
「僕は、それをいただきます」

おっ、おい!
たらこはニシンの子じゃないってば!

喉まで出かかったが、2人の世界には入っていけなかった……。

さて、銀座である。
新宿、上野、川崎といった盛り場ならいざ知らず
銀座は自分とは最も縁のない街である。
しかし今、僕は定期的に銀座に通っている。

和竿の老舗「銀座東作」である。
プランタンの横にひっそりと佇んでいる。
そこで、和竿作りを勉強中なのである。
編集部イチ不器用な自分がである。
P2220007.jpg
丸ヤスリで込みを仕上げる

師走から通い始め
昨日、ようやく込みが終わり、
今日から塗りに入った。
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迷った挙句、赤色の漆を選択

ここからは、塗りを重ねていくのが主な作業になる。
夏までに間に合わせるならば
最低でも週1回は通わなくては。
頑張るぞ!




月刊つり4月号読みました?


月刊つり人4月号が本日、刷り上りました!

この仕事を続けていると、ふと
「ああ、締め切りから解放された生活を送りたい」
と思うこともありますが、
自分の作った雑誌が手元に届いたときは
「ああ、この仕事をやっていてよかったなあ」
としみじみ思います。

4月号の特集は
0704-1g.jpg
「おとなの渓流釣り」

都会の雑踏から離れ
たまにはのんびりと渓流釣りでもしてみようか?

そんな気になる記事が目白押しです。
電車釣行2本立て
JR山田線&JR米坂線利用の渓流行は
鉄道ファンの方も必見です!

渓流釣り以外では
ジンドウイカ、ヤリイカ、アオリイカ、ケンサキイカを
それぞれ陸っぱりからねらうノウハウを満載した
「イカ釣り三昧」特集。

早春のほのぼのとした小磯から
ジャンボサヨリ、カレイ、メジナを
釣りあげるためのノウハウを
エキスパートが詳細解説。

サヨリといえば、先日、スーパーの鮮魚コーナーで
中型サイズが2尾で1200円で売られていていました。
4月号に掲載している40cmオーバーなら
1尾でいったいいくらになるのやら?
と、捕らぬタヌキの皮算用をしてしまいました。

月刊つり人4月号は
明後日24日の土曜日に全国の書店、釣具店に並びますので
ぜひともご一読ください。
お願いしますっ!

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お忙しい方はこちらからどうぞ



釣る発明家


神田神保町にある編集部に
アユ釣りの名手、主藤秀雄さんがやって来た。
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スーパーウエポン背バリの創始者として知られ
その美しい仕掛け作りは時に芸術とまでいわれる。

釣技もさることながら、主藤さんのスゴイところは
なんでもかんでも自分で創ってしまうところである。
実は現在市販されている釣り具や仕掛けなどで
主藤さんの考案によるものは少なくない。

釣る発明家とでもいおうか。

どうやら、僕のような凡人とは根本的に
脳の作りが違うようである。

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主藤さんお手製の編み付け器

手先も驚くほど器用で
上記の編み付け器などはほんの一例。
仕掛け収納箱やタモ、ビクなど
ため息が自然と漏れてしまうほどの美しさである。

その主藤さんが、またすごいことを考えてしまった。
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これがどれほどスゴイかって……

詳細は月刊つり人6月号(4月25日発売)にて紹介予定です。
これさえ読めば、どんなに不器用な人でも
ハナカン遊動仕掛けがすぐに作れます。

編集部イチ不器用な僕が言うんだから間違いなし!

自分のそっくりさん人形を創ってもらおう!


2007年のフィッシングショー。
ダイワのブースに展示されていた
「そっくりさん人形」が注目を浴びていた。
村田満さんや鵜澤政則さんといった名手の
愛嬌たっぷりの人形だ。
人形は石粉粘土とイラストで立体的に表現されており
クラフトレーションと呼ばれる。

作者は、その道では広く知られた
礒岩まさるさん。
クラフトレーションとは礒岩さんが創り出した
表現スタイルでもある。

武蔵野美大卒業後、グラフィックデザイナーやイラストレーターとして
雑誌、広告などで幅広く活躍した磯岩さんは
大の釣り好きでもある。
本誌にも度々登場していただいており、
最近はカワハギ釣りやシロギス釣りにハマッているとか。

フィッシングショーの会場にて
「いいなあ、オレの人形も創ってもらいたいもんだ」
という会話を小耳に挟んだが、
実は、これ、可能なのである。
礒岩さんにカラー写真を送れば、
それを元に、世界でひとつの
クラフトレーションを創ってもらえるのだ!

A0022_L.jpg
これが礒岩さんのクラフトレーション

間もなく、乗っ込みの春。
念願の大型魚を手に破顔一笑の写真を送って、
マイクラフトレーションを創ってもらおう!
詳細はこちら




あらしのよるに


今日は久しぶりの休み。
考えてみれば、
今月に入って初の休みである。

といってもカミさんは仕事に行ってしまったため
4歳の娘と家でふたりっきりである。
慣れない育児ほど疲れるものはない。

「そうじゃないでちょ、もっとちゃんとやって」
「だから、なんでそういうことするの、ダメでちょ」
「教えてあげるから、こっちおいで」

プリキュアだのミッフィーだののレクチャーを
子供から受けていると、頭がどうにかなりそうである。
このまま向こうのペースでやられたらかなわん。
そうだ、ビデオでも見せてやろう。

娘がリクエストしたのは「あらしのよるに」というアニメ。
見たことも聞いたこともないが
どうやら動物アニメらしい。

鬼のいぬ間に皿洗いを済ませ、新聞を読み
椅子に座って子供の視線の先を追う。
ガブという名のオオカミが
メイという名のヤギを油断させて
隙あらば食べてしまおうとしている。

フン、ありきたりの童話かな?
なんて思いつつも、
しばらくボケ〜っと見ていると
だんだん物語りに引きこまれていった。
やがて釘付けに。

なんて切なくて美しい話なんだ。

途中、何度か目頭が熱くなり、
子供に見られぬよう、そっとティッシュを手にした。

映画が終わるとすぐに子供はおままごとを始めたが
僕はエンディングのテロップが出尽くすまで
椅子から立ち上がれなかった。

それにしても、あれは単なる子供向けの映画だったのか?
と疑問に思い、夜、調べてみると
やはりそうではなかった。
原作の「あらしのよるに」(きむらゆういち著/講談社刊)は
1994年に出版され
以来、子供から大人まで幅広い層に支持されているという。
小学校の教科書にも掲載され、
学校指定図書、図書館指定図書にも採用されているようだ。

アメリカやヨーロッパ、アジア各国でも
翻訳され、高い評価を得ているという。
となると、知らなかったのはオレくらいのもんか?

というわけで、家族が寝静まった深夜
最初からきちんと「あらしのよるに」
と向き合ってみよう。







Honda New CR-V


昨日、JRPA(日本レース写真家協会)会長のジョッパさんが
Hondaの新型CR-Vを駆って神保町にある編集部にやってきた。

crv.JPG
生まれ変わったHonda CR-V

ブラックアメジスト・パールのカラーリングが
高級感をかもし出している。

カッコイイ

革張りのシートに座らせてもらうと
硬すぎず、軟らかすぎず
長距離ドライブでも腰に負担がかからなそうな按配だ。

cocpit.JPG
視界のよさと、エモーショナルなデザインを両立したコクピット

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2.4L DOHC i-VTECエンジン


実は弊社の社用車もひとつ前の形式のHonda CR-V。
3年で12万?qという酷使にも故障ひとつしない
タフな作りは、さすがは世界のHondaである。

前作よりもグッと存在感を増したNew CR-V。
ハイスペックのZXi4WDで323万4000円。
久々に「欲しい」と思えるクルマに出会い、
じっと手を見た早春の昼下がり。

渓流写真館


現在発売中の月刊つり人3月号
は渓流釣りの大特集。
全国205漁協の解禁日、放流量、入漁料などを網羅した
全国渓流解禁情報をはじめ
渓流釣りの特集が盛りだくさん!

今シーズンは暖冬ということもあり、
解禁直後から最盛期さながらの熱い釣りが期待できそうだ。
(暖冬を喜んでいる場合ではないが……)

実際、岐阜方面では2月1日に長良川水系をはじめ
続々と解禁になりヒレピンアマゴが釣れているし
2月16日解禁の長野県千曲川水系も
ヤマメ・イワナの活性が高いようだ。

というわけで、今シーズンの渓流釣りは◎間違いなし!
(雪不足のため、夏期の水量が心配されていますが……)

新緑の渓流釣りの写真を眺めて
士気を高めよう!!
kirikita.jpg
福島県霧来沢

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福島県天戸川の美形ヤマメとイワナ

sinryoku.jpg
新緑の渓谷

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源流のイワナ

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福島県高瀬川渓谷

kajikag.jpg
栃木県鬼怒川水系のカジカ
















フィッシングショー美女図鑑


フィッシングショーも無事閉幕し、
間もなく、渓流釣り本番。
いよいよ2007年度もエンジン全開といったところだ。

ざっと日刊を目指してきた当ブログも
これで約150エントリーになる。
平均すると2日に1回の更新ということか。
まさしく、ざっと日刊ではないか!

野朗だけで回しているからか
まるで色気がないブログである。
たまには、お色気たっぷりのページをお届けしよう!
というわけで、デスノート佐藤が
会場で見つけた美女を一挙公開!
hondagal.jpg
先陣を切るのはつり人ブースにてMCを担当した
Hondaスマイルの渡邉祐子さん!


daiwagal.jpg
ダイワギャルです
simanogal.jpg
シマノギャルです
luxegal.jpg
ラグゼギャルです

gaikan.jpg
5万5798人が訪れた国際フィッシングショー2007

noriesgal.jpg
マルキューギャル
nationalgal2.jpg
ナショナルギャル
jackalgal.jpg
ジャッカルギャル
jacsongal.jpg
ジャクソンギャル
chuuougal.jpg
なぜか横浜中央卸売市場ギャル








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