ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2008年08月

今でも焼き付いている30年前の豪雨体験


タイ王国に住む大先輩から
ここ数日の日本各地を襲っている豪雨のニュースを見るかぎり
東南アジアの雨季のような気がするというメールをいただいた。

岡崎などはまるでアユタヤのようだと。

昨日も日中は朝方の雨が嘘のように上がり
夜になると再び豪雨。

東京から国道1号で川崎へ帰る途中
多摩川の手前でフロントガラスにポツポツ来たなと思ったら
100mも進まぬうちに
ワイパーがまったく役に立たないくらいの凄まじい雨。

多くの車がたまらずに一時停止。
僕も最徐行で走ったが
車線すら判然としない状況であった。

ピカッと光った直後に
ドド〜ンッと雷鳴がとどろき
車がミシミシと軋む。
さながら戦場で砲撃から逃げ回る映画のワンシーンのようだ。

断続的に鳴り響く雷に怯えながら
僕は30年近く前の、夏の日の出来事を思い出した。

その年も雨の多い夏で
僕は晴れ空が広がるのを待って
友人と神奈川県の津久井湖に向かった。
そのころ、僕はバスフィッシングに夢中だった。

日赤下でボートを借り
久々の釣りということで
広範囲を探りまわった。

昼過ぎくらいから急に薄暗くなり
ゴロゴロと遠くで鳴り始めた。
しかし、ルアーをキャストする小学生2人は
自然の恐さというものをまだ分かっていなかった。

雷鳴はやがて振動を伴った爆音になり
子供ながらに「これはヤバイ」と思い始めた。
なにしろ、ピカッと光るのとほぼ同時に
バリバリバリと、それまで聞いたことがない轟音が耳をつんざくのだ。

雨は文字通りバケツをひっくり返したかのような激しさになり
ボート乗り場に帰ろうにも、5m先が見えない。
それでも記憶を頼りに、ひとりが懸命にオールを漕ぎ
ひとりがバケツでボートに溜まった水を掬い出す。

どうにかボート乗り場にたどり着くと
ステテコを履いたオヤジさんが
飛び出してきて
「大丈夫だったかー、心配したぞー」
と僕らの無事を喜んでくれた。

翌日、相模湖で釣りをしていた小学生が
落雷で亡くなったという記事が新聞に載っていた。
僕はしばらく、その記事から目を離せなかった。

今からもう30年近く前のことだが
まるで昨日のことのようにしっかりと覚えている。
(山根)



警戒水位を超えた多摩川の衝撃カット

多摩川あ
河川敷が完全に水没した今朝の多摩川

深夜から未明にかけて
関東地方を襲ったゲリラ豪雨。

夜中に目が覚めたときは
一瞬、河原でキャンプしているのかと思ったほど
猛烈な雨音だった。
断続的に鳴り響く雷で
家はミシミシ軋み
こりゃ、寝てられんわい。

というわけで
明るくなるのを待って国道1号に架かる多摩川大橋へ。

NHKの午前5時のニュースでは
警戒水位の5mを超えたとのことだったが
写真を撮った6時過ぎには幾分下がっていた感じ。

多摩川い
橋げたまではまだ2mほどある

ただ、今後も豪雨が降る予定なので
氾濫の可能性は十二分にある。
近隣住民の方は、くれぐれもご用心してください。
(山根)



ハゼ釣りで笑顔になる


はぜはぜ4

24日の日曜日に江東区の旧中川で
中川船番所主催の親子ハゼ釣り大会がありました!

実釣時間は2時間ほどでしたが
ハゼの食いはよく
80尾以上を釣り上げる親子も!

なんだか突然秋がやってきたような肌寒い日が続いてますが
ハゼも落ちを意識したのか、とにかくよく釣れます。

みんなとっても楽しそうに釣っているのが
印象に残った親子ハゼ釣り大会でした。
(山根)

はぜはぜ3

はぜはぜ2

はぜはぜ1

はぜはぜ

闇夜の地磯で蠢く男の正体

かれこれ10年ほど前の
今夜のようにビミョーに涼しい夏の夜のことである。

その夜、僕は友人らと3人で三浦半島へ釣りに行った。
ねらいはクロダイである。

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夜の海辺はこんなのが…(水辺の怪談最恐伝説より転載)

夕マヅメから朝マヅメまで徹底的にやると
気合が入りまくっていた僕は
コマセをしこたま持って行った。

場所は毘沙門の磯である。

あいにくと東風がそよそよと吹いていた。
「東風(コチ)が吹くとクロダイは釣れない」
という言い伝えが三浦や房総にはある。

しかし、その日は闇夜だった。
アオリイカやヤリイカなどイカ類はたいがい月夜がいいが
魚はもっぱら闇夜のほうが上がる。

夕マヅメは何事もなく過ぎた。

毘沙門の磯は漆黒の闇に包まれ
すぐ隣でサオをだしている友人の姿すらよく見えない。

闇の中にポツンと浮かぶ赤い光を凝視するが
ネンブツダイやゴンズイのアタリすらない。

そろそろ日付が変わろうかというころ
あろうことか友人2人が
「釣れないから帰る」
と言い出した。

こちらはコマセをたっぷりと持参している。

「あっそう、俺は朝までやるよ」

怒り気味に言ってみたものの
友人2人は本当に帰ってしまった。

それまでは何とも感じなかったが
ひとりになると闇夜の地磯は不気味である。
辺りには誰もいない。
時折、東風が吹いて背後の草木がそよぐと
サワサワと音を立て
今にも誰かが飛び出してきそうな気がする。

一度、そう思ってしまうと
釣りに集中できず
やむなく撤収することにした。

ヘッドライトの灯りを頼りに
波打ち際を注意深く歩いて駐車場に戻る。
すると、前方にヘッドライトの灯りがひとつ揺れるのが見えた。

釣り人だろう。
ホッとして
その灯りのほうへ歩いて行き
「釣れましたか〜」
と声をかけた。

仕掛けでも作っているのか
灯りは小刻みに動くものの
返事はない。

さらに近付いて声をかけるも
やはり返事はない。

2〜3mまで近づいてみて
ようやく人のシルエットが
漆黒の闇に浮かび上がった。

「釣れますか〜」

その人は真っ黒だった。
正確には黒い衣類をまとっていた。
それはウエットスーツらしかった。

下を向き大きな網袋をガサガサやっていた。

僕のヘッドライトがその網袋を照らすと
ようやく男は僕のほうを向いた。

「密漁だよ! なんかあっか?」

凄みのきいた声で男は一言だけ発した。
僕のヘッドライトの灯りに浮かび上がったのは
「仁義なき戦い」に出てくる
若かりし頃の松方弘樹のような
ギョロ目を向いた極悪人の顔だった。

ヒエ〜ッ!!!

それ以来
夜釣りで出会った釣り人に釣果を聞くことができないでいる…
(山根)

kaidan
本当にコワイ話はコチラをどうぞ

はじめての寿司屋でヒカリ物


はじめての寿司屋では、まずヒカリ物をという定石にしたがい
昨夜行った寿司屋で最初にシンコと〆サバを頼んだ。

家から歩いて7〜8分の距離にあり
前から気になっていた店である。

30代後半の真面目そうな板さんがひとりで切り盛りしている。

まずは〆サバ。
松輪サバらしい。
脂がほどよく乗っていて
お酢の染み具合もまずまず。
シャリは小さめだが
ふっくらとしていて
一粒一粒がしっかりとして歯ごたえがいい。

旨い!

シンコは少しお酢が強すぎる気がしたが、
なにしろシャリが旨い。

「ひょっとしてこの店、当たりかな〜」
とうれしそうに細君。

「そうだな、まずまず当たりだね」

夜中の3時までやっているというので
終電で帰る途中に一杯やって帰宅する姿をイメージする。

近所にいい寿司屋があるというのは悪くない。

ほろ酔い気分で家に帰り
ソファーに寝っ転がってテレビを見ていると
突如、生唾がこんこんと湧き出てきた。

……?

慌てて洗面所に駆け込み生唾を吐き出すと同時に

ウラガ〜ッ!

ついさっき口にしたばかりの
まだ目に焼き付いている食材が
すごい勢いで洗面台に飛び散った。

大当たり。

以前、ヒラソウダガツオの血合いを捨てるのがもったいなく
身にたっぷり残して食べたときにも同じ現象が起きた。

今回はカツオは食べていない。
すると、犯人はサバか?
しかし、細君はなんともない。
とすればシンコ…

「ひょっとして、あの店で当たったの?」
「そうだな、ウゲッ、当たったな」

はじめての寿司屋でヒカリ物は気をつけたほうがいい。
(山根)







サバ・マグロに投資!?



投資月刊誌「Financial JAPAN」にて
マーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏が
連載コラム「次の一手」で、
弊社の新刊「サバがマグロを産む日」を取り上げてくださいました!
「『魚離れ』をストップせよ!魚食こそが日本再生への道」と題して、
西川氏は日本人の急速な魚離れと健康や知性、
心の問題への影響の懸念、
それと対照的な世界の魚消費量の増加、
最近の燃料費高騰による漁業への影響など、
鋭い視点で本書の内容とその価値を幅広く解説しておられます。


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多摩川のハゼ釣り


せっかくアユ釣りに行こうと思っても
この天気では…

東北地方はまだ当分雨模様のようだ。
夏はいったいどこへ行った?

まあ、アユに拘泥するのもなんなので
近所の多摩川へ。

今夏はハゼが好調で
行くたびに時速20〜30尾の釣果。

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型もまずますで、こんな良型も混じる

多摩川のハゼ釣り場は六郷橋周辺や海老取川が有名だけど
僕がよく行くのは大師橋よりも下。
ちなみに、海老取川にはマリーナのようなものが築かれ
もうハゼ釣りはできそうもない。

東京近郊ハゼ釣りスポットとしては
超一級といえた釣り場だけに残念である。
(山根)

感動をありがとう


釣りとは全く関係ありませんが
ソフトボールで日本が悲願の金メダル獲得!

感動したツ!!!

締め切りも終わり
本当なら、今頃は東北地方へアユ釣りに行っているはずだったけど
豪雨の影響で有望河川はどこも泥ニゴリ。

鬱々とした気分で東北遠征を見送ったのが幸いし
歴史的瞬間の一部始終を見ることができた。

彼女たちに心から拍手を送りたい。

感動をありがとう!!
(山根)

子どもたちの最後の夏休みイベント

毎年恒例となった
日本釣りジャーナリスト協議会&日本釣振興会共催の
親子シロギス釣り教室が
昨日、浦安で開催された。

親子
開会の挨拶をする日本釣りジャーナリスト協議会会長の鈴木康友(弊社社長)。向かって左は服部名人。右の美女2人は釣りビジョンでおなじみの本多絵里子ちゃんと福島和可菜ちゃん

天気はよかったものの
南西の強風が吹き、波高はやや高い。
安全面と釣りやすさを最優先し
風裏になる木更津沖まで航行することに。

その甲斐あって
ポイントに着くや船上のあっちこっちでシロギスが上がった。

親子1
お母さんと一緒にシロギスをゲット!

親子2
ヒジ叩き級もお目見え

同会は
浦安の老舗船宿「吉野屋」さんの協力もあり
参加費は2000円。
これには乗船料金、エサ、レンタルタックル費が含まれている。

昨日は212名が参加し、吉野屋さんの大型船8隻が満席状態。

夏休みというのに外で遊ぶ子どもが少なくなった昨今
こうしたイベントをきっかけに
子どもが外で遊ぶようになってほしい。

少年時代に自然の中で遊ぶことは
エアコンの効いた部屋で勉強やゲームをするよりも
はるかに有意義なはずだ。

かくいう自分も
これまでに国内外の素晴らしい釣り場に行き
多くの魚を釣ってきたが
心の中に焼き付いているのは
少年時代のフナ釣りや
毎年、「こどもの日」に連れて行ってもらった
船のシロギス釣りやアジ・サバ釣り。

球磨川の大アユや
五島列島のオナガメジナや
奥尻島の大ダラや
ニュージーランドのシマアジ・ヒラマサ
などよりも
なぜか、少年時代に手にした
フナやサバの記憶のほうが
ありありと残っているのである。
(山根)

親子3
帰港後は、釣りメーカー各社からの協賛品が当たる大抽選会が行なわれた

ヒロシがハゼを釣る


CSテレ朝チャンネルで1月から始まった
ヒロシ釣り紀行。

9月放送分のロケが先日行なわれた。

テーマは江戸前のハゼ!

ヒロシハゼ5
これまでの放送分では、ほとんど竿頭という佐藤唯ちゃん

ヒロシハゼ4
テルも快調に数を伸ばした

ヒロシハゼ3
ヒロシです。ハゼです…

ヒロシハゼ2
先生からアドバイスを受ける石原あつ美ちゃん

ヒロシハゼ
その甲斐あって、マハゼをゲットする石原あつ美ちゃん

前回のマダコに続き
今回も、なかなかの釣果。

この日の模様は9月にテレ朝チャンネルで放送されますので、
乞うご期待!
(山根)
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