ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2010年03月

『アオリイカ地獄IX 2010』でお勉強。

先日発売された『アオリイカ地獄IX 2010』。
アオリイカ地獄?

すぐ横に座ったA先輩が
コツコツ編集作業をしているのだから、
その時にゲラでも見せてもらえば内容は事前に分かります。
が、同じ会社から出ている本でこういうのもなんですが、
完成が待ち遠しい一冊でした。

以前、僕は月刊『つり人』の
「エギング道場」というコーナーで
アオリイカのエギングを基礎から学びました。
が、その時の釣果はさんざんなもの。

なんで上手くシャクれないのか?
なんで乗らないのか?

ひとつずつ学ぶうちに道場の講義は時間切れ。
その後はひとりイメージトレーニングを重ね、
次こそはと思い続けていたわけです。
といっても、その後プライベートで行った時も、
やはり結果は付いてこなかったのですが。

というわけで、2010年はこの本で学んだことを、
乗っ込みシーズンに試してみようと思っています。

ところで、
なぜそこまでアオリイカを釣りたいのか? といえば、
家内の好物がイカなため。

釣らないと三白眼でにらまれそうなので、
とにかくこの本を必死で読むしかないのです……。

(真野)

堤防でメジナ寿司


漁師も嫌うナッパ潮が
伊豆半島の東岸に接岸していた。

ナッパ潮とは
ちょうど桜が咲く頃に東京湾や相模湾に入ってくる
緑色の潮のこと。

これが入ってくると、
魚の食い気が著しく下がる。

で、ナッパ潮と前後するように赤潮が発生すると
魚の活性はさらに下がる。
こうなると磯や堤防からの釣りはお手上げ状態だ。

冬から春への端境期に当たるこの時期
毎年といっていいほど、このパターンを繰り返すのだ。

もっとも
今日はスローフィッシングの大家(?)である
村田春雄さんと堤防釣りだ。

村田さんと一緒にサオをだすと
釣れても釣れなくても楽しいから不思議だ。

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川名港に行ってみたが
ナッパ潮の影響か
小メジナの活性がいいぐあいに低く
寄せエサの煙幕から仕掛け投入点を外すと
付けエサが底まで届く。

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で、25センチ前後のキープサイズがポツポツとヒットした。
堤防のメジナ釣りを堪能していると
伊東市在住のエキスパート、菊間将人さんが
「村田春雄が来ているらしい」
という情報を聞きつけて、やってきてくれた。

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しかも、数日前に釣った40センチのメジナを寿司にしてきてくれ
堤防で豪勢なお寿司ランチ。

最高で〜す!!



(山根)

「まご茶」と「ねごめし」


伊豆半島の伊東に
古くから伝わる郷土料理
「まご茶」と「ねごめし」。

2つとも魚介の丼ものだが
微妙に異なる。
はたして、どっちが旨いのだろうか
ということで、昨日食べ比べてみた。

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まずは、ねごめし。
その日に獲れた魚介のぶつ切りの上に
ネギと味噌が乗っている。

とはいえ、近年は近海の魚だけでなく
マグロが乗っているケースが多い。

写真はマグロとイカとキンメが少々。

味噌を避けて醤油をぶっかけて
3分の2くらい食べる。

残り3分の1になったところで
出汁をぶっかける。

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出汁をぶっかけたら
味噌を溶いていただく。
いわゆる「ねこめし」だ。
「ねごめし」の語源は「ねこめし」だろうか。

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続いて「まご茶」。
まご茶漬けともいわれる。

丼の上にアジのタタキが乗っていて
それに、熱いお湯をぶっかけてかきまぜる

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アジの色が白くなればオーケー。
海苔をぶっかけて食べる。
旨い。
ズルズルとかき込んで食べるのが正しい食べ方。

漁師が船上でご飯を急いで食べるための料理だとか。
「まごまごするな」(ノロノロするな)。
時合いは一時。
それを逃すと獲物はどこかに行ってしまう。

だから、船上での食事は手早く済ませる。
そのための
「まご茶」である。

昨日はこのほかにも伊東の郷土料理を食べ歩いたため
今朝は腹が重たくてまごまごしてしまい
朝の時合いを逃してしまった。

さあ、釣りに行こう。

(山根)

第3回「『釣りはじめて親子』のための釣り教室」

王禅寺フカン

第3回「『釣りはじめて親子』のための釣り教室」が、
神奈川県川崎市のFISH・ON王禅寺で開催されました。

参加者は午前の部が30名。
午前の部集合写真

午後の部が50名。
午後の部集合写真

サクラの花がちらほらと咲き始めましたが、
今朝の気温は3℃。
そのうえ雨です。
う〜ん、寒い。
こんな日でも、
子どもたちは元気です。
やった!

釣法はルアーとフライ。
最初はルアーのキャストもままならなかった子どもたち。
しかし、飲み込みは早いのなんの。
次々にニジマスを釣りあげていきます。

この釣り教室はフィッシングショーで人気のイベント『マス釣り体験』コーナーと連動したもの。会場で釣りの喜びを味わったお母さん、子どもたちに実際の釣り場でさらに感動を深めてもらう。あいにくの悪天候でしたが、雨も吹き飛ぶ釣果と笑顔が王禅寺の水辺にありました。

体験教室にはフィッシングショー『アングラーズアイドル2010最終公開オーディション』で初代アングラーズアイドルに輝いたAicaさんも参加。
フライでばんばんとニジマスを釣り上げ、子供たちとなかよく楽しんでいました。

Aicaさんと子どもたち

佐藤

海上釣り堀が熱い!!


海上釣り堀と聞いても
関東から東北にかけての人には
ピンと来ないだろう。

伊豆半島や房総半島にもあるにはあるが
ファミリーでのんびり楽しむための
いわゆる「釣り堀」である。

ぼくも数回行ったことがあるが
タックルの持ち込みが禁止されていて
エサも配られる練りエサのみで
ニジマスの釣り堀の延長のような印象を受けた。

が、関西では十数年前から海上釣り堀が大ブレイク。
専用タックルや専用仕掛けもメーカーから出されており
人気は年々上昇している。

釣れる魚も
マダイ、シマアジ、ヒラマサ、ブリといった
高級魚が目白押し。
レンタルタックルもあるが
基本的にはマイタックル持参で
エサも各自が考え抜いたものを使う。

雰囲気も「釣り堀」のそれではなく
高級魚との真剣勝負、マジ釣りだ。

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DVD海上釣り堀 めちゃ釣れ!塾では
関西でも人気の海上釣り堀
「泉南オーパ」
「淡路じゃのひれフィッシングパーク」
「家島水宝」
「紀東辨屋」
を舞台に、それぞれの「名人」さんが
高級魚の攻略法を詳細解説。

正直言って
「でも、所詮は釣り堀の話でしょ」
なんて思っていたのだが
DVDを見ていたら、いつの間にか引き込まれていた。

自然のフィールドにも使えそうなテクニックが
次から次に繰り出されるのだ。

エサ取り対策で野菜を使う人もいれば
10センチ刻みでタナを探る人
ウキを使わずにミャク釣りでサオ下を探る人…。

う〜む…。めっちゃ、楽しそう!

関東にも、あんなエキサイティングな釣り堀できないかなあ

(山根)

神保町はサクラ三分咲き!


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今年はサクラの開花が例年にくらべて
5〜14日間も早いとのこと。

ランチがてらに神保町の錦華公園を見に行ったところ
三分咲きといったところ。

これはもう
クロダイやアオリイカ、コイ、フナなどは
乗っ込み態勢万全といったところでは?

さて、明後日発売の月刊つり人5月号の特集は
「サクラ咲く水辺の極上。」

たまの休みの日に
自分だけ釣りに行ってリフレッシュするのは
家族の手前ちょっと憚れるという
心やさしいお父さんのために
花見と釣りを両方楽しめるスポットを一挙公開。

今度の週末
花見がてら、御家族と釣りに行かれてはいかが?

(山根)

締切直前の食卓


「ペヤングソース焼きそば」が好きということは
何度かこのブログでも書いてるし
編集部でペヤングはぼくの代名詞みたいになっている。

だが、締切に追われてケツに火が付くと
ペヤングのお湯を切る時間すらもストレスに感じるようになる。

そんな時、ぼくがよく食べるのは
カップヌードルのBIGシリーズ。
主にカレーかチリトマトだ。

が、今日、カップヌードルシリーズに
新たなラインナップを発見した。

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グリルドチキンである。
こんなのあったっけ?

肉類の中ではチキンが一番好きなぼくは
反射的に手に取った。

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カップヌードルシリーズの中には
日の目を見ずに気付いたらなくなっていたものがいくつかある。

が、しかし。
グリルドチキンは旨かった。
殺伐とした締切前の編集部で食べて旨いのだから
釣り場で食べたらさぞ旨いだろうなあ。

コイ釣りの際には欠かせない食材になりそうだ。

(山根)

癒しの渓流釣り


今日は朝イチで富士五湖へクルマの撮影に。

午前5時、青木が原樹海周辺の気温は
なんとマイナス3度。
寒かった〜。
けど、おかげでいい写真が撮れた。

撮影が終了するや
同行スタッフは解禁になったばかりの忍野に行き
ピンシャンのニジマスと戯れたそう。

ぼくは編集部に直行し
月刊つり人5月号の校正と格闘。
時間ばかりが過ぎていき
ゴールはまるで見えてこない……。

学生時代に徹マンで鍛えたこともあり
1日や2日の徹夜なんてどうってことなかった。
でも、昨年あたりから
身体にこたえるようになってきた。

疲れた…。

疲れの癒し方は人それぞれだと思うが
ぼくにとってのそれはズバリ
渓流行である。

謙遜ではなく
渓流釣りは、かなり下手だと思う。
ときめくような釣果を手にしたことはない。
が、あの空間にいることが好きなのだ。
英気が養われるなんて言葉があるけど
新緑の渓流で力いっぱい深呼吸するとき
ぼくは英気が養われるとは、こういうことなのかと実感できるのだ。


全国の疲れたサラリーマンのみなさん、
だまされたと思って、渓流釣りに行ってみてください。

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渓流釣りをしてみたいけど、なんだか難しそう。
渓流って行ってみたいけど、危なくないのかな。
何度かやったことはあるけど、釣れないから面白くない。

そんな渓流釣りビギナーのための実用書が
発売になりました!!

その名も

渓流釣り

山形県在住の名手、我妻徳雄さんが
渓流釣りのベーシックから
本流釣り、源流釣り、テンカラ釣りといった応用編までを
懇切丁寧に解説。

6月までは高速道路1000円乗り放題が続くというし
本書を読んで
ぜひ非日常の世界へ足を踏み入れていただきたい。

(山根)








サクラで目覚める魚たち


桜ブナ、桜バヤ、桜ダイ、花見ガレイってな感じで
桜の開花とともに好機を迎える釣りは少なくない。

というわけで
3月25日発売の月刊つり人5月号は
ズバリ、「サクラ特集」。
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タナゴ、マブナ、コイ、ヤマメ
クロダイ、アオリイカなどなど
春を代表するターゲットについて
サクラ前線との関係や
この時期ならではの釣り方を詳細解説。

でもって今
その校正の真っ最中。

どうやら今日も徹夜コース……

(山根)

伊豆大島の郷土料理

久しぶりにメジナの入れ食いを堪能したからか
まだ全身が筋肉痛だ。

情けない…。

ところで、先日
江戸時代から続く老舗すし屋に行ったところ
メジナがあった。

食感からしてクチブトメジナのようだったが
築地市場で1キロ3500円もしたそうだ。

すし屋の大将いわく
「ちょっと前までメジナなんて築地にはなかったけど
ぼくが注文するようになってしばらくして
銀座の老舗も手を出すようになったんで
一気に値段が上がっちゃったよ」
とのこと。

ちなみに
先日の大島釣行では
1キロ前後のメジナがよく釣れた。

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写真の伊藤一美さんが手にしているのはオナガメジナ。
メジナには
オナガメジナ、クチブトメジナ、オキナメジナの3種がいるが
磯釣りの対象魚はオナガメジナとクチブトメジナ。
半島周りの釣り場では
クチブトメジナが主体になり
離島だとオナガメジナになる。

食味、釣り味ともオナガメジナが勝っている。

伊豆大島にはべっこう寿司という郷土料理がある。

白身の魚を醤油漬けにして握ったものだが
家庭では寿司ではなく、そのまま食べたり
どんぶりに載せて食べている。

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写真がべっこう漬け。

元来、べっこう寿司のネタといえばブダイだった。
ブダイは伊豆大島の正月の魚というくらいポピュラーだったが
近年はメジナにその座を奪われている。

べっこう漬けではワサビの代わりに唐辛子を用いる。
一度食べたら病みつきになること請け合いだ。

ああ、次はいつ行けるだろうか。

(山根)
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