ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2010年06月

キレてはいけない

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アユの友釣りでしばしば目にするシーンがある。

10〜20メートル間隔で
釣り人が並んでいる。

ひとりにアユが掛かると
みんながチラリと見る。
釣りあげたばかりのアユをオトリにすると
またすぐに掛かる。
釣り人がずらりと並んでいる中で
ひとりだけ入れ掛かりだ。

そんなとき
「あの場所にアユが溜まっているのかも」
と考える釣り人は少なくない。

「自分も、あの場所の近くにオトリを入れられれば」
と強く思うあまり
じわじわと、入れ掛かりの釣り人に近寄ってしまう気持ちは
分からないでもない。

並みの釣り人ならば
せっかく自分がいいペースで釣りあげているのに
その場所に他人が近付いてきたら
「お〜い、あんまり近づくなよ」
と声を荒げるかもしれない。

しかし、巧者は違う。

周りから釣り人がじわじわと寄ってきても涼しい顔で釣り続け
タイミングを見計らって、あっさりその場所を譲ってしまうのだ。

で、強引に入ってきた釣り人が
それまでねらっていた場所に入るのだ。

コーナーに追い詰められたボクサーが
隙を見てすらりと身を入れ替えるように。

で、今度は、新たな場所で再び入れ掛かりが始まる。
強引に入れ掛かりポイントに入ってきた釣り人は
その甲斐なく釣れないばかりか
自分が今までねらっていた場所で
他人が入れ掛かりをしているのを目の当たりにする。

たいていの人は
そのような状況に追い込まれたら
岸に上がって大きく場所移動をするだろう。

では、なぜ巧者はせっかくの入れ掛かりポイントを譲っても
同様に釣り続けることができたのか。

活きのいいオトリをたくさん持っていた
ということももちろんある。

しかし、それだけではない。

人が入れ掛かりをしている場所にじわじわと寄ってくる釣り人は
そもそも二流か三流の腕前であることが多い。
当然、並んでサオをだしていた巧者は
その二流か三流の釣り人が
長時間アユを掛けていないことを見ていた。
オトリは相当にへたっているはずである。
オトリは川底にへばりついたように動かないから
サオも動かない。
じっとサオを構えたまま
釣り人も動かない。
まるで案山子のように。

つまり、二流か三流の釣り人が
場所取りをしていてくれたようなものである。
サオの入っていないサラ場ともいえるわけで
そんな場所に活きのいいオトリを放てば
またすぐに入れ掛かりとなることは必至だ。

巧者はそれを、よく知っている。

自分が、せっかく入れ掛かりを演じているのに
その場所にズカズカと入ってこられるのは
我慢ならないところだが
キレるのではなく
さらなる飛躍への転機だと捉えられるかどうかが
ひとつ上のステージに上がれるかどうかの境目かもしれない。



(山根)









釣れない言い訳

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過度な自信は
脳内を曇らせると
ぼくの敬愛する作家が書いている。

まったく、そのとおりだ。

たとえば、釣り。

釣りは言うまでもなく単なる遊びである。
だから釣り愛好家の多くも
ほんのお遊び気分で釣りを楽しむ。
それは、それでいいと思う。

でも、「やるかには釣りたい」、「ほかの人より釣りたい」
と思い始めると、仕掛けや魚の生態、行動パターンなどを
勉強するようになる。

周りがほとんどお遊びなのだから
勉強の成果はすぐに出る。

それに味をしめて
もっともっと勉強するようになり
もっともっと釣れるようになる。

「自分はもう名人の域だな」

と思うくらい釣れるようになるのに
それほど時間はかからない。

何も知らなかった頃は
聞くこと、読むことが素直に頭に入ってくるのだが
ある程度釣れるようになると
自分のスタイルというかこだわりが出てくる。

やがて、思うような釣果があげられなくなる。

この時
「自分は有頂天になっていないだろうか」
と思えれば、次のステージに進めるのだろうが
えてして
自分ではなく、自然のせいにしてしまう。

「水温が下がった」
「潮が流れない」
「ニゴリがきつい」
「水が澄みすぎ」
などなど。

昔だったら、
「意外と釣りって難しいんだな」
と素直に思えたのに
自分のことは棚に上げ
「条件が悪かった、仕方ない」
となってしまうのである。

過度な自信は
脳内を曇らせるとは
まさに、こんなことなのだろう。

(山根)

クマに襲われないために

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クマによる被害が年々増えているような気がする。

月刊つり人や別冊渓流で活躍していただいている
フリーライターやカメラマンさんも
昨年、クマの被害に遭っている。

ひとりなどは
顔をツキノワグマに噛みつかれ
かろうじて一命は取り留めたものの
今でも物々しい傷跡が残っている。

しかし、本当に怖いのは
ツキノワグマではなくヒグマだ。
ツキノワグマは雑食性だが
もともとは植物性たんぱく質を好む傾向にあるのに対し
ヒグマはもともと肉食である。

ツキノワグマが人を襲う場合
多くのケースはクマがジャレていたり
自己防衛のために攻撃してくるのであり
決してヒトを食べようとしているわけではない。

しかし、ヒグマの中には
ヒトを食べようと襲いかかってくるものもいる。

だから北海道へ釣りに行く際には
ヒグマ対策は万全にしていただきたい。

とはいえ
ヒグマ、ツキノワグマにかかわらず
我々はクマのことをあまりにも知らなさすぎる。

クマの被害が出ると
すぐに駆除せよなんて話になるが
そんな短絡的なことではクマの被害はなくなることはないだろう。

大切なことは
なぜ、クマが危険を冒してまで
人間界まで下りてくるようになったかということである。

490

熊のことは熊に訊け

本書を読めば
クマとどう接していけばいいのかが見えてくる。
渓流釣りファンにはぜひ読んでいただきたい一冊だ。

(山根)



南アフリカは釣りパラダイス

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明日開幕のサッカー ワールドカップ2010。

一次予選で日本と対戦するデンマークのエースが
なんと開催地の南アフリカで
練習そっちのけで釣りを楽しんでいるというニュースが。

う〜む。
日本も舐められたもんだ。

でも、デンマークのエース
アーセナルに所属するベントナー選手の気持ちも
分からないではない。
南アフリカは釣りパラダイスなのだ。

以前、海洋カメラマンの中村庸夫さんに
南アフリカの釣りの記事を月刊つり人に寄稿いただいた。

南アフリカの海に突き出た岬は
喜望峰といわれ、寒流と暖流がぶつかる恰好の漁場になっている。

船で沖に出れば南方系のキハダマグロや
北方系のタラの仲間が一緒に釣れるという。
すごい海だ。

堤防ではボラやメジナに似たシービーム
アイナメの仲間などが釣れる。
オットセイやペンギンも多い。

ワールドカップを見に南アフリカに行く方
釣りザオを持参すると
さらに楽しい旅行になるかもしれませんよ!

(山根)

北海道に巨ゴイはいるのか…

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cover

現在発売中の北海道の釣り総合誌ノースアングラーズ
カープフィッシングの記事が載っていた。

ヨーロッパスタイルのコイ釣りである。

エサはボイリーで
タックルはまさに最新のカープタックル。

夫婦で札幌周辺の茨戸川や阿寒湖で
カープフィッシングを楽しんでいるのだとか。
うらやましい!

ぼくは一時
北海道にはとんでもない巨ゴイがいるに違いない
と信じていた。

屈斜路湖、阿寒湖、朱鞠内湖、支笏湖…。
学生時代にトラウトをねらって回ったポイントは
いずれも巨ゴイが潜んでいるような雰囲気を持っている。

しかも、高校の生物の授業で習ったベルクマンの法則は
同じ種の動物は北に行けば行くほど大きくなる
というものではなかったか。

しかも、コイをねらう人は少ないと聞いている。

天塩川などは
チョウザメがソ上してきた川だ。
1mを大きく上回るコイがいたって不思議ではない。

なんて感じで熱く語っていたところ
「ベルクマンの法則はクマやシカなどの恒温動物に関しての話でしょ」
との指摘を受けた。

ガ〜ン

そりゃそうだ。
同じ種類の魚だったら
北よりもむしろ南のほうが大きくなるような傾向がある気がする。

でも…

と思い以前
弊社北海道支社のW支社長に聞いたところ
石狩川の支流で90センチクラスがボイリーで釣れているとか。

支流で90センチというと
本流には間違いなくそれ以上大きなコイがいるに違いない。

というわけで
この夏、石狩川への釣行を計画中。

(山根)

鮎と初鰹 魯山人とジョブズ

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今発売のサライ6月号の特集は
「鮎と初鰹」。
特集タイトルに
ついつい、釣られてしまった。

もちろん一般誌なので
釣りではなく食べるほう。
でも、勉強になります。

ちなみに、先日のこのブログで紹介した
新橋鮎正もしっかりと登場しています。

このような特集の中に決まって登場するのが
北大路魯山人。
で、彼の会員制料亭「星岡茶寮」。

もちろん雑誌の特集の中では
魯山人は食の大家としてのみ登場しますが
魯山人の人物伝などを読むと
かなり激しい気性だったようで。
それゆえ、とても寂しい晩年を過ごされたとか。

ジャンルはまったく違うけれど
今、世界中が最も注目をするアップル社のCEO
スティーブ・ジョブズ氏と魯山人って
どこか似ているような気が……。

そう、ふたりに共通するのは
絶対に妥協をしないという点。

たとえば
iPhoneをはじめとする同社の端末のタッチパネルって
遊び心満載で、とても魅力的だけど
あのような機能を開発するにあたって
何人もの技術者がジョブズに罵倒され去って行ったとか。

あそこまで独創的な商品は
残念ながら昨今の日本製品には見られないような気がする。
和を重んじる日本の企業の場合
上司から
「これができたら面白いと思うんだが、なんとかならないか」
と言われたら
程度の差にもよるだろうけど無理な場合は
「ぜひやりたいところですが、現状だと技術的に厳しいと思います」
となってしまうと思う。

しかし、ジョブズ氏はそれを許さないのだとか。

その点、魯山人も
料理の出汁の取り方から盛り付ける食器まで
いっさい妥協を許さなかった。

最終的に魯山人の場合は誰もついていけなくなったというが
はたしてジョブズ氏はどうだろうか…。

(山根)


つり人7月号品切れ

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全国のアユ釣りファンの皆様
大変申し訳ないのですが、
月刊つり人7月号が品切れになってしまいました。

書店、釣具店等にはまだ在庫があると思いますので
お求めの場合はお近くの書店、釣具店へお問い合わせください。

また、デジタル版は
オンライン書店のフジサン
ご購入可能です。

便利な世の中になったものですね。

(山根)

ウルカのお話

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昨日のブログで
新橋鮎正のウルカについて少し触れたところ
「ウルカってなんだい?」
という問い合わせがありました。

ウルカとは
簡単に言うとアユのはらわたの塩辛。
「アユははらわたが一番旨い」
なんて食通がよく言っていますが
そのはらわただけを集めて塩蔵したのがウルカです。

アユのウルカは珍味中の珍味などと言われますが
ウルカの中でも
アユの卵と白子だけで作られたものがあります。
子ウルカとか真子ウルカなんて呼ばれていますが
希少価値としては、こっちのほうが高いでしょうね。

ただ、酒飲みには
子ウルカはちょっとたんぱく過ぎると感じられるでしょう。

この子ウルカに対して
はらわたのウルカを「苦ウルカ」ともいいます。

ぼくもどちらかというと「苦ウルカ」のほうが
酒の肴にはいいですね。

ところで以前
三浦海岸に移り住み
毎日釣りを楽しんでいるというSさんのご自宅にお邪魔したときのこと。

Sさんは数年前に大手釣り具メーカーのD社を定年され
以後は国内はもとより海外にも
さまざまな魚を釣りに行かれています。

「これなんだか分かる?」

と小さなお皿がテーブルに乗せられました。
お皿の上には子ウルカのようなものが鎮座しています。

「子ウルカですよね。作られたんですか、大変でしたね」

「ウルカはウルカでもアユじゃないんだよね」
「えっ? アユじゃないってことは…」
「目の前の海で釣った魚だよ(笑)」
「えっ、それはつまり…」
「シロギスだよ。三浦海岸はシロギスがよく釣れるからね。
試しに作ってみたんだよ」

なんと、Sさんはシロギスの子ウルカを毎年作っているというのです。

食感といい見た目といい
ほとんどアユのそれと変わらなかったような…。

(山根)

天然アユを食べさせてくれるお店

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アユシーズンが始まり
編集部員がアユの取材に行き始めた。

まだ東北地区は解禁していないが
取材報告や各地の釣果速報からして
今年はやはり、春の寒さが災いしてか
アユの型がとても小さいようだ。

ただし、数は例年よりも多いということろが大半。
今日のようの照り込みが続いてくれれば
アユも一気に大きくなると思うのだが。

さて、どうやらぼくには徳がないようで
「初アユ食べたいなあ」
と毎日のように言っているのに
編集部員はちっともアユを持ってきてくれない。

というわけで
昨日は待ち切れずに
新橋の鮎正に行ってきました。

鮎正さんは以前
月刊つり人でも取材をさせていただいたことがある名店。
おそらく、都内で天然アユを看板に掲げているお店は
鮎正さんくらいではなかろうか。

メインの仕入れ先は
アユ釣りファンの間では有名な
島根県の高津川。
だが、今年のように型が小さいと一か所だけで賄うことができず
他の川からも仕入れているという。

ただ、放流されて間もないようなアユは
決して使わないのが店主のポリシー。
天然か放流かは、腹を裂いて脂を見れば一目瞭然だという。

昨夜は
天然アユのフルコースをいただきました。

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アユはなんといっても塩焼きでしょう

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これぞ珍味中の珍味、アユの苦ウルカ

00
仕上げは鮎飯

これはほんの一部の料理。
飲む前は
今日こそすべての料理を撮ろうと誓っていたのだが
シャッターよりも箸が先に動いてしまい
シャッターチャンスを逸してしまったしだい。
かたじけない…。

放流ものだと解禁直後の若アユでも
骨がやけに固く興ざめだが
昨夜のアユは正真正銘の天然もので
頭から食べても全く骨が当たらない。

いや〜、旨かった。

ご馳走さまでした!!!

(山根)



(山根)

月刊つり人VSバサーVSフライフィッシャー

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今日は千葉県の雄蛇ケ池で
月刊つり人編集部、バサー編集部、フライフィッシャー編集部による
バスフィッシング対決が行なわれている。

それぞれの編集部から2人がタッグを組んで出場し
釣りあげた3尾のバスの重量で勝敗を決する。

つり人編集部はエサ釣り縛り
バサー編集部はルアー縛り
フライフィッシャー編集部はフライ縛り。

ただし、つり人編集部はエサを現地調達せねばならない。

このルールが発表されたとき
「エサ釣りには勝てっこないよ」
とバサー編集部は弱音を吐いていたが
それは大きな間違いだろう。

総尾数ならいざ知らず
3尾の合計なのだから
有利不利はないはずだ。

たとえば本流域のサクラマスや大ヤマメを釣ろうと思ったら
エサよりもルアーのほうが有利だ。
オフショアのGTやカンパチだって
ルアーのほうが大物を期待できる。
カジキのトロウリングにしても
通常はエサでなくルアーを用いる。
アオリイカなどは
活きエサを用いた泳がせやヤエンよりも
エギングのほうが断然数を手にできる。

と、このように
魚や釣法によって
エサよりもルアーのほうが有利な場合があるのだ。

まあ、これはあくまでも
同じレベルの経験値の人が対決した場合である。
相手が第一線で活躍するバスプロなら
ゲッツリ編集部に勝ち目はないが
今回はバサー編集部のへっぽこバスアングラーが相手である。

万が一にも負けるわけはないだろうが
最近耳にした話だと
バサー編集部のササキとホリベは
バスフィッシング道場でずいぶんとウデをあげたらしい。

と、すっかりエサ釣りVSルアーの様相を呈しているが
意外とあっさりフライフィッシングが優勝をかっさらっていくような気が……。

結果は
6月26日発売の
バサー8月号で紹介されるようです。

(山根)








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