ちょっと見づらいかもしれませんが
現在、つり人社地下スタジオにて
写真家の津留崎健さんが、フライの撮影をしています。

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津留崎さんといえば
釣り写真家として国内外から高い評価を受けていて
釣り業界では「巨匠」などと呼ばれることも。

津留崎さんの凄いところは
それだけの評価を受けているにも関わらず
慢心することなく、常に前進していることに尽きます。

今日の撮影も
「あっ!」と驚く斬新なシステムで行なわれていて
スタジオ全景を写すことができませんでした。

昔はカメラマンというと「モテる」というイメージがあり
私も学生時代にニコンF2やF3をいじっていました。
当時、カメラマンというのは才能やセンスに秀でた人がなれるものだと思っていましたが
その考えが間違っていると気付かされたのが、他ならぬ津留崎さんです。

学生アルバイト時代、津留崎事務所にフィルムを届けに行った際
スタジオで氏は毛バリの撮影をしていました。

たかだか2センチくらいの毛バリを撮るのに
随分と大掛かりなシステムが組まれています。

「毛バリの撮影というのも大変なんですね」
と口にしたところ、氏は言いました。

この毛バリの写真はキミにも撮れるだろう。
でも、自分はプロだ。写真だけで食っている。
だから、自分が普通の人と同じような写真を撮っていてはダメなんだ。
たとえば、毛バリの1本の毛の角度が気に入らなかったら
それを直してから撮る。
一言でいうと、物撮りの写真っていうのは、手間をかければかけただけ、よくなるんだよ。


この言葉を聞いて
自分のようながさつな人間は絶対にカメラマンにはなれないと思ったのを
今でもよく覚えています。

あれから20数年。
写真は銀塩からデジタルに代わり
カメラの周辺環境も大きく変わりました。

しかし、写真家、津留崎健の常にベストを尽くす姿勢は
何ら変わっていないなぁと、今日のスタジオ撮影をのぞいて、しみじみ思いました。

そんな巨匠の集大成ともいえる作品がコチラです!

(山根)