ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2011年04月

サーバーの不具合についてのお知らせ


現在、弊社のウェブサイトtsuribito.co.jpと
弊社が運営する釣りサイトe-tsuribito.jp
にサーバー関連のトラブルが生じております。

現在復旧作業を行っております。
皆様にはご迷惑をおかけして申し訳ございませんが
今しばらくお待ちください。

(山根)

G.W.はテンカラ釣りに行こう!


初夏を思わせる陽気である。

こんな日が何日か続くと
テンカラ釣りが一層面白くなる。

テンカラ釣りとはヤマメの毛バリ釣りのこと。

ここ数年、静かなブームになっている。

今春にリリースされた
超明解レベルラインテンカラ
DVDテンカラ「1尾釣るまで!」塾。
はいずれもよく売れている。

テンカラ釣りは釣り自体も相当面白いのだが
魅力はなんといっても「お手軽」ということ。

サオ、イト、毛バリ。

これさえあれば、エキサイティングなテンカラ釣りを楽しめる。

今どき、こんなシンプルな釣りは珍しい。

というわけで
今月の
月刊つり人×楽天コラボ企画はテンカラ釣り。

ゴールデンウイークの予定がまだな方は
サクッと新緑の渓流に繰り出してみてはいかが?

(山根)

『鱒の森 2011 spring - vol.10 - 』は5月11日発売!


全国のトラウトルアーファンの皆様
お待たせしてしまい申し訳ございません。

トラウトルアー専門誌『鱒の森 2011 spring - vol.10 - 』は
5月11日(水)発売予定です。

 例年、『spring号』は4月下旬に発売しておりましたが、
東北大震災の影響を考慮して発売時期を順延いたしました。

 現在、急ピッチで制作を進めております。
今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

(山根)

美しい川の記憶


道志七里の鼻曲りアユの里として知られる
山梨県の道志川(奥道志)は都心近郊にあって
今でも水は清冽だ。

ぼくが初めて行った30年前は
今よりもずっときれいで
盛夏でも水はキンキンに冷たかった。

淵を潜ると尺近いウグイの群れが悠々と泳いでいて
その周りにパーマークの浮き出たヤマメもいた。

しかし、いかんせん、5分と泳いでいられない。
水が冷たすぎて、キン〇マがじんじん痺れてくるのだ。

冷たい水で泳ぐと
キン〇マがじんじん痺れるということを
ぼくに教えてくれたのが道志川だった。

また、初めて釣りに行った長良川では
見た目以上に水深があるのに驚かされた。

せいぜい腰くらいまでの水深だろうと川に入ると
一歩踏み出した足が、なかなか川底に着かない。

「おっとっとっと」と転びそうになり
どうにか足が川底を捉えたとき
水面は胸元にあった。

「あ〜ビックリした」
とひとりニヤついてしまったのを覚えている。

美しい川との邂逅は、何年、何十年経っても
色褪せることがない。

cover

現在発売の月刊つり人6月号の特集は
ヤマメ・アマゴ・イワナ 銘水を釣る。

こんな美しい川がまだあったのか!
と心から喜ばせてくれる川を一挙公開しています。

また、釣り場近くの「名水汲み場」なども紹介しています。

「名水」をお土産にすれば家族も喜ぶのでは……!?

(山根)

コントロールド・フライキャスティング

たしか、小学6年生の時だったと思う。

父の仕事関係の人からフライロッドをもらった。

当時、ぼくはルアーフィッシングに凝っていて
芦ノ湖などでルアーは全然ふるわず
フライフィッシャーがトラウトをヒットさせているシーンを
しばしば目にしていた。

「いつかはフライフィッシングやりたいな」

という憧れを抱いていた。

だから、フライロッドが思いがけなく手に入ったときは
飛び上るほどうれしく
釣具店にリールを買いに行った。

釣具店でラインも巻いてもらい
嬉々としてロッドにセットして
近所のグラウンドでキャスティング練習。

すると、30分も経たぬ間にボキッとロッドが折れた。

今にして思えば
ロッドは3番くらいなのに対し
ラインは6番くらいだったのではなかろうか。

ロッドやラインに番手なんてあることも知らず
釣具店の店員もそんなこと一言もアドバイスくれなかった。

「ウ〜ム。フライフィッシングは難しい」

と一人で納得して、それ以降、入社するまで
フライロッドを握ることはなかった。

もしあの時、ぼくがもう少し大人で

CONTROLLED FLY CASTINGのような親切なキャスティング教則本があれば
ぼくは今頃、世界を釣り歩くフライフィッシャーになっていたかも…。

705

本書は世界中で
そのティーチングに高い評価を受けているフライフィッシャー
東知憲さんの描き下ろし。

初心者だけでなく中上級者にもとても分かりやすい内容です。

何事も最初が肝心。

いきなりロッドを折るのはぼくくらいなもんでしょうが
ヘンなクセが付く前に
ぜひ一度、チェックしてみてください。

(山根)






雨の日の釣師のためのDVD


南国のスコールを思わせる雨である。

全般的に、雨は釣りにいい結果をもたらすが
今日のような土砂降りが味方するのは
磯・堤防からのクロダイ釣りくらいだろう。

開高健とD&G・パウナルが編者になった
「雨の日の釣師のために」という本がある。

ロレンス、モーパッサン、チェーホフ、フォークナー
幸田露伴、井伏鱒二
などなど、世界の大先生たちが釣りを語った作品集だ。

今日みたいな雨の日は
無理して外に出ないで
アームチェアに深く腰掛けて
釣り文学を読みふける。

この本が刊行された1985年
当時マイコンと呼ばれていたパソコンを
ぼくは初めて購入した。
忘れもしないFM-NEW7である。

もちろんインターネットは普及しておらず
ベーシックの分厚いプログラム本を買ってはみたものの
さっぱり理解できず
結局は、ゲームマシーンになってしまったが……。

当時にくらべると
現代はインドアで楽しめることが驚くほど多い。

ネットからは膨大な情報を得られるし
テレビのチャンネルも飛躍的に増えた。

忘れてならないのが釣りDVD。

ビデオだったころは
制作コストが今よりもはるかに高く
確実に売れるだろうモノしか作れなかったが
DVDはビデオにくらべると損益分岐点を低めに設定できるため
これまで企画にも上がらなかったニッチな路線が
商品化されるようになった。

たとえば
ハゼ&手長エビ釣りを扱い衝撃の捕食シーンの撮影に成功した
なぜ釣れる、なぜ釣れない!? ハゼ&手長エビ釣り

世界極小の釣りターゲットに迫った
見て納得! 水郷のタナゴ釣り

ビデオ時代からありそうで、ほとんどなかったコイ釣り
鯉魂シリーズ

アジ、マダイ、ヒラメ、カワハギ、イカ、シロギスなど魚のさばき方だけにこだわった
魚のさばき方

関西で人気の海上釣り堀のマル秘テクニックを大公開
海上釣り堀 めちゃ釣れ!塾

北海道で人気の海アメ、海サクラ釣りの世界を余すところなく伝えた
北海道ショアの海サクラ&海アメ

クロダイのカカリ釣りで水中映像をふんだんに取り入れた
黒鯛UNDERWATER II兼松伸行ハードダンゴMOVIE

エサ取り名人、カワハギがエサを取るその決定的瞬間をとらえた
カワハギ地獄 Bible!

アユはアユでも瀬釣りだけに焦点を当てたり…
島啓悟 瀬釣り最新スキルアップ

アユはアユでも引き釣りだけをクローズアップしてみたり…
鮎 小沢兄弟 引き釣り百戦錬磨

テンカラ入門なんかもあったりして
テンカラ「1尾釣るまで!」塾。

ここに挙げたのは
釣りDVDラインナップのほんの一部。
もっと見たいという方は
コチラをどうぞ。

というわけで
雨の日の釣師のためのDVD紹介でした。

(山根)















東京湾のマダイが熱い!


東京湾のマダイが3,4日前から絶好調だ。

昨日は、副編のM野が
大塚貴汪さんの連載取材で
三浦半島の松輪港に行った。

なんと、大塚さんは朝から全開モードで
乗っ込みマダイ7尾をゲット。
型は最大で1・5キロほどだというが
7尾も釣れれば充分だろう。

僚船では5キロオーバーも飛び出したとか。

いよいよ、乗っ込み本番だ。

震災以降、東京湾でも
船釣り客が一時期減ったが
今はもうほとんど回復しているという。

それにしても、理解に苦しむのはM野の行動だ。

大塚さんが釣ったマダイ7尾は
すべてM野が譲り受け
M野は嬉々として自宅に直行。

普通は、1尾くらいくれるんだけどなぁ…。

くれぬなら
自分で釣るまで
桜ダイ

(山根)

釣れないよりは釣れたほうが面白い


釣りは釣れなくても面白い
という向きもありますが、どうでしょう……。

たしかに、自然の中に身を置くことは
それ自体が楽しいことですが
釣れないよりは、釣れるほうが面白い。

というか、「釣れなくてもいいや」という考えのもと
漫然と釣りをしていても
真の釣りの面白さは分からないと思います。

「絶対に釣ってやる」と真剣勝負をしてこそ
釣りの本当の楽しさが見えてくるのではないでしょうか。

伝統の巨人・阪神戦を見ていて
ふと思いました。

これはプロ野球全般的にいえることですが
今年はズバ抜けたスター選手が少なく
有力な新人が多く
各チームともレギュラー争いが熾烈を極めているので
選手はみな真剣そのもの。

プレーのひとつひとつに緊張感があって
手に汗握ってしまいます。

「たかが遊びなんだから、そこまで真剣にならなくても」
と人から言われるくらい
夢中に取り組んだほうが、釣りもまた面白いのではないでしょうか。

(山根)

昔はよかった……


月刊つり人6月号が無事に校了した。

年明け以降、つり人編集部では
渓流2011春号CarpFishing小澤剛の鮎釣り戦術 友釣り無双
ムックや書籍を立て続けに出してきた。

とりあえずホッと一息というわけで
今日くらいは釣りに行きたいところだけど
デスクワークという見えないイトに縛られているようで
丸一日編集部を空けることがなかなかできない。

昔は1週間取材に出っ放しなんてことが
ごくごく普通だったんだけどなぁ。

兵庫行って、岡山行って、徳島行って
静岡寄って帰ってくるって感じで……。

ちなみに、当時の移動手段はほとんどクルマで
愛車の走行距離は年間だいたい3万キロ。
新車購入して3年で10万キロ突破なんてこともあったっけ。

それが昨年は1万キロ。

今期は安田川や物部川など
四国の天然アユのソ上がよさそうなので
久しぶりにクルマで行ってみようかな。

(山根)



ナチュラルドリフトの真実


渓流釣りのベストシーズンが到来です。

今期は春先が寒かったためか
今のところ全般的に渓魚はあまり釣れていないようです。

つまり、まだ多くのヤマメ・イワナが渓流に
ストックされているということ。

というわけで現在制作中の
月刊つり人6月号(4月25日発売)の特集は
渓流釣りです。

渓流釣りといっても
エサ釣り、テンカラ(毛バリ釣り)、ルアー・フライフィッシングがあります。
月刊つり人がメインに扱うエサ釣り・テンカラ釣りでは
よくナチュラルドリフトという言葉が使われます。

ナチュラルドリフトとは
自然に近い状態で仕掛けを流すということです。

これは渓流釣りにかぎらず
さまざまな釣りにいえることです。

魚は警戒心が強い。
不自然な流れ方をしているエサには
警戒して食いつかない。

実際、その通りで
自然に近い状態で流すことができるようになると
釣果はグンとアップします。

しかし、この考え方が100パーセント正しいかといえば
それはどうでしょう。

釣りが一生の趣味などといわれるのは
答がひとつではないからです。
1+1=2
のかぎりではないのが釣りなんです。

自然に近い状態で流れてきたエサには安心して食いつくけど
不自然な状態で流れてきたエサには警戒して食いつかない。

これは、あくまでも釣り人側の一方的な推理です。
魚が回答したわけではありません。

しかし、現象としては、多々あることなので
決して間違っているわけではないでしょう。

でも、自然に近い状態で流れてきたエサには食いつくけど
不自然な状態で流れてきたエサには食いつかない理由が
安心と警戒だけなのでしょうか。

こういう考え方はどうでしょう。

自然に近い状態で流れてきたエサは食いやすいけど
不自然な状態で流れてきたエサは食いづらい。

エサ(疑似餌も含む)には必ずイトやハリがついています。
それらは、流れの抵抗を受けます。

魚は、どのタイミングで動けば
うまくエサを捕食できるかを体で覚えています。
だから、自然の状態で流れてきたエサを食い損なうことは
あまりありません。

しかし、イトやハリの抵抗で流れ方に変化が出てしまうと
通常の捕食行動では、うまく口に入らないこともあるでしょう。

特に、月刊つり人6月号で大きく扱っているテンカラ釣りでは
「食い損なっているな」と感じられるシーンを
しばしば目にできます(ぼくみたいなヘボほど)。

なんだ、じゃあ魚が警戒しているなんて
釣り人の一方的な考えか
というと、これまた違います。

明らかに、釣り人のエサだと見切っている
賢い魚に出会うことも多々あります。

また、あえて不自然な動きを与えることにより
魚をハリ掛かりさせることもあります。

答はひとつだけではない。

だいたい、人間の考えるままに釣れてしまったら
すぐに魚は滅んでしまいます。

数多い答の中から
その時の状況にあった方法を選択した人だけが
魚を手にすることができる。

だから、釣りは何年、何十年やっても
飽きることがないのでしょう。

(山根)





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