ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2011年05月

「つり人」発売後すぐに品切れ……


全国の月刊つり人ファンの皆様申し訳ございません。

25日に発売になったばかりの月刊つり人7月号
発売後1週間と経たぬうちに品切れとなってしまいました。

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流通在庫はまだあるはずなので
お求めの場合は
ぜひともお近くの書店、釣具店でお願いします。

デジタル版もコチラで購入できます。

アマゾンにはまだ16冊在庫があるようです。

ちなみに、特集は
ホタル舞うアユの川へ。
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こんな時代だからこそ
皆様の共感を得られたのでしょうか……。

(山根)


北海道のマス釣り書の決定版


それにしても、よく雨が降る。
関東では昨年より17日
例年より12日早い梅雨入りだとか。

熱帯低気圧に変わったものの
この時期に台風が本州を直撃するというのも珍しい。

本来なら五月晴れに恵まれた25日に
アユ釣りに行けるはずだったのに仕事が入ってしまい
今日にスライドさせたものの
シーズン最初のアユ釣りがこのドシャ降りでは……
と断念。

こんな日は
子どもたちにも
「お父さんは仕事するから邪魔しちゃダメだぞ」
と言って部屋で本でも読むにかぎる。

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この夏、避暑を兼ねて北海道行きを計画している人は少なくないと思うが
ぜひともオススメしたいのが北海道の鱒釣り

著者の奥本昌夫さんは漁師の家に育ち
子どもの頃から北海道のマスたちが身近な存在だった。
今でも、ヤマメ、サクラマス、カラフトマス、シャケなどを口にすれば
目をつむっていても何の魚か分かるという。

しかし、ひょんなことからフライフィッシングに出会い
ニュージーランドやタスマニア、アメリカなどを釣り歩く過程で
トラウトたちの魅力にますます惹かれ
漁師にはならないことを決意した。

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本書には奥本さんが「キープ」する代わりに撮った
渾身のカットが随所にちりばめられている。

普通の人が見れば
どこか遠い国の話だろうと思い込んでしまうが
すべて北海道の話なのだ。

一風変わった経歴がそう感じさせるのか
人物的にも、奥本さんはとても魅力的だ。

計画停電で酷暑の本州を抜け出し
北海道を満喫しようと考えている方には
ぜひともご一読いただきたい。

(山根)

新橋で初アユ


昨夜は新橋の会席料理店鮎正さんで
2011年の初アユをいただきました。

自分の釣ったアユではなく
料理店で初アユを食べるというのは複雑な心境ですが
アユの持ち味が最大限に引き出された料理の数々を口にしているうちに
そんな思いはどこかへ飛んでいきました。

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塩焼き

40
ウルカ

56
ウルカナス

28
煮びたし

20
鮎ごはん

まだまだ多くありましたが
なにしろ、初アユを前に大層ギラついていたもので
ついつい写真より先に箸が伸びてしまう始末。

ちなみに、鮎正さんのアユはほとんどが島根県の高津川でとれたもの。
天然アユの料理を看板に掲げているお店は
東京都内でも、大変珍しいです。

今年の高津川のアユ解禁は5月20日。

昨夜の会食の予約は
3月に入れいていただいたそうですが
その時点で、すでに解禁直後から5日間は予約がいっぱいだったそうです。

アユ通の人たちとアユを食べていると
解禁直後の若アユと
盛夏の脂の乗り切ったアユと
どちらが美味しいかという話によくなりますが
酒が入るにつれ
次第に女性の好みへ話が移ってゆきます。

え〜、ぼくはといえば
若アユも盛夏のアユも、大好きです……。

(山根)






釣りビジョンで収録

釣りビジョンの
釣りステーションの収録に行ってきました。

釣りは海がほとんどという
末川かおりさんと
磯部さちよさんが

月刊つり人7月号鱒の森2011春号を見て驚いていました。

鱒の森はなんてったってこの表紙。

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つり人はこの特集トビラ。

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どうでしょう。

3月からいろいろなことが起きて
もう日本なんて嫌い! 
と思っている人も多いと思いますが

日本には世界に誇る素晴らしい自然があるんですよ。

ぜひ日本の自然を堪能してください。

(山根)

いいつり人ドットジェーピー復旧しました!


サーバーの移行作業で休止状態だった
いいつり人ドットジェーピーが復旧しました!

どうぞ遊んであげてください。

また、発売後瞬く間に品切れになってしまった
小澤剛さんの

友釣り無双小澤剛の鮎戦術

も増刷し再入荷しました!!

今後とも、いいつりをよろしくお願いします!

(山根)

2011狩野川アユ釣り解禁速報第2弾!


キー局TX系の人気釣り番組「釣りロマン」が終わるとほぼ同時に
狩野川アユ釣り取材に行っていた編集部Oから連絡が入った。

狩野川漁協の植田組合長によると
100尾超えを達成した人もいたとか。

釣り人の数は約2200人で例年よりも3割ほど少ない。
水況は15センチほどの減衰。
釣れる型は17センチくらいがアベレージで
20センチクラスも掛かるということから
放流がとてもうまくいったことがうかがえる。

狩野川で2000人超の人たちが
熱戦を繰り広げている最中
ぼくは江東区の中川船番所にいた。

14時から
日本友釣同好会会長の相吉孝顕さんが
アユ釣りの歴史と友釣りの魅力をテーマにした
トークショーを行なったのだ。

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狩野川の解禁にも惹かれたけれど
相吉さんのお話もとっても内容が濃く
大変勉強になった。

この模様は6月25日発売の月刊つり人8月号に
掲載する予定なので
今日、狩野川解禁に行かれた方も
ご安心ください。

なんと、トークショーには
20キロ圏内の富岡町から避難されているアユ釣りファンも見えていて
関東周辺のアユ河川について
相吉さんに熱心に質問されていた。

現在は江東区の公務員宿舎に避難しているとのことで
狩野川の川見に行ったり
多摩川にマルタウグイを釣りに行ったり
「釣りがあるから全然辛くありません」
とのことだった。

釣りって、いいね!
とつくづく思ったしだい。

(山根)

2011狩野川アユ釣り解禁速報!


アユの解禁は蓋を開けてみなくては分からない。

事前情報がすこぶるよくても
解禁してみると
「アレレ…?」
ということもあるし
その逆もまたしかり。

狩野川の2011年は
事前情報はまずまず。
試し釣りもまずまず。

で、迎えた解禁。

現地から入った速報
午前9時にはすでに各エリアのトップは20尾前後。
これでパッタリ終了なんてこともあるので
まだ分からない。

しかし、午前11時には40尾との報告。
これは間違いない、本物だ!!!

しかも、例年にくらべてお客は3割ほど少ないので
広範囲を探ることができるのだとか。

ひょっとして
いきなり束釣りが出るかもしれない……。

(山根)

東日本大震災チャリティー・オークション開始!

釣りを知らない人に
釣りの素晴らしさを教えていると
自分でも
「釣りって本当にいい趣味だな」
と思えてくる。

また、釣りのいいところは
世界各地で楽しめるところにもある。

現在、英語が世界中で使われているように
もっとも広い地域で愛されている釣りが
フライフィッシングである。

若かりし頃のブラッドピッドが
映画「リバーランズ・スルーイット」の中で
フライキャスティングをするシーンには
胸を鷲掴みにされたものだが

あれがもしフライフィッシングではなく
イギリスのポールフィッシングや
ミネソタのアイスフィッシングや
スペインの大ナマズ釣りだったら

一部のマニアからは支持されても
世界中の釣り人から愛されるようなことはなかっただろう。

さて、21日から月刊「フライフィッシャー」誌による
東日本大震災チャリティー・オークションが開催される。

震災以降、
月刊FlyFisher編集部には、

「同じ釣り人として、何かアクションを起こしたい」

という思いが驚くほど寄せられるようになり、
その声は国内のみならず、
特に日本の友人を思う海外の釣り人から数多く届けられた。

そこで、世界の釣り人たちの協力のもと
チャリティーオークションを開催することになった。

海外からは

クレイグ・マシューズ
ジェイソン・ボーガー
スチュワート・ドミニク
スティーブ・レイジェフ
ティム・レイジェフ
トム・モーガン
ニック・タランスキー
ファニー・クリーガー
ファルク・エキッチ
ペア・ブランディン
ホーマー・ジェニングス
マイク・マーサー
マリオ・ウジニッキ
レネ・ハロップ

といった一流のフライフィッシャーが
ロッドやフライやサイン本などを出品。

また国内からも

岩井 渓一郎
勝俣 雅晴
佐藤 成史
里見 栄正
島崎 憲司郎
嶋崎 了
下澤 孝司
田代 法之
東 知憲
備前 貢

といった著名フライフィッシャーが参加。

入札期間は
2011年5月21日(土)〜6月11日(土)24:00。

詳細はコチラをどうぞ!

※文中 敬称略

(山根)












アユか手長エビか……


現在、5月25日発売の月刊つり人7月号の
最終編集作業。

朝からひたすらゲラを凝視しているので
目がしょぼしょぼしてきた。

次号の特集は日本の夏の風物詩でもあるアユ釣り。

紀州の日高川、有田川
高知の物部川など、
すでに解禁している河川もあり
ぼくも早ければ今週か来週には行けそうな感じだ。

そうなると
天気予報から目が離せなくなるが
本格的にアユ釣りモードになる前に
サクッと行っておきたいのがテナガエビ。

もちろん、つり人7月号でも
テナガエビ企画はバッチリ組んでいるが
そのゲラを読んでいて個人的に気になったのが
相模川と霞ヶ浦、利根川のテナガ釣り場。

普段は多摩川や江戸川といった
近場でテナガエビをやることが多い。
たまには、テナガエビでの遠征も悪くない。

でもって、
どうせ利根川や霞ヶ浦に行くのなら
カープロッドも持参。

カープフィッシングとテナガエビ釣りを同時に楽しもうというワケ。

ひょっとしたらメーター級のコイが
ズド〜ンッ! ときちゃうかも……。

1点のポイント図を見ているだけで
このような妄想がメラメラ湧いてくるのだから
釣り人って、ある意味幸せだよな……。

(山根)

人類のナゾ


昨夜は上海から来客があったので
港区芝で江戸時代から続いている
老舗の寿司屋おかめ鮨に久しぶりに行った。

「やっぱり本場の江戸前寿司は違いますね〜」
と上海人はご満悦の様子だった。

ぼくも久しぶりに旨い物を口にしたような気がして
涙が出そうになった。

ところで、中国にももちろん寿司屋はあるが
魚にしろ肉にしろ、生食はポピュラーではない。

お店が
どれだけ「安全です」と謳ったところで
それを素直に信じるという風習がないのだ。

どこかの国のように
「基準値の5000倍の放射能が漏れたけど直ちに健康に被害はない」
と言う政治家の言葉を
国民が鵜呑みにするようなことはしないというわけだ。

ところで、生食といえば
ユッケの食中毒には驚かされた。

ぼくは以前
月刊つり人に「魚とDNA」という連載をしていただいていた
千葉大学教授の故・小原康治さんから
「牛肉の生食はゼッタイにやめたほうがいい」
ということを聞かされた。

小原先生はその当時、DNA研究の権威であり
ぼくがユッケやレバ刺が大好物だというのを知って
教えてくれたのである。

「ちゃんと生食用に扱われているかわからないし
どんな菌が付いているかも分からない」

というようなことであり
ぼくはすっかり怖くなって数年間は一切生肉を口にしなかった。

しかし、時の経過とともに恐怖心が消えていき
今では、食べることもある。

今回の食中毒事件のニュースを見るたび
「小原先生が言っていたのはこういうことだったのか…」
と改めて生肉の怖さを思い知ったしだい。

小原先生からは多くのことを学んだが
もっとも記憶に残っている言葉がある。

「山根さん、この地球上の生き物は
ウイルスレベルの極小のものも含めて
あるひとつの種が増え続けるということはないんですよ。
つまり、食物連鎖の頂点にいるものが
その下にいるものを食い尽くすようなことがないように
ウイルスだって宿主を絶滅させるようなことはない。
ある程度の数まで増えると
どこかで頭打ちになるんです。
それが、自分たちの生き残る道だと
知っているんですね。
共存しないといけないんです。
ところが、例外が一種だけあります。
人間です。
人間だけは、ひたすら増え続けているんですよ。
これは科学的にあり得ないことなんですよ」

原子力という化け物に人類が手を出したのも
原発がこれだけ危険だと分かったのに
いまだに原発を支持する人がいるというのも
人類が無意識下で自分たちの数を減らそうとしているのではないか
と思えてくる今日この頃である。

(山根)




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