いま制作中の月刊つり人2月号は
搬入日が祭日なので
締切が通常よりも1日早い。
本当は昨日には
すべての編集作業が終わっていなければならないのに
まだ少ししか印刷屋さんに入稿できていない。
校正をしなければ何とか帳尻を合わせることは可能かもしれないが
そんなことしたら、雑誌の信用を失う。
だから、関係者の皆様に頭を下げながら
どうにか締切を伸ばしてもらう。
本当に申し訳ないと思いつつも
月刊誌というのはある種、イキモノのようなものだから
締切がズレ込んでしまうのは致し方ない。
昨日、野田首相は福島第一原発の原子炉の
冷温停止状態に至ったと宣言した。
これはつまり
原子炉からの放射能飛散を防ぐ応急措置は終わった
ということだと思うが
だれが信用するというのだろう。
これを月刊誌の進行にたとえるなら
まだ、入稿を半分も終えていないのに
「なんとか、締切に間に合ってよかったです」
と言っているのか
あるいは
何が何でも締切までにブチ込むために
校正もしていないゲラを入稿してしまったのか……。
山火事が起きてまだ至る所に火の手が上がっているのに
「なんとか沈下できてよかったよ」
と額の汗をぬぐっているようなものだ。
くだらない漫才を見ているようだが
ボケだけでツッコミがいないから救いようがない。
そろそろ印刷屋さんから催促の電話があるだろうから
「入稿終了宣言」をしてみようかな。
「ナニ言うてまんねん!」
とマジ切れされるのは間違いない……
(山根)