ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2013年12月

2013年、最も記憶に残った災害の島へ。


2013年もあと10時間ほどで終わりです。

今年もいろいろなことが起きましたが
個人的に最も衝撃的だったのが
伊豆大島の土砂災害です。

というわけで
歴史的災害から2ヵ月経った伊豆大島に行ってきました。


10月16日の台風26号による大規模土砂災害で
36人が死亡、3人が行方不明となった伊豆大島。

被災された島の人たちに話をうかがうと
「山津波」
という言葉を何度か耳にしました。

最も大きな被害にあった元町の神達地区に行くと
まさに山津波という言葉どおりの景色でした。

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家という家はほぼすべて流されていて
荒野が広がっているだけです。

その向こうには青い海、正面には白い富士山が望めます。

神達地区は御神火スカイラインの開通後にできた新しい集落で
大島で最も開けた元町にほど近く
津波の心配のない高台にあり
被災前はさぞや平和な時間が流れていたに違いありません。

神達地区の下に位置する元町の町中で
最も被害の大きかった大金沢にある丸市釣漁具店の店主に話をうかがいました。

16日の夜、目の前の家が流されているのを目の当たりにしたとき
現実なのか夢なのか本当に判断できなかったそうです。

下は店主撮影の写真です。

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下は一昨日、ほぼ同じアングルで撮影した写真です。

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被害に遭われた方には、心からお悔やみ申し上げます。

今、大島では行方不明者の捜索も終わり
災害前の生活に、人々は戻りつつあります。

しかし、島を訪れる観光客は皆無に等しく
観光がメインの産業だった島は悲鳴を上げています。

大島までは、東京の竹芝桟橋から高速船で2時間ほど。

2月からは椿祭りも始まります。

そして、冬から春にかけてはメジナ釣りの最盛期です。

島の復興のためにも、ぜひ皆で伊豆大島に行きましょう!

2013年の年末の伊豆大島釣りレポートは後ほどアップします。

(山根)

サムライ的大ヤマメテンカラ釣り


宣伝ではありますが
ダイジェスト版だけでも、ぜひ見ていただきたいDVDが発売になりました。

本流尺上テンカラ
です。

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本来ならフライやルアーなどのリールタックルでねらうべきポイント
ターゲットにもかかわらず、テンカラザオ1本で挑みます。

海外のフライフィッシャーが見たら
腰を抜かすかもしれませんね。

まさに、ラストサムライ。

このド迫力映像をぜひ、ご覧ください!

ダイジェスト版はコチラ

(山根)



釣りでつながる素敵なカンケイ


今宵は某大企業の社長を囲む会に参加させていただきました。

というか、毎年、12月25日は某社長の誕生日で
今年で4回目の囲む会です。

銀座のバーで20名ほどのこぢんまりした会ですが
某社長はじめ、役員の方々
某大作家先生、某著名漫画家、某国営放送ディレクター
某大出版社編集局長、某有名写真家などなどが毎年集います。

私のような一介の編集人が招かれるような場ではないのですが
それが、釣りという趣味のスゴいところ。

釣りという趣味の前では
日常の肩書などは、あまりカンケイないんですね。

この日ばかりは、みなさん、ほとんど一釣り人になりきるんです。

会の雰囲気はこんな感じです。

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釣りって素敵な趣味ですね、今さらですけど(笑)。

(山根)

アタリは「出る」のではなく「出す」ものである。

釣りを長年やっていると
釣果というのは運ではなく「ウデ」が大きく左右するものだと
よく分かります。

漫然と釣りイトを垂らしているキャリア30年の釣り人より
3年しかやっていないが、日々、研究している人のほうが
よく釣ります。

魚を釣るためには
場所の選定や仕掛け作り、エサやルアーの装着、仕掛け投入など
さまざまな行程を経ますが
その中のクライマックスともいえるのが
アタリを捉えることです。

サオ先や、ウキ、イト、手元にアタリが伝わるその一瞬のために
釣り人はサオをだすといって過言ではありません。

あす発売の月刊つり人2月号の特集はズバリ
アタリの創出
です。

エキスパートは、どのようにしてアタリを創出しているのか。

カワハギ、ワカサギ、メジナ、タナゴなど
さまざまな分野のエキスパートが
アタリをあらゆる角度から検証します。

ぜひご一読ください!

(山根)

小国川ダム建設問題の行方


県営ダム建設に反対の姿勢を貫いているがために
ダムを造りたい山形県から、反対するなら漁業権の付与をしないと恫喝された小国川漁協。

川辺川ダム建設問題で争点となった漁業権の強制収用ではなく
そもそも漁業権を付与しないという
前代未聞の行政の暴挙が、大きな反響を呼んでいます。

昨日は山形新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、河北新聞などが
この問題を大きく取り上げています。

記事によると、最悪の事態は回避される方向のようですが
まだ予断は許しません。

24日に沼沢組合長が記者会見をする模様で
翌25日には漁場管理委員会の会議が行なわれるようです。

詳しくは1月25日発売のつり人3月号をご覧ください!
(山根)

小国川の釣り人がもたらす経済効果は年間21.8億円

昨日アップした
最上・小国川漁協 漁業権消失の可能性
に5000以上ものアクセスがありました。

現代の民主主義国家では考えられない暴挙に
多くの人が驚いていることがうかがえます。

小国川ダム建設計画が抱える問題点については
現在発売中の月刊つり人1月号
前号のつり人12月号の2号にわたり、大きく取り上げています。

何人もの専門家の反対意見を振り切り
なんとしてもダムを造りたい山形県は
川の管理者である小国川漁協の漁業権を取り上げるべく
来年の漁業権の更新に際し
「公益上必要な行為への配慮」を漁業権付与の条件として新たに設けたのです。

ここでいう「公益上必要な行為への配慮」とは
ダム建設を受け入れろということで
漁協がダム建設に反対しているかぎりは
漁業権は付与しないというわけです。

小国川ダムは治水専用のダムです。
詳しくはつり人を参照していただきたいのですが
治水ダムでは水害を完全に防ぐことはできませn。

ここ数年、ゲリラ豪雨により全国の多くの河川が氾濫していますが
それら大半の河川には、すでに立派な治水ダムが造られています。

ダムによる治水には限界があるのです。

だから、欧米諸国では
ダムに頼らない治水にシフトしていて
不要となった治水ダムを次々に撤去しているのです。

では、治水ダムが治水以外で建設される理由はなにかといえば
それは建設をすることによる経済効果に他なりません。

公共事業は必要です。

しかし、公共事業というのは本来
公共性が高いものを指すはずですが
残念ながら、土建国家日本の場合
建設業界に集中しがちです。

ダム建設を
「公益上必要な行為への配慮」
というのなら
年間3万人もの釣り客を呼ぶ小国川のアユやヤマメを守ることも
「公益上必要な行為への配慮」と呼べるのではないでしょうか。

小国川のアユの生産高は県内ダントツトップの1億3000万円といわれ
近畿大学農学部の研究室の調査では
年間3万人の釣り客がもたらす経済効果は21.8億円とのこと。

ダムなどの環境破壊により全国の河川でアユの漁獲量が減るなかで
天然アユが数多くソ上する小国川は
まさに釣り人の憧れの川といえます。

小国川が現在の自然環境を維持していけば
訪れる釣り客もさらに増えることが予想されます。

そして、この経済効果は川が健康であるかぎり
子子孫孫へ受け継がれていきます。

ひるがえって、ダム建設は
目覚ましい経済効果があるかもしれませんが
それはあくまでも一過性です。

ダムが造られてしまった後の悲惨な姿は
全国の河川で目にすることができます。

1月25日発売の月刊つり人3月号でも
小国川ダム建設の行方を大きく取り上げる予定です。

貴重な清流を、開発の魔の手から守りましょう!

(山根)

最上・小国川漁協 漁業権消失の可能性


海に比べると内水面(川や湖沼)の生産力は著しく低いです。

なので、内水面で漁をする場合
漁を持続可能にするため、漁業者に魚の増殖が義務付けられています。

こうした増殖事業をはじめ
内水面での漁業を持続可能な状態に維持すべく
河川の管理者として任命されているのが漁業協同組合です。

遊漁者=釣り人が内水面で釣りをする際
漁協に遊漁料を納めますが
これが放流の原資になります。

また、河川改修工事など、生態系に影響が及ぶと想定される事業に関しては
河川管理者である漁協の許可が必要になります。

ダムなどの生態系に大きな影響を及ぼすことが想定される事業に関して
漁協が反対を貫けば、現行法では工事をすることができません。

逆に言うと、漁協の許可を得られれば工事ができるわけで
その場合、漁協には漁業補償金が支払われます。

驚くことに、内水面の漁協の組合長の中には
ヤマメとイワナの区別の付かない人もいます。

そのような方の多くは
地元の建設会社の社長=有力者であり
自分たちが管理している河川で工事が行なわれれば
補償金に加えて、工事も受注できます。

このような図式で、全国の河川に不必要と思われるダムや堰堤が
次々と造られていったのです。

しかし、漁協の中には
自分たちが産湯をつかった川を乱開発から守り抜こうという気概を持った
ところもあります。

ブランド魚の先駆けともいえる「松原アユ」で有名な
山形県最上小国川を管理する小国川漁協もそのひとつです。

現在、最上小国川にはダムの建設計画があり
あまりにもずさんな計画なため、各方面の専門家が
ダムは必要ないと断じています。

小国川漁協も
「ダムができたらアユやヤマメなどに大きな悪影響が及ぶ」
と反対を貫き通していますが
山形県はどうしてもダムを造りたいようです。

月刊つり人やフライフィッシャーでもこの問題を度々取り上げてきましたが
今朝の山形新聞に信じられない記事が掲載されていました。

「最上・小国川漁協 漁業権消失の可能性」

という見出しでトップに大きく載っています。

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そもそも内水面の漁業権は都道府県から10年期間で付与されます。

小国川漁協の場合、その更新が2014年1月になっています。

記事によると
山形県は漁業権付与の条件に
「公益上必要な行為への配慮」を新たに設け
小国川ダム建設に反対することは
配慮に欠けるため、漁業権の更新をしない
というわけです。

漁業を持続可能にするために管理者として任命された漁協が
漁業を持続可能にするためにダム建設を反対したところ
だったら、漁業権を取り上げると恫喝されたのです。

これまでにも
熊本県の球磨川漁協のように
ダム建設に反対を貫いたがために
国から漁業権を強制収用されそうになった漁協はありますが
裁判でいずれも勝訴しています。

山形県はこうした過去の事例から
漁業権の強制収用は難しいと判断し
「そもそも漁業権を付与しない」
という前代未聞の暴挙に出たわけです。

このような暴挙がまかりとおるような国に
明るい未来は決してないと断言できます。

(山根)





冬の南房総を遊び尽くす


アウトドア情報満載のウェブサイト
Hondaと一緒に外遊び
の撮影で南房総に行ってきました!

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朝は暗いうちから
夜は暗くなるまで
冬晴れの一日、遊び倒しました。

あ〜、疲れたけど、気持ちイイ。

南房総を満喫する外遊び術は2014年1月20日公開予定です。

乞うご期待!

(山根)

東京湾のカワハギの肝がデカいのはなぜ!?


2013年も残すところあと3週間。

忘年会シーズン真っただ中です。

昨年は7連チャンというのがあり
最後はもう生ビール1パイでグロッキー状態になり
生命の危機を覚えました。

今年は調整しているつもりですが
連チャンというのはどうしても避けられません。

今、ワタシの肝臓は東京湾のカワハギのようにキモパン状態だと思われます。

ところで先日、伊豆にカワハギ釣りに行きましたが
型はよかったのに肝が小さかったです。

17・5度という高水温が影響しているのかもしれませんが
東京湾のカワハギの肝が肥大するのは
水温以外の要素が大きいように思われます。

なにしろ、連日のようにカワハギの生息エリアには船団ができ
何千、何万個というアサリが投入されます。

エサは豊富だし、そこにいればエサにありつけるわけですから
運動が不足がちになります。

運動不足と飽食。
これが肝を肥大させるのでしょう。

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カワハギ船の少ない伊豆のような海域では
カワハギはエサを求めて日々、広範囲を泳ぎ回り
それでも、東京湾の竹岡沖や剣崎沖、下浦沖のカワハギみたいに
栄養たっぷりのアサリを飽食することはできないのでしょう。

というわけで、忘年会シーズン。
脂肪肝に気を付けましょう。

ちなみに、師走といえば来年のカレンダーを選ぶ時期でもあります。

釣りキチ三平カレンダーの在庫が残り少なくなっていますので
お求めの方はお早めに!

(山根)

ワカサギとカワハギ。似て非なるもの

カワハギとワカサギ。

見た目こそ全然違いますが
冬が旬ということ
数釣りが楽しめ競技性が強いということ
食べて美味しいということ
など共通点が多いです。
名前もなんとなく似ています。

そして、さらに。
誘いのかけ方やアワセの方法なども
よく似ています。

現在制作中の月刊つり人2月号(12月25日発売)では
カワハギ釣りのエキスパートとワカサギ釣りのエキスパートに
それぞれの釣りを体験していただき
共通点や異なる点、あるいは流用できるのでは?
と思われるテクニックについて解説していただきます。

カワハギのエキスパートは林良一さん
ワカサギのエキスパートは岡崎孝さん。

カワハギ釣りでは林さんが岡崎さんに基本をレクチャーし
ワカサギ釣りでは岡崎さんが林さんにレクチャー。

林さんはワカサギ釣り初体験
岡崎さんはカワハギ釣り初体験です。

はたして、どのような結果になるのか……。

ワカサギ釣りの模様が
さっそく林さんのブログでアップされています!

(山根)

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