先日、高知県の老舗酒蔵を取材した際
ふと、子どもの頃に流行った「酒蓋」の遊びを思い出しました。
メンコとビー玉を足して二で割ったような遊びで
勝った人が相手の酒蓋をもらえます。
基本的には、多くの酒蓋を持っている人がすごいのですが
量ではかなわなくても「めずら」と呼ばれるレアな蓋を持っている人は
それだけでヒーローになれました。
酒蓋とメンコ、そしてもう一つの代表的な遊びがザリガニ釣りです。
昭和50年代の多摩川といえば
最も汚濁の激しかった時代であり
今のようにテナガエビなど釣れませんでした。
が、支流のドブ川ではザリガニがたくさん釣れました。
今にして思えば、アメリカザリガニは環境への適応力がものすごく高かったんですね。
ザリガニを釣るのにサオなど必要ありませんでしたが
ワタシは少しでも釣りの雰囲気を味わいたいと
割り箸や棒っ切れの先にタコイトを結んでやっていました。
あれから三十数年。
ザリガニを釣ることはなくなりましたが
毎年、梅雨時にはテナガエビ釣りに興じます。
テナガエビ釣りにはもっぱら竹製の和ザオを使っています。
エビ特有の引きを竹が優しく吸収してくれるので
カーボンよりも明らかにバラシが少ないような気がします。
精神年齢も趣味も子どもの頃とはあまり変っていませんが
道具だけは大人っぽくなりました。

和ザオでテナガエビ釣り、おすすめです!
(山根)