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3年前なぜか激減した琵琶湖のアユ、急速に回復
という記事が出ていました。

琵琶湖のアユが増えた原因を記事では
「県や漁業者らが資源保護に取り組んだ成果が表れてきている。」
と書いていますが、本当なのでしょうか?

この類の話は総じて
在来の魚が減った要因は外来魚の食害で
在来の魚が増えた要因は関係者の取り組みの成果
と決め付けられています。

自然はそんな単純なのでしょうか?

そもそも、自然界ではある種の生物が増えると
それに伴って、ある種の生物が減ります。

分かりやすい例を挙げると富士五湖のひとつ西湖では
ワカサギが豊漁の年はヒメマスがダメ
逆にヒメマスが豊漁の年はワカサギはダメという相関関係にあります。

また、天然アユのソ上に関しても
河川によってソ上が多い年もあれば、少ない年もあります。
毎年、同数のアユがソ上するなんてことはありえません。
1000万尾がソ上する年もあれば、100万尾に満たない年もあるんです。

では何が、それらの量を左右しているのか。
それは、いまだに解明されていません。
それこそが自然の神秘です。

にも関わらず
在来の魚が減った要因は外来の魚が食べ尽くしたから
在来の魚が増えた要因は関係者の努力が実ったから
と言われます。
あまりにも都合がよすぎます。

はっきりしているのは
天然アユを例に挙げると
例年、1000万尾前後のソ上があった川で
ある年から、それが0になることがあります。

その理由は明白。

ダムや堰堤などにより、魚がのぼれなくなってしまったからです。
決して、外来魚に食い尽くされたわけではありません。

つまり、在来の魚が減ってしまった一番の要因は
人間による環境破壊なんです。

琵琶湖で在来の魚が減ってしまったのも
琵琶湖総合開発によって昭和47年から25年もの間
在来魚の産卵場や育成場である湖岸の浅瀬が
徹底的に埋め立てられたり護岸されてしまったからに他なりません。

自分たちのそうした悪行を棚に上げ
在来の魚が減った要因を外来魚のせいにして
何も知らない子どもたちに
駆除の名のもと外来魚を釣りあげたら殺すよう指導をしているわけです。


(山根)