いよいよ春本番!
と春の到来を喜んでいるのは人間だけではありません。

里山の食物連鎖の頂点に君臨するクマもまた
冬眠から目覚めて好物の山菜やタケノコを食い漁ります。

昨年、秋田県だけで4名がクマに襲われて死亡しましたが
同県内のクマの目撃情報は872件もあったそうです。
いずれも過去最高とのこと。

_SX337_BO1,204,203,200_


間もなく発売になる書籍
熊が人を襲うとき
には、著者の40年以上に及ぶフィールドワークで培われた圧倒的な知見をもとに、
1993件/2255人の全国のツキノワグマ事故例(人がクマに襲われた)を独自に分析し、
その解説が分かりやすくなされています。

同書によると
毎年クマの事故が多発するのは春のゴールデンウイーク。
そして、死亡事故が多いのは6月のタケノコ採り。
1922年(大正11)以降、クマに襲われて死亡した人は52名で
その内、タケノコ採りの最中の死亡が11名だそうです。

また、クマに襲われて不運にも亡くなってしまった方と
奇跡的に助かった方との行動に、どのような違いがあったのか。
過去1993件の事故の中で特徴的なものを例に挙げて
著者の米田一彦さんは検証していきます。

受傷部は頭部が他を圧倒しています。
次に手腕。
クマはシカなどの動物を襲う際に首をねらうそうで
人間においても首をねらいにきていると考えられます。
そして、頭部をかばおうとして手腕が受傷する。

これは昨秋に刊行された
熊!に出会った襲われた
に収録されている九死に一生を得た方の恐怖談とも一致しています。

_SX348_BO1,204,203,200_


「隠れる場所がない平野で、1人で襲われた時はどうするかだが、遭遇者側からはクマがよく見えているので逃げようとするのが普通だ。このようなとき、クマはすでに興奮状態なので背を向けて逃げるのは厳禁で「瞬時に不動する」方がよい。次にクマは横に動くものへ対応する動体視力がよく、前後に動くものに対応する深視力は弱いので、電柱、樹木の後ろに隠れながら後退して距離を稼いだ方がよい」熊が人を襲うときより抜粋)

間もなく2017年もゴールデンウイークに突入します。
釣り、ハイキング、トレッキング、山菜採りなどで
里山に足を踏み入れる方は
万が一熊に遭遇してしまった時の対処法を常にイメージしておきましょう。