予想はされていましたが
2017年もクマの被害がここにきて増えています。

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先月、秋田県仙北市でクマに襲われて死亡した女性が
クマ鈴を複数付けていたというニュースには衝撃を受けました。
同様の事件は今年北海道でも起きていて
クマよけの鈴を複数身につけていた男性が
東部の標茶町でヒグマに襲われて大けがをしたのです。
そのニュースはコチラ

これまでクマに8回襲われて生還したクマの研究者
米田一彦さん(日本ツキノワグマ研究所理事長)は
新著『熊が人を襲うとき』で過去1993件のクマ襲撃事件を取り上げて
熊が人を襲うときの核心に迫っています。

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渓流釣りやアユ釣り、山菜採りなどで不運にもクマと遭遇してしまった場合
米田さんが最も推奨する方法は熊スプレー。
本書ではその理由も説明されていますが
クマ鈴は音によってその効果が違うそう。
また、ラジオの使用に関しては、接近するクマの気配が分からなくなるので
米田さんは今は使用していません。

意外にも
「死んだふり」は有効だそうです。
この方法で助かった例を取り上げ
うつぶせになって首を両手で守り、背中はザックで守るのが最適と解説しています。

死んだふりが有効かもしれないというのは
実際にクマに襲われた方々の体験談を集めた単行本
熊!に出会った襲われた
からもうかがい知れます。

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襲われた方々に共通しているのは
顔をめがけて襲い掛かってきたという点。
さらに、走ったり、抵抗したりすると、熊は余計に攻撃的になります。
そう考えると熊に出会ってしまったら、うつ伏せになって微動だにしなければ、
被害は最小限に食い止められるのかもしれません。

「熊に出会ったら死んだふりをしろ」
という昔からの言い伝えには、このような理由があるのではないでしょうか。