月刊つり人3月号(1月25日発売)に掲載する
伊藤稔さんのゼロ釣法徹底解説の記事が
ようやくまとまった。
フー。

学習能力が高いといわれるヤマメを釣るため
辿り着いた結論、それがゼロ釣法だったわけである。
取材に同行した編集部Sは伊藤さんにすっかり感化され
コンテンダーゼロ センシティブ
を早速、購入してしまった。

ワシも欲しい……

学習能力といえば、最近、自分の記憶力に?となることがしばしばある。
子どもの頃の記憶が
ある部分においては鮮明に覚えているのに
がらりと空洞になっている部分があるのだ。

たとえば昨年、二十数年ぶりに小学校時代の担任に会ったときのこと。
「センセイ、最近の教育はいかがなもんでしょう。
学級崩壊が小学校で起こっているなんて。
授業中に立ち歩く不届き者がいるというじゃないですか」
「キミ、自分が何言ってるのか分かる?
授業中に立ち歩く問題児の走りは、まさにキミだよ。
僕はキミを懲らしめるために担任に任命されたんだよ」

……。僕の中ではとても優しい先生という記憶なのだが、
当時は泣く子も黙る鬼教師として知られていたらしく、
学級崩壊でノイローゼになってしまった担任に代わり、
僕のクラスを任されることになったという。
寝耳に水というか、自分のクラスが学級崩壊していて
その先頭を切っていたのが僕だったなんて、
まるで信じられないのである。

きっとセンセイ、もうろくしてしまい、
僕を誰かと勘違いしているのだろう
と思っていた。

で、昨日。
小学校時代の友達の結婚式に出た際、
やはり二十数年ぶりに会った友人たちに
昨年のセンセイとの会話について話すと、
どうやら本当のことらしい。

「そういえば、オマエの落とし穴作りが問題になって
激高したセンセイが授業中にオマエと裏庭に行き、
スコップでどっちが早く穴を掘れるか競争してたよな。
あんなこと、今の時代じゃ考えられないよ」

……。落とし穴? 授業中に穴掘り?
まったく記憶にない。
というより、オレはいったい何者なんだ?