釣り人が集まると結びの話になる。

「これ知ってる?」
「これが一番強い結びだよ」
「フロロとナイロンの接続はこれだね」
「編み付け回数は何回?」
「○○さんは、この結びだよ」

今でこそ、結べる人が増えたが、
数年前までは、知っていると優越感に浸れる結びがあった。
それがフィンガーノットだ。

慣れると、とっても簡単。
強度も申し分ない。
実戦向きである。
ただ、指の動かし方にちょっとしたコツがあって
これが、ちょっと見ただけではなかなかマスターできなかったのだ。

おそらく、写真やイラスト解説だけで習得するのは
もっとも難しい結びではなかろうか。
(慣れれば、ホントなんてことはないのだが!)

小生は入社して間もなく当時の編集長(現シャチョー)
に居残りで教えてもらったため、
わりとスムーズに覚えることができた。
左利きの小生にとって、
写真やイラストで結びをマスターするのは至難の業。
だって、手が逆なんだもん!

ところが、動画というか生で見ると不思議と覚えられる。
ひょっとすると左利き云々以前に、
どこかに問題があるのかもしれないが…。

でも、きっと小生と同じ悩みを抱えている
人もいるはずだと、
現在、発売中の月刊つり人3月号では
巨匠こと写真家の津留崎健さんに
伊藤稔さんの伊藤式フィンガーノットの撮影を依頼した。
finger.jpg
見やすいように太いラインを使用した

おそらく、これを見ていただければ
フィンガーノットの発展形である伊藤式フィンガーノットを
マスターできるはずだ。

でも、どうしても写真だけでは分からないという人は
併せて動画も見ていただきたい。
動画と写真を交互に見れば、ゼッタイにマスターできるはず!

なにしろ、不器用がそろいもそろった編集部員が
全員できるようになりましたから!

動画のダウンロードはこちらから。