昨夜、新宿のとある店で
アブラボウズの鍋を食べた。

アブラボウズはカサゴ目ギンダラ科の深海魚。
クエに似ていることから
クエと偽ってこれを出す店もあるとか。

だが、脂身が多く、食べ過ぎると下痢をする。

鍋で出てきたアブラボウズは
聞きしに勝る脂の量である。
しらばっくれて店員さんに聞いてみた。

「アブラボウズってどんな魚ですか?」
「そうですね、クロムツみたいな魚です」
「えっ、クロムツ!? クロムツみたいなって、クロムツじゃないんですか?」
「はい、正式にはバラムツっていうんです」
「…」

バラムツとクロムツは全然違うだろっ!
バラムツとはクロタチカマス科の深海魚で
ゲームフィッシングのターゲットになっているが
キャッチ&リリースが前提。
脂身が中毒(下痢や嘔吐)を引き起こすため
食用としての流通は禁止されているはずだ。

きっと店員さんが勘違いしているのだろうとも思ったが
3キレほど食べたところで
軽い胸焼けを覚えたので止めておいた。

で、本日、ネットで検索してみると
地方によっては
バラムツをアブラボウズと呼んでいるところもあるのだとか。

ガ〜ン

やっぱり、あれはバラムツだったのか…

まあ、少ししか食べなかったので
身体は全然大丈夫だったのだが
あの店の行く末は大丈夫なのだろうか…?
(山根)