暑い…。

怖いくらいに暑い。
こんな日は清流に立ち込んで
アユ釣りでもしていないと頭がどうにかなりそうだ。

というわけで
昼食後に江東区にある中川船番所へ。


船版3
中川船番所では8月31日までアユの企画展示会を開催中

都営新宿線・東大島駅から徒歩5分、
旧中川沿いにある中川船番所では
「銀鱗跳躍〜夏の魚・鮎と人々〜」
という企画展示会を開催中なのである。

入館料は200円。
館内は涼しく
骨董品ともいえる高価な和ザオが美しく陳列されている。

アユコーナーは1階で
六代目東作の和ザオや汀石の和ザオが
ショーケースの中に鎮座している。
船版2

アユコーナーをじっくり見ていると
なんとショーケースの中に
月刊つり人の創刊号と当時の「アユ釣り増刊号」が展示されていた。
「アユ釣りが解禁になったが
那珂川や鬼怒川は増水で釣りにならず
相模川はサオをだせたが釣果は上がらなかった」
とアユ釣り増刊号には記されていた。
船版
月刊つり人創刊号とアユ釣り増刊号

そう、月刊つり人は現存する最も古い釣り雑誌なのである。
昭和21年6月25日創刊で
定価は6円だった。

当時は創刊者の佐藤垢石や井伏鱒二、森下雨村
といった文人が筆をふるい
表紙のイラストは
レオナルド・フジタこと藤田嗣治が手がけたこともあった。

釣り文化を啓蒙し続けて半世紀以上。
今後も、真摯に雑誌作りに励まねばと
心を新たにしたしだい。
(山根)