夕方、土気色の顔をした
編集部サトウが取材から帰ってきた。

こちとら別冊渓流の校正で
サトウがいないことに気付いていなかったが
そういえば今日は
大塚貴汪さんと焼津へヤリイカの取材に行っていたのだ。

「偉いぞ、何バイある?」

「ヤリ20、スルメ20といったところです」

「よっしゃ〜!」

「それが、生まれて初めて船酔いしまして。
ゲロ吐きまくりでした。それでも大塚さんが…」

「うん、続きはあとで!」

サトウはもごもごと取材報告を始めたが
こちとらそれどころではない。
ビニール袋片手に走り出した
アマノ大兄に先を越されてはならないと
クーラーボックスまで猛ダッシュ。

どうにかヤリイカ5ハイ
スルメイカ2ハイをゲット。

今宵はイカソウメンゲソ焼き
イカ焼きそばに決まりだなと思っていたのだが
別冊渓流の校正が終らず、まだ編集部。

腹減った。

でも、
嘔吐しまくりでゲッソリしたサトウも
編集部に寄ったばっかりに
校正を手伝わされているから
帰るわけにもいかないし。

gftyuujyhrt
頑張れサトウ!

面接で
「唯一の自慢は風邪を引かないことです」
と言って即採用されたサトウ。

なんと船酔いもしたことがないといい
「釣り雑誌の編集をするために生まれてきたようなもんだ」
と言われることもあったが
ついに2年目のジンクスにぶつかったようだ。

ん…3年目か?

(山根)