11月6日のブログで結びについて書いた。
かなりのアクセスがあったようなので
もうちょっと踏み込んだ話をしよう。
前回も書いたが
結び方も大事だが、
イトの相性や結ぶ回数によっても
結びの強度は変わってくるのだ。
たとえば異なるラインの接続方法には
直結とサルカン等の接続器具を介する方法がある。
それぞれに各種の結びがあるが
相対的に接続器具を介したほうが強度は出る。
結びのトリセツの巻末にも掲載されているが
たとえば、ナイロン2号をサルカンに結んだ場合
最も強度があったのはダブルクリンチノットで
4・2キロほどだったのに対し
直結で最も強かったトリプルサージャンズノットは
2号ナイロンで3キロほどだった。
また、サージャンズノットで
イトを通す回数を変えて計測してみたところ
クアドラブルサージャンズノット(4回)よりも
トリプルサージャンズノット(3回)のほうが強かった。
ハリの結びでも
外掛け結びでフロロカーボンの2号を使用した場合
7回よりも5回が強く
5回よりも3回が強かった。
ただし、チモトにマクラを入れた場合
強度がグンと高まった。
具体的にいうと
5回巻いた場合の強度は2・9キロほどだったのに対し
5回でマクラを入れた場合は3・3キロほどだった。
マクラを入れるのは
イトに角度を持たせて
やり取りの際にハリスがチモトに触れるのを防ぐためと
思っていたのだが
マクラを入れることで強度がアップすることを知り
目から鱗だった。
上記のデータは
以前、月刊つり人の企画で
ラインメーカーから計測器をお借りし
アユ釣りや磯釣りのベテランに
さまざまな結びをしていただき
結ぶ回数や号数を変えて
それぞれ平均値を取るため5回ほど計測したので
信憑性の高いデータだと自負している。
もっとも
そのおかげで、朝から深夜までかかってしまったが…
(山根)