東京プリンスのサンフラワーホールにて利き鮎会スペシャルin東京が開催された
9月23日、港区御成門の東京プリンスホテルにて
利き鮎会スペシャルin東京が開催された。
利き鮎会とは、利き酒のようにアユの味を競う大会。
そもそも、高知県友釣連盟が始め、
今年で10回目を迎えた。
これを祝い、
またこれまでのグランプリ、準グランプリに輝いた河川の中で、
その頂点を決めるべくスペシャル大会を開こう、ということになった。
いわば美味アユ河川による天王山である。
会場には17のエントリー河川からそれぞれ約30尾、計500尾以上のアユが運ばれた
後援は日本釣振興会、日本釣りジャーナリスト協議会、
日本釣用品工業会、日本友釣会連盟。
協賛は釣りメーカー各社。
実行委員会は高知県友釣連盟、ダイワ、シマノ、がまかつ、下野、弊社。
また、来賓として
国民新党党首で釣魚議員連盟会長の綿貫民輔さん
釣りキチ三平でおなじみの矢口高雄さん
中央水産研究所の阿部信一郎さんなども列席された。
特別審査員として真剣に利き鮎する綿貫先生と矢口先生
実行委員長は鈴木康友(小社社長)
さて、スペシャル大会にエントリーしてきたのは
美味アユとして全国的に知られる
青森県赤石川、山形県小国川、静岡県藁科川、岐阜県馬瀬川、和良川
島根県匹見川、高知県安田川、四万十川など
そうそうたる顔ぶれ。
僕も審査員のひとりとしてAブロックのアユを食べ比べた。
Aブロックは四万十川、気田川、小国川、馬瀬川がエントリーする激戦区。
しかし、利き鮎の段階では、河川名はふせられている。
実際に食べ比べてみると
いずれも旨いのだが、思った以上に味に差があることに気付く。
舌触り、香り、滋味、腸のコクなどが河川によって異なるのだ。
河川名が明らかにされるのは審査員が利き鮎を終えてからで
結果として決勝進出したのは
Aブロック馬瀬川
Bブロック匹見川
Cブロック安田川
Dブロック揖保川
特別審査員によるファイナル選考により
馬瀬川がグランプリに輝いた。
かつては、天下の馬瀬川といわれたものの
冷水病などにより近年は人気が下降気味だっただけに
馬瀬川人気が復活することは間違いないだろう。
それにしても、
河川によるアユの味を競うというこの素晴らしい大会を
企画された高知県友釣連盟、
ならびに実行委員会、協賛、後援、そしてスタッフの皆様には感謝、感謝である。
これにより、人々の河川への愛情が一層深まることを期待せずにはいられない。
(山根)