有楽町のシャンテシネで上映中の映画
長江哀歌を見た。
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シャンテシネでは8月18日より公開

我が国最大の流域面積をもつ利根川の全長は約300?q。
一方、世界第3位の長江は全長6300?q。
この気が遠くなるような大河を堰き止めて造られたのが
三狭ダムである。
その総貯水量たるや
日本の全てのダムの貯水量の2倍ともいわれる。
地球をヒトにたとえるなら、
動脈に血栓ができたようなもので
地球環境に激しいダメージを与えたことはいうまでもない。

長江哀歌の舞台は、この世界最大のダム。
派手なアクションシーンがあるわけでも
濡れ場があるわけでも
アッと驚くCGがあるわけでも
胸に沁みるBGMがあるわけでもない。

どこにでもいるようなオッサンが
16年前に別れた妻と娘を捜しに三狭を訪れたが
ダムで家が沈んでいた。

オッサンは失望するわけでも
迅速に次の行動に移るわけでも
奮起するわけでもなく
実にゆっくりと2人を捜し始める。

物語は、このオッサンの動きに合わせて
最初から最後まで実にゆっくりと展開する。
まるでダムに堰き止められた流れのように。

三狭ダムの完成により
流域住民の113万人が移住を強いられたという。
現実には、この映画よりもドラマティックな出来事が
たくさん起こっていると思う。
しかし、この作品はドラマティックな描写を極力避け
それが返ってリアリズムを浮かび上がらせることに成功している。

な〜んて知ったようなこと言って
実は途中、凄まじい眠気と格闘。
やっぱり、映画観る前にビール飲んじゃダメですな。
(山根)