19日午後2時頃、
岐阜県高山市丹生川町岩井谷の
乗鞍スカイライン「ひだ丹生川乗鞍バスターミナル」で、
9人もの観光客がツキノワグマに襲われたという。

ツキノワグマの体長は1mほどだったらしい。
畳平駐車場近くの魔王岳への登山道にいた人たちが
やられたという。

ニュースを聞いた瞬間
吉村昭氏の羆嵐が思い浮かんだ。

大正4年に北海道で起きた
ヒグマによる6人の男女殺害の凄惨な記録である。

羆嵐の中に出てくるのはヒグマであるが
本州で普通、クマといったらツキノワグマである。
ヒグマよりも小さいものの
危険であることに変わりはない。

魔王岳登山道での事件が起きる数日前
月刊つり人や別冊渓流で活躍している
フリーカメラマンが下北半島でツキノワグマにやられた
というニュースが飛び込んだ。

カメラマンはどうにか死を免れたが
顔面を含む全身に大傷を負ったという。

秋といえば、キノコを採りに山に入る
渓流釣りファンも少なくない。

そんな月刊つり人の愛読者のために
10月25日発売の月刊つり人12月号にて
ツキノワグマに襲われたフリーカメラマンに
恐怖体験とツキノワグマ対策を執筆していただく予定。

近年、ツキノワグマによる被害は増加傾向にあるので
「自分にかぎって大丈夫だろう」
という考えは捨て
対策をしっかりと講じていただきたい。
(山根)