ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2006年08月

月刊誌はツライよ(>。<)


アユ釣りが終盤に差し掛かった。
各地から入れ掛かり! の情報が飛んでくるが、
なかなか動きが取れない。

なぜなら今、次号の取材で各地を回っているからだ。

単一魚種ならまだしも、
つり人は現存する最古の月刊釣り総合誌である。
アユだけを追いかけるわけにはいかない。
次号=11月号が発売されるのは9月25日。
その頃に、最も魅力的な釣りを紹介するのが、
釣り総合誌の役目なのである。

たとえ今、じゃんじゃんバリバリ、しっかりとがっちりと釣れていても
雑誌が発売される頃にシーズンが終わっているようでは、
紹介する意味がない。

月刊つり人11月号の特集は湖沼の釣り。
秋は1年を通じて最も湖沼が色めき立つシーズンだ。
ワカサギ、ニジマス、コイ、タナゴ、ブラックバス、ライギョ、ヒメマス…

好敵手が目白押しなワケだが、
では夏はどうだろう。
湖沼の魚たちは、さながら夏休み状態であり、
釣り人にとっても決して魅力的には映らない。
それを承知で取材をかけなくてはならないのだ。

で、昨日、ワカサギ釣りに行った。
ワカサギといえば冬の代名詞的な魚だが、
実は秋が最も釣りやすい季節なのだ。
とはいえ、夏場はツライ。
ていうか、楽しめる場所自体少ない。

夏場でもワカサギが楽しめる場所。
それが群馬県の赤谷湖なのだ。
「ボチボチ釣れている」
という情報を信じて
いざ、釣りイトを垂れてみる。
すると、ブルブルというアタリ。
ゆっくりとイトを巻いてくると、
予想に反して引きは強めである。
「ヤマベでも掛かったか?」
と思いきや、とても夏場とは思えない
良型の一荷。

思わずガッツポーズ(=^_^=)

シーズンインの前に取材を行なわなくてはならないのは
とてもツライことですが、
思惑どおりの絵が撮れたときは喜びもひとしお。
月刊釣り総合誌の編集に携わってよかったと
心から思える瞬間です!

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赤谷湖のワカサギ釣りは月刊つり人11月号で紹介いたします!

アユ釣り猛勉強中…


少し前の話になりますが、
8月の19、20日に山形県の舟形町で
東北流友会主催の
『鮎トーナメントスクール2006』
に参加してきました。
トーナメントスクール参加者.jpg
舟形町・小国川に多くの参加者が集まった

西角喜昭さんや伊藤稔さんなど、
アユ釣りの歴史をその手で築いてきた名手たちが
手取り足取り教えてくれるというのだから、
僕のような初心者ことってこんなにうれしいことはない。

初日は
そもそもアユがどんな魚なのかという勉強からスタートし、
仕掛けの作り方までみっちり教えていただいた。
伊藤稔さんが見本として3本イカリを巻き、
「これはまだ弱いけどね」
と言って渡してくれたのを触ってみたが、
接着剤など付けていないのにハリはびくともしない。
ここまで到達するにはまだまだ時間が掛かりそう……。

伊藤稔さん.jpg
伊藤稔さん、本当にお世話になりました!

2日目。
小国川で実際にアユ釣り。
浅い瀬を中心にねらうが、
全日本アユトーナメントで優勝経験のある
村松学さんにマンツーマンで教えていただく。
言われるがままにオトリを泳がせると
あら不思議。
次から次へとアユが掛かる。
だが悲しいかな、取り込みは自分の力でやるしかない。
当然抜き上げがうまくできない僕は、
水面にバウンドさせたりしてバラシ連発。
結局半分くらいしか取り込めなかったのではないだろうか…。

スクール01.jpg
女性の参加者だってこのとおり。僕より上手い…

スクール02.jpg
アユを釣ってニッコリ。先生たちのほうがうれしそうに見えなくもない…かな?

それでも、アユ釣りの基本はしっかり学べたし、
あとは経験を積むのみ。
幸い教えてくれる先生も身近にいるし、
伊藤稔さんの書いた『アユ釣りをやってみよう』(小社刊・税込価格2310円)という
教科書もある。(ちょっと宣伝入ってますが、この本はホントに役に立ちます!)
シーズンは終盤に入りますが、
まだまだアユ釣り修行は始まったばかりです!




黒鯛話が止まらない!


クロダイ落とし込み釣りシーズンもいよいよ終盤戦に突入。
そこで今回は東京湾の腕利きが集まる『東京湾黒鯛研究会』
に所属する大ベテラン・佐藤達夫さんと田村信彦さんを取材してきました。

場所は2人のホームグラウンドである野島防波堤。
田村さんは東京港「福の神丸」の船長で、
この時期は連日休みなしの状態でボート落とし込み釣りをしています。
そんな船長が「師匠」と仰ぐのが佐藤さんです。

1.jpg
田村さんの船釣りの仕事が忙しく、なかなか2人揃って堤防釣りをする機会がなくなったが、当日は久しぶりに仲良く馬ノ背を探った

こんな2人が揃ったら、きっと濃い話が聞けるだろうと
最初から座談会を企画。
さっそくテープを回すと
目からウロコの話が次々に飛び出しました。
カラスガイのこと、カニのこと、ニゴリのこと、ハリスのこと、やり取りのこと……。

聞いているだけでワクワクして
なんだか釣りが上手くなったような錯覚に陥ります。

ところが、話が面白すぎて、カットしてもカットしても
予定していた4ページには収まりそうもありません。
まさに嬉しい悲鳴というやつです。

急きょ6ページを割きました。
落とし込み釣りファンの方はぜひ読んでいただきたい内容です。

15.jpg
当日も44.4cmのクロダイをキャッチ。さすがは師匠!

美技を見た


釣りが上手な人は見ていても姿勢が美しい。
逆に、姿勢が美しい人を釣り場で見たら、
「この人は相当やるかもしれない」
と思ってしまう。

鳥取県八頭郡在住の吉田健二さんは、
アユ釣りのスペシャリスト。
昨年のダイワ鮎マスターズの覇者である。
9月1〜3日に行なわれるマスターズ20周年記念大会でも
連覇がささやかれているが、
その吉田さんの美技を見に鳥取へ行った。
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岸本友釣専用区の流れ

山陰を代表するアユ河川、日野川。
吉田さんのホームグラウンドのひとつであるとはいえ、
朝イチからの入れ掛かりに、目が眩んだ。
釣りを撮らせたら天下一品の写真家、津留崎健氏も
「カッコいいねえ」
を連発。軽快にシャッターを切っていた。

姿勢は美しい。しかし、吉田さんの友釣りは型破りだ。
だが、それは時代にマッチした釣法ともいえる。
吉田さんの真骨頂。
すぐにでも月刊つり人で紹介したいところだが、
今回は2007年の月刊つり人7月号の取材である。

釣り雑誌界の巨匠こと津留崎カメラマンをも唸らせたイケメン名手の美技は、
来年の月刊つり人7月号(5月25日発売)で、余すところなくお伝えします!
P8270031.jpg
爽やかな笑顔が印象的な吉田さん


江戸川のハゼは旨い!


またまた江戸川放水路でハゼ釣り。
月刊つり人11月号(9月25日発売)の取材である。

アタリは頻繁にあるものの、なかなか乗らない。
サバやイワシみたいに、
アタリがくれば十中八九釣れる魚と違い、
ハゼの場合、アタリは頻繁にあるものの、
その中の何割をモノにできるか。
これがハゼ釣りの妙味だろう。

名人さんたちは恐らく、釣率5割を超えるだろうが、
僕は頑張って3割行くかどうか。
それでも、3時間もやれば、家族で食べる分は充分に釣れマス。

釣ったハゼは、内臓を取り、粗塩でよくもみ洗いした後、
空揚げ粉をつけてジュー!
2〜3分後、キツネ色になって魚が浮いたらオーケー。
塩をササッとまぶすもよし、醤油にチョンと付けるもよし、マヨネーズをネチョッと付けるもよし、
そのまま、なにも付けなくてもよしだ。
IMG_0600.jpg
釣り場で食べるハゼの空揚げはまた格別!



真夏でも楽しめるニジマス釣り


今夏の甲子園はサイコーに面白かった。
個人的には駒大苫小牧を応援していたけれど、
ハンカチの王子は敵ながらアッパレ。
最後は、どっちが勝ってもいいという心境になった。

世間が甲子園で熱くなっているころ、
僕は群馬県の丸沼でニジマス釣りを楽しんでいた。
いや〜、涼しいのなんの。
真昼間でも気温21℃ですから〜!

風もなく、こちらもサイコーの釣り日和だったのだが、
窮地に立たされてもクールなハンカチの王子にくらべ、
僕は
「チクショー」
「あ〜あ、なんだコレ」
「またかよ〜(>。<)」
と、頭に血が上りっぱなし。

気合を入れて3ポンド(0・8号)のフロロカーボンラインを巻いて
臨んだのだが、
なにせ日頃、ルアーなど投げ慣れていないため、
バックラッシュのオンパレード。
3g以上のルアーを使えば平気なのだが、
1gのスプーンなど投げようものなら、
クシュッ!
ズズッ!
といった感じで、ラインが芸術的にパーマしてしまうのだ。
スプールにめいっぱい巻いたラインが
みるみる少なくなってしまった。

それでも、
丸沼と大尻沼でなんとか型を見ることができ、
ニジマス釣りの面白さを再認識した。
それにしても
まさか、真夏でもニジマスが釣れるとは思わなんだ。
DSC_0057.JPG
この模様は月刊つり人11月号(9月25日発売)で詳しくお伝えします!



酒匂川の水害


神奈川県の酒匂川で被害に遭われた方には
心よりお見舞い申し上げます。

膝下だった水位が腰上まで上がるのに1分とかからなかった
という生々しいコメントが新聞に載っていたが、
全く恐ろしい限りである。

真っ先にダムの緊急放水を疑ったが、
今回に関しては、たしかにダムは放水していたが、
それよりも支流の鮎沢川での鉄砲水が要因のようである。

日本には約3万本もの川が流れている。
いわば日本人は川の民である。
川から、多大なる恩恵を受け、さまざまな文化を築いてきた。
川は我々の生活にとって貴重な存在である反面、
恐ろしい存在でもあった。

しかし、川の恐ろしさは、護岸やダム建設などにより、
記憶の片隅に押しやられてきた。
ちょっとやそっとの雨では、川は表情を変えなくなった。
ある意味では安全な存在になったのかもしれない。
しかし、台風や豪雨でダムや護岸が川を押さえつけられなくなると、
それまで押さえつけられていた反動か、
川は人智の及ばないほどに暴れ狂う。

川がいつもの流れに戻ると、
人々はもう二度と暴れないようにと、
ダムや護岸をせっせと造る。
そして、しばらくの間、川はおとなしくなる。
そして、予期せぬ豪雨により、再び荒れ狂う。

前世紀の100年間で、人間はそのようなことを繰り返してきた。
そして、21世紀に入り、人間が自然をコントロールするのは無理だと多くの人が知った。
にもかかわらず、今回の酒匂川のような水害が起こると
やれダムだ、やれ河川改修だとなる。

川は恩恵をもたらしてくれる一方で危険な存在である。
それで、いいじゃないか。
それじゃ、ダメなのか?





校了はしたものの…


最近、編集部員から異口同音に
「太ったな」
と言われる。
確かに、近頃やたらと体が重い。
こりゃいかん。
思い返せばこのところ、夜は酒を欠かしたことはないし、
当然何かつまんだりしている。
特にマダコやハナダイ、マルイカなど
沖釣り取材の後では“肴”も豊富なので
ついつい飲みすぎてしまう。

今月25日発売の10月号も一段落。
休みを取れそうだし、せっかくゆっくりできるのだから
あれこれ計画を練ってみたが、天気予報はあいにく曇り時々雨。
こりゃ大したことはできんと思い、
日頃の運動不足を補う意味でも
スカッシュなんぞやってみることにした。
まさに今から出かけるところだが、
明日は筋肉痛になりそう。
無事に出社できるのか? というか初めてのスカッシュで
この肉体は本当に動けるのだろうか?
心配……。

恐怖の光


50円の魚肉ソーセージをつまみにちびちび飲んで
なんとかやり繰りしているワタシらにとって
仕事で高速道路に乗って100?q走行で10万円ナリの罰金……
これは真夏の怪談以上の恐怖であります。

でも、かくいうワタシもオービスの光に包まれたことがあります。
やっぱり取材の帰り。料金が高いことで名高い横浜横須賀道路でのことです。
SAから出てくる車との合流地点。
合流を妨げないように左車線から右車線へ譲った時に光ったらしい……。
らしい、というのは実感がないからです。

後日、身に覚えのない出頭要請。
オービスの位置は把握しているつもりだし、
その前で飛ばすことはない。
これは何かの間違いだろうと思って、
わざわざ高速道路に乗って三浦方面の警察へ。
しかし、見せられた写真は
津留崎健もかくや!
という鮮明な写真でした。

眠気を覚ますためか
ひとりでハンドルを握りながら熱唱し、
ソウルフルにシャウトしているアホが克明に写しだされていたのです。

「これ、あなたではありませんか?」
そう聞かれて反論の余地はありません。
ナンバープレートまできっちりと読み取れます。
なぜここで……? という疑問は残りましたが
移動オービスということで納得。

オービスの悲しいところは
パトカーに捕まったときのように
「本当は●●?q出てたけど●●?qにしといたから」
といった融通が全く利かないこと。
たしか1〜2?qの差で区分が変わり、
一気に罰金が高くなったと記憶しています。

とはいえ、それはもう7年前の出来事。
今に比べれば罰金も安かったはず。

残暑厳しき折
ヤマネの怪談で暑気払いをしました。
くわばらくわばら……。









ボッタクリ道路


編集部I嬢が鼻息を荒くしてやってきた。
「三面川、アユだらけっすよ。
2日で230尾越えですよ」

わお〜っ!

穏やかではない。
2日間で230尾ということは、
単純に割ると1日115尾。
スゴイぞ、スゴイぞ。

だが、しかし……。

行きたくとも、行けない理由が僕にはある。
とうとう、来てしまったのだ。
オービスによる出頭命令が。
オービスが光ってもセーフな場合があるとは聞いていたが、
出頭命令が来てしまったらアウトらしい。
もう、どうにも言い逃れできないとか。

最低でも罰金と講習料で10万円は覚悟せねばなるまい。
だいたい、首都高速という名の高速道路を100kmで走って、
なんで10万円も取られなきゃなんないんだ!?
入場するのにカネを取り、罰金でカネを巻き上げる二重構造。
歌舞伎町のボッタクリ店だって、
入場は無料でウーロン茶一杯3万円で赦してくれたゾ!








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