ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2007年09月

茨城の天然アユを育もう

茨城の天然アユを考える会議が
常陸大宮市文化センターで開催された。
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講演をする高橋勇夫さん

茨城県内水面水産試験場が音頭を取り
茨城県内水面漁連と共催。
特別ゲストとして
農学博士で
たかはし河川生物調査事務所主宰の
高橋勇夫さんが参加。

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高知県物部川のかつてのアユ釣り風景

全国各地の河川に行き
実際に潜って調査をしてきた高橋さん。
さまざまなデータを集積し、
そこから導いた理論はとても説得力がある。

「これまでは放流量を増やすことでアユの漁獲を増やそうとしてきましたが、
放流量を増やしても、アユの漁獲が必ずしも増えないということが
明らかになりました。大切なのは天然アユを取り戻すことです。
放流を増やす努力をするのではなく、
これからは天然アユを増やす努力をすべきです」
と高橋さんは何度も訴えかけた。

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会場では県内の漁協関係者が高橋さんの講義に聞き入った

高橋さんの興味深いアユの話は
月刊つり人12月号(10月25日発売)で掲載しますので
全国のアユ釣りファンはぜひともご覧下さい。

今回のシンポジウムは
茨城県内水面水産試験場の熱血技師
荒山和則さんの企画。
農水省の発表によると
アユの漁獲高はここ数年、茨城県が全国でトップ。
水産技師、組合員、釣り人たちが協力し、
今後とも天然アユを守り続けていただきたい。
(山根)

2007 秋磯開幕

風邪を引いたらしい。

信じられないことに
食欲がない。
身体がダルい。
鼻水が出る。
頭が痛い。
胃も痛い。

でも、休めない。
徹夜で南伊豆の中木へ磯釣り取材。
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これぞ秋磯という天気のもとでサオが次々と絞り込まれる

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タモ入れサイズのメジナもお目見えだ!

「あれっ? 風邪引いたかな?」
と思ったら磯釣りに行く。
これがオレ流の風邪の治し方。
で、これがものすごく効く。

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風光明媚な南伊豆中木の磯

こんな風景の中で1日釣りすりゃ、
体調もよくなるってもの。
いや〜、久しぶりだったけど、
磯釣りはやっぱりいいなあ。
今日は中木の銀座という磯に渡り
水温23℃と高めながら
メジナ、イサキ、カワハギ、アイゴ、イシダイなどが
次々とサオを曲げてくれた。
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アイゴ。背ビレに毒があるので要注意

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ウマヅラ。秋磯はなにがくるか分からないスリルがある

といっても、サオを曲げたのは同行者。
今回は本当に身体がしんどかったので
釣り具は持参せずカメラだけ…
でも、磯に渡って数時間もすると
元気がもりもり出てきて
「こんなことなら釣り具持ってくればよかった…」
と後悔しきり。

河津川でアユも釣れ始めたというし
時間を作って、アユ&磯に行くゾ!(山根)






利き酒ならぬ利き鮎会

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東京プリンスのサンフラワーホールにて利き鮎会スペシャルin東京が開催された

9月23日、港区御成門の東京プリンスホテルにて
利き鮎会スペシャルin東京が開催された。
利き鮎会とは、利き酒のようにアユの味を競う大会。
そもそも、高知県友釣連盟が始め、
今年で10回目を迎えた。
これを祝い、
またこれまでのグランプリ、準グランプリに輝いた河川の中で、
その頂点を決めるべくスペシャル大会を開こう、ということになった。
いわば美味アユ河川による天王山である。
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会場には17のエントリー河川からそれぞれ約30尾、計500尾以上のアユが運ばれた

後援は日本釣振興会、日本釣りジャーナリスト協議会、
日本釣用品工業会、日本友釣会連盟。
協賛は釣りメーカー各社。
実行委員会は高知県友釣連盟、ダイワ、シマノ、がまかつ、下野、弊社。
また、来賓として
国民新党党首で釣魚議員連盟会長の綿貫民輔さん
釣りキチ三平でおなじみの矢口高雄さん
中央水産研究所の阿部信一郎さんなども列席された。

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特別審査員として真剣に利き鮎する綿貫先生と矢口先生

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実行委員長は鈴木康友(小社社長)

さて、スペシャル大会にエントリーしてきたのは
美味アユとして全国的に知られる
青森県赤石川、山形県小国川、静岡県藁科川、岐阜県馬瀬川、和良川
島根県匹見川、高知県安田川、四万十川など
そうそうたる顔ぶれ。

僕も審査員のひとりとしてAブロックのアユを食べ比べた。
Aブロックは四万十川、気田川、小国川、馬瀬川がエントリーする激戦区。
しかし、利き鮎の段階では、河川名はふせられている。
実際に食べ比べてみると
いずれも旨いのだが、思った以上に味に差があることに気付く。
舌触り、香り、滋味、腸のコクなどが河川によって異なるのだ。

河川名が明らかにされるのは審査員が利き鮎を終えてからで
結果として決勝進出したのは
Aブロック馬瀬川
Bブロック匹見川
Cブロック安田川
Dブロック揖保川

特別審査員によるファイナル選考により
馬瀬川がグランプリに輝いた。
かつては、天下の馬瀬川といわれたものの
冷水病などにより近年は人気が下降気味だっただけに
馬瀬川人気が復活することは間違いないだろう。

それにしても、
河川によるアユの味を競うというこの素晴らしい大会を
企画された高知県友釣連盟、
ならびに実行委員会、協賛、後援、そしてスタッフの皆様には感謝、感謝である。
これにより、人々の河川への愛情が一層深まることを期待せずにはいられない。
(山根)




満員電車に揺られる釣り人のために

読書の秋。
したがって、釣りの本を紹介。

今月25日発売の月刊つり人に掲載される、
『釣りを愛する男たちが選ぶ この一冊』というページ。
いたって単純な発想でスタートしたかに見えた(事実?)企画ですが、
いろいろな人に思い出に残る一冊を聞いてみると、
面白い本が出てきました。

アユ釣り名手として知られ、“闘将”と呼ばれる村田満さんに聞いてみると、
「『釣百科』という本との出会いがなければ、今日の自分はありません」
とのこと。
昭和26年に大泉書店から発行された本ですが、
銅線を使った友釣りの記述などがあり、
これなどは現在のメタルラインの釣りにも通ずるものがあるようです。
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さらに。
『11PM』などで活躍し、“名人”の愛称で親しまれた服部善郎さんに聞くと、
「やっぱり『釣技百科』ですね。これに尽きます」
と断言。
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調べてみると、この2冊は同じ著者。
松崎明治という人が書いたもので、
『釣百科』のほうは佐藤垢石・補と書かれていました。

『釣技百科』はかなり分厚い本で、
『釣百科』はそれを元に加筆・修正し、コンパクト版にしたという感じの体裁です。
内容にも違いはあると思いますが、
いずれにせよ川と海、両方の名手から絶賛されているこの本、気になります。

復刻版も出ており、また9月18日のこのブログに出ている
『鳥海書房』には
3000冊近い釣り関係の本があるので、
捜してみればありそうです。
僕も手に入れて、通勤電車の中で読んでみようかな。(真野)




サライが釣り特集

9月25日発売の月刊つり人11月号を無事に校了し
次号の企画会議も終わり一段落。
月刊誌の編集者にとって
発売日前の1週間というのが、
1ヵ月の中でもっとも時間的にゆとりがあり
意味もなく高揚する時期ではなかろうか。
カネがあれば…

カネがない僕はといえば
このゆとりのある時期に
プラプラと神保町の本屋街を散策するのが好き。
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数多くの釣り本を扱っている鳥海書房

編集部のある神田神保町は世界最大の本の街。
とても1日では回りきれないほど多くの本屋が軒を連ねる。

もしカネがあったら
あんなこともしたいし
こんなこともしたいけれど
カネがないから僕は本を読む。
本を読んでいるとカネがないことを忘れられるし
カネがないのに、カネがなければ体験できないようなことを
知ることができる。

本日の昼休み
例によって神保町をブラブラしていると
平積みになったサライが目に飛び込んできた。
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サライ最新号の特集は「釣り大全」

説明するまでもないと思うが
サライは大人の趣味の雑誌である。
編集者が見て「いい本だ」と思える雑誌である。
僕が好きな数少ない雑誌のひとつでもある。

ほほう、サライが釣りをやるとこうなるのか
という読み応えたっぷりの内容で
弊社の本もいくつか紹介されている。
秋の夜長にオススメの一冊ですゾ
(山根)





親孝行は痛くて旨い

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さて、これはなんでしょう…?

この夏、家族サービスといえば
南房総の防波堤にイワシを釣りに行ったことくらい。
これって、家族サービスっていうのかしらん( ̄□ ̄;)

家族サービスがこの有様だから
親孝行など推して知るべし。
でも、明日は敬老の日。
親孝行したい時に親はいないなんていうし、
久しぶりに実家へ。

絶妙のタイミングで
生きたまま魚を配送するビジネスを始めた知人が
「試しに食べてみて」
と活魚を送ってくれるという。
で、海水の入った厚手のビニールに入れられた来たのが
上の写真の魚
正解は
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オニオコゼでした〜!

このほか、キモパンカワハギも生きたまま届き
しっかりと活け締めされたシマアジ、マダイも。
ビニールから取り出したオニオコゼは元気そのもの。
娘と両親に
「この背ビレに毒があるから、ハサミで最初に切って…」
なんて得意気にさばいていくと、

痛ッ☆.。.:*・゚☆.。.:*・゚☆

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オニオコゼの毒にやられてみるみる腫れた親指

教科書どおりに親指に刺してしまいました(>。<)
ズッキン、ズッキンという鈍痛で左手の握力がほぼなくなり
「親孝行、もはやここまでか…」
と諦めかけたけど、
滅多にない機会なので気合で続行。
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こんなふうにしてやりました(まだ生きてます)

オニオコゼはなんといっても空揚げ。
170℃くらいの低温でじっくり揚げてから一度取り出し
火力をマックスにして高温でサッと二度揚げ。
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こんな感じにコンガリ揚がりました。周りの切り身はカワハギ

いやいや、旨いのなんのって。
親指の仇とばかりに、僕は丸1尾骨までしゃぶり尽した。
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マダイとシマアジの刺身。マダイの半身は皮霜造りに

マダイとシマアジはちょうど食べごろの1kgクラス。
脂が乗っていて、こっちも抜群に旨かったけど
やっぱりオニオコゼの空揚げが今夜の主役。
普通、毒にヤラれたら、もう顔も見たくない
なんてなるらしいけど、毎日でも食べたいくらい。

よ〜し、今度はねらって釣ってやるゾ!(山根)







編集部PM10:30

締め切り間際の編集部。

どこかキケンな雰囲気が漂う。
印刷屋からの矢のような催促、
編集長からの檄。
そこに睡眠不足と運動不足が加わり
編集部員の神経はささくれ立ち
中には異様な行動を取る輩も…
たとえば
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全身ズブ濡れでブツブツと念仏を唱えるバサー編集部ササキ

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ウインドウを見つめて静かにニヤつく、つり人編集部マノ

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なぜか上半身裸でキーボードを乱打する、つり人編集部サトウ

夜は理性を奪うというが
こんな輩と同じ部屋にいると
身の危険を感じずにはいられない。

帰ろっと(山根)







「信じラレナ〜イ」ことだらけ

「信じラレナ〜イ」
日ハムのヒルマン監督が
シーズン中に今期限りでの退団を表明。

「信じラレナ〜イ」
社保庁では2億円近くが横領・着服されていたが、
盗人50人(まだまだいるって話も…)のうちの約半分が
刑事告発されていなかったとか。
なかには、ちゃっかり退職金をゲットして
辞めていったらしい。
血税を盗んだうえに退職金。
なんとも慈悲深い官庁だこと(-_-メ)

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丸々と太ったウルメイワシが鈴なり! 信じラレナ〜イ

南房総一帯の堤防周りでは
台風9号の襲来前に良型のウルメイワシの群れが
回遊!
台風の影響でどうなったか心配だったが
昨日釣行した際には、なんとか魚影は確認できた。

まだ底荒れがひどく、
釣果はパッとしなかったが
いなくなったわけではないので、
海況が回復すれば期待できそうだ。

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昨日釣行したのは、南房の乙浜港。車横付けできるラクチン釣り場

近年、イワシの不漁が続き、
今やサンマよりもイワシのほうが高いくらい。
アジとイワシの刺身が一番好き、
という僕にとって、充分にねらって釣行する価値のある魚だ。

昨日、久しぶりに南房へ釣行して驚いたことがひとつ。
富津館山道が全線開通し、
館山自動車道とつながったために
横浜の拙宅から館山までなんと1時間半。
入社間もない頃、
行きは3時間
帰りは5時間、ときには8時間かかったこともあるだけに
この時短は、まさに
「信じラレナ〜イ」

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安房 叶庵の板そば。このボリュームで850円。「信じラレナ〜イ」

自称、ジロリアンの僕でも、ノックアウト寸前のボリューム。
安房叶庵は富浦インターから5分ほどなので
胃袋に自信のある方はぜひ!

※板そばは2・5人前と書かれていることから、
どうやら一人で食べるものではなさそうですが…(山根)








多摩川氾濫

台風9号の影響で多摩川が氾濫。

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国道1号の多摩川大橋のすぐ上まで水面が迫る

おかげで京浜東北線と東海道線は運転を見合わせ
クルマで出社することになった。
多摩川大橋の上には
パトカーや消防車が止まり物物しい雰囲気。
河川敷にあるはずの野球場やゴルフ場は
その形跡すら見えず冠水。
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いつもの5倍くらいの川幅になった多摩川

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不安そうに増水した多摩川を見守る住民

世田谷区では627世帯に避難勧告が出されたが
10時前に、なんとか解除された。
川を見に訪れた住民がひとり行方不明になっている。
河川敷に住むホームレスの方々も
中州に取り残されたり、流されたりしているらしい。
自然の猛威を目の当たりにした。

今夏はかつてないアユの大ソ上に恵まれた多摩川。
締め切りが終ったら、天然アユを釣りに行こうと思っていただけに
このタイミングでの氾濫は大ダメージだ。

どうなる、多摩川!?
(山根)


美人編集長がやってきた

月刊「編集会議」が月刊つり人編集部に来た。
「趣味の時間にどんなことをしているのか知りたい」
とのこと。
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いつもは取材する側なのに、編集会議スタッフから取材を受ける

趣味の時間…?
なんだか、遠い昔に聞いたことがあるような。
どこか甘美な響きがする。
釣りやキャンプ、料理、カメラなどが趣味だった僕は
釣り雑誌の編集という仕事に就いてから
それらがいずれも仕事に結びついてしまい
純粋な「趣味の時間」というものが
日常生活から消滅してしまっていることに
改めて気付かされたのだった。

取材陣は3名。
カメラマン、ライター、そして「編集会議」の美人編集長、谷口優さん。
編集長の見事な仕切りであっという間に取材終了。
思わず
「えっ!? もういいんですか?」
と聞いてしまったが
「はい、大丈夫ですよ」
と余裕の微笑み。

カッコイイ…

どのような記事になるのか、興味津々。
本日の模様は
10月発売の「編集会議」に掲載されるとのこと。
(山根)
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谷口さんとのツーショット。まさにビューティー&ビースト








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