ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2008年07月

懐かしきタガメ調査の日々

学生の頃にはタガメを捕っていましたが、
その調査生活は結構大変なものでした。
タガメは夜行性なので、調査は主に夜。
毎晩、マムシのいる水田を回ってタガメを捕り、
今になってみると
意味があるのかないのかよく分からないデータを取る。
で、農家の方々にもらった野菜を食べ、
大学の農場で作られた石混じりの玄米を掻き込んで寝る。

まあそれだけのシンプルな生活でしたが、
その舞台だったのがこの農家
……いや“タガメ研究所”でした。
研究所
タガメ研究所

「いやあ、優雅な生活だねえ」
田舎の農家での生活というと、
そう思われる方もいるかもしれません。
が、なにしろ建物が古いため、床はありこち抜けており、
夜になると布団の中にでかいムカデが入っているなんて
日常茶飯事。
もちろん、刺されたことも。

水は、飲料水はお隣の水道からホースで引いていましたが、
風呂などは井戸水を使用。
この水が妙な色をしているうえに、
すぐ横にある汲み取り式の便所にも水が溜まっているので、
同じ水なんじゃ……という疑いも。
どうも風呂に入ってもさっぱりしないような。
井戸
こちらが井戸

さらに、その水の溜まったトイレには、
大量の蚊がわいていました。
しかも水があるおかげで、大きなほうをすると、
オツリを避けるのにかなりのテクニックが要求されました。

とまあ、あまりきれいでない話を書きましたが、
そういう生活をしている(……いや、
周辺の農家ではそこまでひどくないはずですが)
場所だからこそ、
タガメが残されていたのかもしれません。

ともあれ、多少の苦労は
過ぎてしまえばただの思い出。
久し振りに訪れた“タガメ研究所”の前には、
もう一度、あの頃のように泊まってみたい……
いや、そうは思えない自分がいました。
(真野)


棚田
周辺は、こんな素晴らしい環境でしたが

バズベイト上陸間近!


茅場町にあるピュアフィッシングさんへ。

同社はアブガルシアやミッチェル、バークレイといった
国内でも馴染み深い欧米の釣り具を手広く扱っている。

今日は2008年下半期の新製品を展示するディーラーショー。
関東周辺の釣具屋さんやメディア各社が
茅場町にあるピュアフィッシング本社に駆けつけた。

ぴゅあ

アブガルシアのリールやオリジナルロッド
そして、最近ルアーマン、エサ釣りファン問わず注目されている
ガルプなどの新製品が所狭しと展示されていた。

中でも注目を集めていたのが
カープフィッシング用のエサ「バズベイト」。
今年のフィッシングショーでも展示され
多くの人の興味を引いていたエサだ。

ぴゅあ2

担当者に聞いたところ
このバズベイトがついに、今秋から量販店に並ぶとのこと。
カープフィッシングファンにとって
今年の秋は特別な季節になりそうだ。

さば2

バズベイトの詳細は今月25日に発売になった
Carp Fishing 2008FALLにて掲載されているので、興味のある方はぜひ!
(山根)


サバがマグロを産む!?


サバがマグロを産む。
そんな日が
そう遠くない将来訪れるらしい。

さば
好評発売中のサバがマグロを産む日

日本人は世界で最も優秀な魚食民族であるはずだが
近年、この国の土台を揺るがしかねない食品偽装事件が続発している。
最近の「愛知県一色産ウナギ」事件は
手口が巧妙だっただけにショックが大きかった。

大丈夫か、ニッポン!?

このままでは日本の魚食文化は崩壊してしまうのでは…
という暗澹たる気持ちを一掃してくれたのが、この本

サバがマグロを産む
というと
何やらクローン的な
怪しい響きがするが
本書を読むと
日本の魚食文化がいかに素晴らしく
日本人が日本人らしく生きるためには
日々の食卓から魚が欠かせないということがよく分かる。

そして、
サバにマグロを産んでもらうような
バイオテクノロジーの有効性も。

釣り雑誌を作っている以上
自分の魚の知識はそれなりに自負していたが
いやはや、研究者さんの考えることはスゴイ。

魚を食べることがますます楽しくなりそうな一冊です。
(山根)


江東区のアユスポット

暑い…。

怖いくらいに暑い。
こんな日は清流に立ち込んで
アユ釣りでもしていないと頭がどうにかなりそうだ。

というわけで
昼食後に江東区にある中川船番所へ。


船版3
中川船番所では8月31日までアユの企画展示会を開催中

都営新宿線・東大島駅から徒歩5分、
旧中川沿いにある中川船番所では
「銀鱗跳躍〜夏の魚・鮎と人々〜」
という企画展示会を開催中なのである。

入館料は200円。
館内は涼しく
骨董品ともいえる高価な和ザオが美しく陳列されている。

アユコーナーは1階で
六代目東作の和ザオや汀石の和ザオが
ショーケースの中に鎮座している。
船版2

アユコーナーをじっくり見ていると
なんとショーケースの中に
月刊つり人の創刊号と当時の「アユ釣り増刊号」が展示されていた。
「アユ釣りが解禁になったが
那珂川や鬼怒川は増水で釣りにならず
相模川はサオをだせたが釣果は上がらなかった」
とアユ釣り増刊号には記されていた。
船版
月刊つり人創刊号とアユ釣り増刊号

そう、月刊つり人は現存する最も古い釣り雑誌なのである。
昭和21年6月25日創刊で
定価は6円だった。

当時は創刊者の佐藤垢石や井伏鱒二、森下雨村
といった文人が筆をふるい
表紙のイラストは
レオナルド・フジタこと藤田嗣治が手がけたこともあった。

釣り文化を啓蒙し続けて半世紀以上。
今後も、真摯に雑誌作りに励まねばと
心を新たにしたしだい。
(山根)


タガメマニア歓喜の時

ガサガサ
ついにこの瞬間が!
月刊『つり人』でガサガサをして
タガメの記事を掲載できるとは……(感涙)。

そう、あちこちで書いているように、
僕は学生の頃にタガメの調査なんぞしていました。
当時、調査を終えた時には
「もうタガメは一生分採った」
「これでタガメを見ることもないだろ」
などと考えていましたが、やはり久しく会えないでいると
寂しいもの。

昔はいくらでもいたはずの昆虫だけに、
マブナやタナゴ釣りの時に水田やホソを見ても
全くタガメの気配がないというのは残念。

というわけで
……というか個人的な欲求から、
今月25日発売の月刊『つり人』9月号では
タガメがわんさかいる“ガサガサの聖地”へ
行ってまいりました!

久し振りに見る聖地は、
ちょっと開発が進んでいたようですが、
それでも当時と同じようにたくさんのタガメが。
こんな場所が日本各地にあれば、
子どもたちもきっと楽しいのになあ。

タガメ
これがタガメ。迫力のボディーっす!
カエルや小型のヘビまで捕まえて体液を吸ってしまう、
まさに水生昆虫の王様


釣り雑誌でありながら、ちょっと暴走気味の企画でしたが、
たまには子どもたちと一緒に、
こんな虫たちと遊ぶのもよいかと……。

コオイムシ
こちらはコオイムシ。
その名のとおり、卵を背負っています。
ちなみに背負っているのはオス


オオサンショウウオ
なんだかよく分からないかもしれませんが、
オオサンショウウオです。
こんなものまでいるとは、
やはり生態系が豊かなんでしょう


大庭君
今回取材を手伝ってもらったのは、
学生時代に一緒に調査をしていた大庭伸也さん。
今でもタガメなど水生昆虫の調査・研究を続けており、
「へえ〜」というしかないマメ知識を
いろいろ教えてもらいました。
昔は僕も調査していたはずなのに……。
ちなみに手にしているのはアオダイショウ


(真野)

いい飲み屋発見!


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荒三丸の常連さんはテンポよくマダコを釣りあげた

東京湾のマダコといえば
今や高級魚。
先日も、横浜の荒三丸から出船したところ
これが船中オデコなし。

当日は仕立て船で実釣時間は3時間ほどだったが
トップは4ハイ。
昨年に引き続き、
今夏もタコの当たり年のようだ。


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今回は釣ったタコを
新宿3丁目の鮮漁箱さんで調理していただいた。


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鮮漁箱さんは先月にオープンしたばかりの
和風居酒屋。
名前のとおり魚の品揃えがよく
釣り好き&魚好き&酒好きにはうってつけのお店。

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店内の雰囲気も落ち着いていて
朝4時まで営業というのもうれしい。

というわけで
タコ釣りに行き
タコを肴に痛飲してしまい
翌日から新潟にアユ取材に行き
ブログの更新が中途半端なところで滞っていたしだい。

いやはや、酒もほどほどにせねば…
(山根)

タコに会いに行きます

今日は横浜の荒三丸さんから出船し、マダコ釣り。今夏はマダコが絶好調。トップ二桁なんて日も。最近は4・6キロなんてモンスターも!
東京湾のタコといえば高級魚。はたして、本日の釣果は?

カメラマンが戦慄した滝壺の心霊写真

ブログネタ
夏の風物詩!幽霊を信じますか? に参加中!
先日、青森県赤石川へ行ったときのことである。

今やブランドにもなっている金アユに舌鼓を打ち
日本酒やら焼酎やらビールをしこたま呑んで
あとは寝るだけという時になって
それまで赤ら顔で気持ちよさそうに酔っていた
Tカメラマンが急に真顔になった。

「そういえばさ、君は幽霊の存在って信じる?」
「えー、どうしたんすか急に。
まあ霊感はないと思いますけど、その手の話は好きですよ」
「そうか。実はこの取材の前に九州行ってたでしょ。
そこで滝の撮影をしたんだよ。宮崎県の五ヶ瀬川水系なんだけど
なかなか迫力ある写真が撮れたと思ったんだよね。
家に帰ってからパソコンに取り込んでみたら
写っているんだよ…」

「写ってるって、なにがですか?」
「霊だよ、霊。はんぱな数じゃないんだよ」
「マジっすかっ!!」
「実はさ、今その写真、パソコンに入ってるんだけど見る」

ゴックン…

見るとも言っていないのに
Tカメラマンはそろりと立ち上がり
部屋にマックブックを取りに行った。

数分後、神妙な面持ちで戻ってきた。

「これだけどさあ…」

ノートパソコンの画面に映し出されたのは
轟々という音が聞こえてきそうな
荘厳な滝の写真。
酔いが回っているのか、素晴らしい滝の写真にしか見えない。

「ほら、落ち武者みたいのがいっぱいいるだろう」
「え〜、どこっすか?」

Tカメラマンはたまりかねて写真を拡大していく。

すると…

ギャ〜!!!!!!!

そこは平家の落人伝説で有名な地。
1000年近く経った今も、
怨念は消えることがないのだろうか…

東北取材が無事に終了し
編集部で記事を製作。
原稿はすぐにあがったものの
Tカメラマンからの写真が送られてこない。
電話すると

「ゴメン、ゴメン。実はさ、あれからずっと高熱が続いてさ」
「え〜っ、マジっすか。実は僕も下痢が止まらなくて…」

もっとも、僕の下痢は単なる食べ過ぎだったようだが
Tカメラマンの熱は心配だ。
しかも、右足首が異常に腫れていたのも気になる。

間もなく校了する月刊つり人9月号にも
「釣り人は見た! 水辺の怪談」
を収録しているので、興味のある方はどうぞ。

また、
水辺の怪談最恐伝説も好評発売中です
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(山根)
月刊つり人×楽天コラボ企画はコチラ


梅雨の晴れ間の缶詰


aada

ヤッホー!

と力いっぱい叫びたくなるような夏空である。
週末になると天気が崩れるパターンが長らく続いたが
昨日に引き続き、今日も真夏日だ。

夏男を自称する僕のボルテージはガソリンの値段なみに高い!

こんな日は胸まで川に浸かって
アユを釣りまくりたいところだけど
あいにく『月刊つり人9月号』『Carp Fishing 2008FALL』
の締切が重なってしまったため、数日前から編集部に缶詰状態…

『月刊つり人9月号』『Carp Fishing 2008FALL』
7月25日発売なので
あと2日もすれば校了となる。
校了になれば、自由の身となるのだが
来週半ばからまた梅雨空が広がるらしい…

が、しかし、来週末は好釣が伝えられている魚野川へ行く予定。
「ありがとう湯沢 第3回越後湯沢アユ釣り大会」に参加するのだ。

温泉に浸かって、のんびりアユ釣り。
越後のスカッとした空気の中で呑むビールは格別。
もちろん、肴は魚野川の美味アユ。
今から楽しみ!

ちなみに、同大会はまだ募集を受け付けているので
コシヒカリや温泉旅行券など、うれしい賞品をゲットしに
参加してみてはいかが?

大会の詳細はコチラ

(山根)






エコで健康になる

ブログネタ
どんなエコをしていますか? に参加中!

社員は原則、エレベーターの使用禁止
という通達があった。

エコである。

釣り雑誌を作っている以上
少しでも環境に優しいことをしようという気構えである。

というと、かっこよく聞こえるが
電気代の節約というのが本音らしい…

なにはともあれ
このエコ対策で割りを食ったのは
4Fにある編集部である。

締切目前で缶詰状態になっているとはいえ
ナンダ&カンダで一日に最低5回は外に出る。
5往復以上すると、足が釣りそうになってくる。

でも、慣れるものである。
最初のころは筋肉痛が治らなかったが
今日は痛みがなかった。

だけでなく、体重計に乗ると1週間前に比べて1kg減。
健康にもよさそうだ。

皆さんも、身近なエコ、してみませんか!?
(山根)
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