ざっと日刊つり人

釣り情報満載! 国内で最も歴史のある釣り雑誌「月刊つり人」編集部員によるオフィシャルブログです。
取材時の裏話など、釣りにちょっぴり役立つ記事を、ざっと日刊でお届けします!

2015年06月

夏の渓魚が虫がお好き。


トラウトルアー専門誌、鱒の森vol.28が発売になりました!

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イワナやヤマメというと
川虫を常食しているイメージがありますが
この時期は嬉々として虫を食べます。

そんなワケで虫ルアー特集です!

虫以外でも
ベイトリールで攻略する超接近戦のヤマメ・イワナや
注目の秋田サクラマスレポートも掲載。

ぜひご一読を!

(山根)

2015アユ最新情報が詰まったつり人8月号


6月25日発売の月刊つり人8月号の締切と格闘なう。

発売日に間に合うかギリギリの進行になってしまったわけですが
その理由は、アユ釣りの最新情報を入れたかったからに他なりません。

アユ釣りは日本の夏の風物詩ともいえますが
天然アユ自体は早い地域では2月にはソ上を開始します。

その年のアユ釣りの好不調は
天然アユのソ上量や、春から初夏にかけての水量、水温、気温
放流種苗の種類や放流時の河川状況など
さまざまなことに左右されます。

解禁前の事前情報がよかったのに
実際解禁してみたらダメで
逆に解禁前は期待薄だったのに
解禁したら大釣りしたというのはよくありますし
解禁後一ヶ月は低調だったのに
梅雨明けから猛烈に掛かるようになったとか
アユの釣果予測は難しいの一言に尽きます。

特に2015年は春の天候が不順だったために
アユの状態も河川ごとにバラバラで
今年ほど予測を立てづらいシーズンは記憶にありません。

そんなわけで
とっくに印刷屋さんに納めていなくてはならない印刷データに
まだ各地のアユ河川の最新の情報を加えている状況です。

その分、データの信憑性は高くなりますので
アユ釣りファンの皆様、ぜひとも今期のアユ釣り行脚のお供に
つり人8月号をよろしくお願いいたします!

毎度毎度、厳しい進行に対応してくださる
大日本印刷さんに感謝、感謝です!

(山根)





別冊渓流30周年記念号発売!


一冊丸々渓流釣りの情報が詰まった年2回発行の専門誌
渓流2015夏号が発売になりました。

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今号は30周年記念号ということで
わが国の源流釣りのパイオニアである
瀬畑雄三さん、深瀬信夫さん、高桑信一さん
そして創刊号から編集に携わってきた若杉隆の座談会が収録されています。

みなさん、別冊渓流が創刊された30年前のことを
さらりと振り返っていますが
会話の一言、一言に重みがあります。

まさに渓のレジェンド。

やっぱり本物は違いますね〜。

(山根)

酒蓋とメンコとザリガニ釣り


先日、高知県の老舗酒蔵を取材した際
ふと、子どもの頃に流行った「酒蓋」の遊びを思い出しました。

メンコとビー玉を足して二で割ったような遊びで
勝った人が相手の酒蓋をもらえます。

基本的には、多くの酒蓋を持っている人がすごいのですが
量ではかなわなくても「めずら」と呼ばれるレアな蓋を持っている人は
それだけでヒーローになれました。

酒蓋とメンコ、そしてもう一つの代表的な遊びがザリガニ釣りです。

昭和50年代の多摩川といえば
最も汚濁の激しかった時代であり
今のようにテナガエビなど釣れませんでした。

が、支流のドブ川ではザリガニがたくさん釣れました。

今にして思えば、アメリカザリガニは環境への適応力がものすごく高かったんですね。

ザリガニを釣るのにサオなど必要ありませんでしたが
ワタシは少しでも釣りの雰囲気を味わいたいと
割り箸や棒っ切れの先にタコイトを結んでやっていました。

あれから三十数年。

ザリガニを釣ることはなくなりましたが
毎年、梅雨時にはテナガエビ釣りに興じます。

テナガエビ釣りにはもっぱら竹製の和ザオを使っています。

エビ特有の引きを竹が優しく吸収してくれるので
カーボンよりも明らかにバラシが少ないような気がします。

精神年齢も趣味も子どもの頃とはあまり変っていませんが
道具だけは大人っぽくなりました。

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和ザオでテナガエビ釣り、おすすめです!

(山根)



江戸前アユが放流された秋川が解禁!


現在発売中のつり人7月号でも掲載していますが
多摩川下流部で採取した天然アユを
上流部にくみ上げ放流する試みが
昨年に引き続き、今年も行なわれています。

具体的に支流の秋川渓谷に約15000尾
本流上流部の奥多摩エリアに約10000尾が放流済みです。

一昨日の6月6日に秋川のアユ釣りが解禁になり
編集部が取材に行きました。
くみ上げ放流した江戸前アユはまだ掛かる大きさには育っていないようでしたが
取材させていただいたエキスパートの坂本さんは
午前中だけで48尾も釣られました。

昨年は大雨に泣かされた秋川ですが
今年は大いに期待できそうです。

ところで、SNSで多摩川の天然アユのくみ上げ放流に対して
批判的なコメントが書かれているのを見てしまいました。

「そんなことして、どんな意味があるんだ? 税金の無駄遣いするな!」

というようなコメントなのですが
切なくなりました。

アユは本来、川の上流部までソ上します。
が、多くの河川ではダムなどの構造物が
ソ上魚の前に立ちはだかります。

多摩川に関しては
かねてから「魚がのぼりやすい川造り」
を国交省が行なっていて
堰堤に魚道が設けられているものの
それがうまく機能していません。

そのため、大半のアユは河口から20kmほどしか
ソ上することができないのです。

それをすくって、上流部の水のきれいなエリアに
放流してあげようというのが、今回のプロジェクトです。

たしかに、天然アユのくみ上げ放流を行なったところで
株価が上がるわけではありません。
景気がよくなるわけでもありません。

でも、ロマンがあります。

ダムや堰堤ができる前は
夏になると東京湾から多くのアユが多摩川をソ上し
秋川渓谷や奥多摩エリアを目指しました。

それが河川環境の悪化のために
何十年間も途絶えていたのです。

今回、くみ上げ放流を行なったおかげで半世紀ぶりに、多摩川上流部に
東京湾生まれの江戸前アユが帰ってきたのです。

今は上手く機能していない堰堤の魚道を整備すれば
人の手を介さずとも、江戸前アユは多摩川上流部までのぼることができるようになるのです。

拝金主義者には永遠に理解できないかもしれませんが
海と川がつながるということは自然回復の大きな一歩であり
素晴らしいことなんです。

(山根)



















日本一の釣り文献収集家


月刊つり人は来月(2015年7月)に創刊70年という節目を迎えます。

世界最高齢の釣り月刊誌といえますが
その中で20年以上も続く連載があります。

わが国随一の釣り文献収集家といわれる
金森直治さんの「浮世絵これくしょん」です。

ただの浮世絵ではなく、釣りと関連のある浮世絵だけを
毎月、欠かさずに紹介してくれています。

よくもまぁ、これだけ釣りと関連する浮世絵があるもんだと
毎号毎号、驚かされます。

連載は浮世絵 一竿百趣という一冊の本にまとめられていますので
興味のある方はご一読ください。

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その金森さんが先日、日経新聞の文化面に取り上げられました。

「水辺の風景 釣り上げる」
というタイトルで、こちらは浮世絵ではなく
釣りと関連のある絵葉書の話。

記事の中で
日ごろは温厚な金森さんの魂の叫びのような一文があったので
引用させていただきます。

「最近はなかなか遠出はできないが、
できることならば絵はがきに写っている場所を探訪し、
その変化をこの目で確かめてみたいものだ。悲しいかな、
水辺の原風景を写した絵はがきは、日本人が自然に対して
どのように暴力を振るったかがわかる証拠写真でもある。」

記事の中では静岡県狩野川のアユ釣り風景が収められた
絵はがきがカラーで紹介されていますが
このため息が出そうな風光明媚な風景には、
たしかに今はどうやってもお目にかかることはできません。

金森さんが数十年かけて集めた証拠写真の数々も
絵はがきを旅するという本の中に収められています。

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「あの釣り場は昔はこんな風景だったのか」
「あそこには、こんな大きな淵があったのか」
とジ〜ンと訴えてくる絵はがきばかりです。

ぜひご一読ください!

(山根)

2015年アユ釣り開幕!

6月1日に全国の多くの河川でアユ釣りが解禁になりました。

私は高知県の仁淀川で解禁を迎えました。

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釣った人は午前中だけで50尾ほどと
今期の仁淀川は期待大です。

四国の河川は全般的に水量が少なく
一雨欲しいところです。

今回はアユ釣りプラス食、酒、歴史をめぐる旅でした。

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これだけ濃密な時を堪能した後に
社会復帰がきちんとできるかが心配です。

(山根)



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